他人と比べてしまい孤独感が強い。毎日が憂鬱なので考え方を変えたい

2022.10.07 Fri
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回答したカウンセラー

梅本 武史

臨床心理士・公認心理師

梅本 武史

臨床心理士・公認心理師。主に精神科クリニックにて働く人々の復職への支援や、ひきこもり状態にある方への支援などを行ってきました。ココロジーが皆さんの心の居場所に少しでもなればいいなと思っています。趣味はスポーツ観戦です。

「他人と比べてしまい孤独感が強い。毎日が憂鬱なので考え方を変えたい」の相談内容詳細

相談者
相談者 ゆづ
いまストレスを感じている「出来事」を事実ベースで抜き出してみてね。
「いつ・どこで・誰が・何を」を意識するのがコツだよ。
大学の中にいつも一緒にいたり一緒に授業を受ける友達がおらず、ほとんどの時間を一人で過ごしている。
楽しそうに群れている他の人たちを見たり、その他にもテレビの芸能人や仲良しなYouTuberなど、充実している人たちを見ると自分と比べてしまい、自分を責めてしまう。
完璧主義のため、少し話せる人がクラスにはいるけれどいつも一緒にいるような友達がいないため、0か100の考えで「私に友達はいない、クラスで浮いている、私はダメな人間だ」とまで考えてしまう。
自分が人と積極的に関わることが苦手なため、数人以外のクラスの人たちと打ち解けることができない。
ほぼ誰とも喋ることなく帰る日もある。
「1」についての「感情」を%で表現してみてね。合計で100%にならなくても大丈夫。直感で書いてみよう。
悲しみ60%、不安40%
「1」について浮かんでいる「考え」を教えてね。
人と関わること自体は嫌いではないし、話すことも好きだけど、友達といると自分に自信がないせいでいつも必ず自分を下に下げてしまう(自分がこういう返答をしないと嫌われてしまう、どう思われてるかすごく気にしてしまう、言いたいことがあっても迷惑ではないかと我慢してしまう、友達優先が当たり前の考えになっている)。
けれど、だからといってたくさんの友達の輪の中にいる自分を考えたら、今の一人の自分の方が誰にも気を遣わなくていいから楽だ、と思っている。
完璧主義のため理想が高く、大学では友達が数人いて、クラスでは挨拶して雑談できるような友達がいなければいけない、など、「〜すべき」思考にどうしてもなってしまい、私の中で友達と呼べるような人がいない私は孤独だ、社会に出てやっていけるのか、などを考えてしまい、毎日不安。
いろんな視点から捉えるために、上記の回答の「別の可能性」を考えてみよう。
自分の思い込みが激しいせいで、関わっている人達によく思われていないと勘違いしているだけかもしれない。
クラスの人は大して私のことに興味はないし、普通のクラスメイト、学部の仲間として見ているだけかもしれない。
相手ではなく自分の話していることに意識が向いてしまっているから、嫌われないように、という思いで話してしまうのかもしれない。
いま専門家に聞いてみたいことは?
とにかく自己肯定感が低すぎたり、完璧主義すぎるのが原因だとは思うのですが、そのせいで外では完全に自分の素を出すことができず、周りの目を気にしてしまいます。
ちょっとしたマスクのズレや服のしわ、髪の乱れや普段つけていかないアクセをつけたりした時はいつも以上に気にしてしまい、自分より派手な格好をしている人や外で普通に大声で話している人など、自分のやりたいように周りを気にせず過ごしている人たちがすごく羨ましいです。
自分の素を周りの目を気にせず出せるようにするにはどんな考え方をすれば出せるようになりますか?
完璧主義の考えの変え方、自信の付け方についても、大雑把でいいので教えて頂けると嬉しいです。
年齢、性別、職業
20歳 女性 大学生
既往歴
--- 未回答 ---
悩みの内容の自由記述
--- 未回答 ---
相談者 ゆづ さんの自分史

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「他人と比べてしまい孤独感が強い。毎日が憂鬱なので考え方を変えたい」への回答

  • ゆづさん、ご相談を寄せてくださり、ありがとうございます。
    臨床心理士の梅本です。

    ゆづさんの今の状態は、誰かといたり、何かをしているときの「現実の私」と、「でも本当はこうでありたい」という「理想の私」とのギャップに苦しんでおられるのだと想像しました。

    理想の自分に近づこうとの一環で、こうやってご相談してくださったのでしょうか。だとしたら、ゆづさんはとても成長したいとのお気持ちが強い方なのですね。

    記載を拝見すると、ゆづさんは「大学では友達が数人いて、クラスでは挨拶して雑談できるような友達がいる自分」が「理想の私」なのでしょうね。ただ一方、「今の一人の自分の方が誰にも気を遣わなくていいから楽」と、現状の自分も理想の一つかも?とのお気持ちもあり、少し混乱している状態でしょうか?

    実は「理想」って、ゆづさんが感じておられるように「これだ!」って決めるのがなかなか難しいんです。というのも、家族、友達、世間…意外といろんなものに影響を受けて、自分の「理想」ができあがっていくことも多いからなんです。

    世間では、「社交的でなければならない…」「友達が多くないといけない…」などの「理想」があります。場合によっては、その「理想」を果たせないと、周囲や所属している集団から、ちょっとおかしな人と見られているように感じてしまうこともあります。そうすると、せっかく「理想」を持っているにも関わらず、息苦しく感じてしまうこともあるかもしれません。こういった理想を「息苦しい理想」と呼びましょう。

    どうして私たちは「息苦しい理想」にもかかわらずそれに縛られてしまうことがあるのでしょうか?それは息苦しくともメリットもあるからです。

    「理想」は、

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