「他人との比較をやめる、努力できない自分を変えるにはどうしたらいいでしょうか。」の相談内容詳細
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いまストレスを感じている「出来事」を事実ベースで抜き出してみてね。
「いつ・どこで・誰が・何を」を意識するのがコツだよ。
- 初めまして。いつもいろんな方のお悩み相談を拝見しています。今回私も悩みがあり投稿させていただきました。
・可愛くなって他の女の人達みたいに恋愛や結婚をするために、将来のお金に困らないように貯金をする。など色々努力しなくてはいけないと分かっているのにも関わらず何もしようとしない。
・なのにいざ友人の結婚や、友人や他の人ががうまくいってるように見えたりすると、嫉妬してしまい「なぜ自分は何もできないのか。なぜ自分はうまくいかないのか」と思ってしまう。他人とすぐ比較してしまう。
私が悩んでいるのは上に書いた二点です。
昨年、昔流行っていた「mixi」で知り合った趣味友達から結婚するんだ。と報告を受けました。(彼氏がいると報告されたのは2月、結婚するんだと報告されたのが5月位、結婚したのは9月)
趣味友達の子とは一昨年行われた某アイドルグループのラストライブに一緒に行きました。アイドルグループ解散後から早い段階ですでに相手の方と交際、そして結婚までたどり着いていて正直驚いたのと悔しさでいっぱいでした。ついこの前まで同じファンだったのに先を越された気がしてしまって。
私自身は小学生時代からその解散した某アイドルグループが好きでした。趣味友達の子も同じく小学生時代から好きだったと聞いてました。また私はそのアイドルグループだけでなく某ロックバンドや某有名テーマパークのショーなども好きで趣味としてずっと楽しんできました。
ですがずっと趣味で楽しく過ごしてきてしまったせいで大事な時間を無駄にしたような気がしています。
本来であれば彼氏が欲しいと思ったなら彼氏ができるように、貯金するなら無駄遣いを減らすなど努力すればいいものを、学生時代に嫌な思いをしてから少し男性不振な部分があるから無理、ライブもパークも行きたい、グッズも欲しいから無理。と諦めて逃げていました。今までそうして逃げていたのは言い訳だったと気づいたのが最近でした。もう40歳まであと少しという所です。もう全てが無理な気がして諦めてしまいます。なぜ今までちゃんとしてこなかったんだと後悔もしています。
趣味友達の子はちゃんと努力したから結婚できたんだと分かっています。自分は何もしてこなかったのに嫉妬してしまい辛いです。
自分と他人の人生を比較しすぎて、また自分のせいだと分かってるのに改善する為の行動を起こせなくて辛いです。 - 「1」についての「感情」を%で表現してみてね。合計で100%にならなくても大丈夫。直感で書いてみよう。
- 悲しみ50% イライラ50% もやもや50%
- 「1」について浮かんでいる「考え」を教えてね。
- 努力しなきゃいけないのにできないなんて本当に自分はクズ人間だなと思う。
この先生きていっても何もないと思う。
独身子なしの女性への風当たりが強すぎるので生きているのがつらいし生きていたくない。
今から人生よくしようとしてももう30代後半で、今までさんざん遊んできたのでもう巻き返しはできないと思う。 - いろんな視点から捉えるために、上記の回答の「別の可能性」を考えてみよう。
- 変わりたいと思って努力しようとしてもできないのは実は「変わりたくない、このままでいたい」という気持ちの表れ?
他人と比較してしまうのは、自分もそうありたいと思っているから? - いま専門家に聞いてみたいことは?
- ・自分で努力もせずにすぐ諦めてしまうのをどうしたら行動できるようになるか
・すぐ他人と比較してしまい、自分はダメだと思ってしまう。のやめるにはどうしたらいいか。 - 年齢、性別、職業
- 36歳 女 会社員
- 既往歴
- なし
- 悩みの内容の自由記述
- 0か100か思考が強くちょっとでもダメになるとすぐ諦めてしまいます。またすぐ結果を求めてしまう傾向があります。
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36
小学校時代の友人にはすでに2人目の子供ができていた。また20歳頃に出会った趣味友達も結婚をした。
みんな結婚したり子供ができたり、着実に前に進んでるのに自分は何をしてるんだ?という焦りとモヤモヤを感じた。
他人と比較してしまうこと
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35
遅ればせながら一人暮らしを始めた。
いつかはしないとと思っていた一人暮らしをようやく始めることが出来てうれしかった。
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30
小学校時代に仲良くしていた友人が結婚した。
小学生時代からずっと仲良くしていた友達の結婚なので嬉しかったのと同時に焦りも出て自分に対してもやもやしてしまった。
他人と比較してしまう所。
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25
職場でとても苦手な上司と一緒に仕事することになった。
威圧的な上司だった為何か言われるたびに申し訳ない気持ちになってしまい辛かった。
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20
15歳の時にできた友達に「誕生日を祝ってあげる」と言われ連れてこられたのがホストクラブ。友人はその資金をとる為に私を騙して消費者金融に登録させられお金をだまし取られた。また陰では私の悪口も言っていた
友人が私に対してそんな風に思ってたなんて知らなくて、騙されてたんだと知ってとても悲しくなった。
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15
違うクラスだったけど、趣味が同じの友達ができた。
違うクラスだったけど、休み時間の度にその子と趣味について話せるのが楽しかった。
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14
今度は自分が同じクラスの男子のことが気になりだしたので、友人の助けも借りて告白をした。だが、返ってきた返事は「死ね」の一言だった。次の日学校を休んだ。
まさか「死ね」と言われるとは思わなかったので悲しかった。自分を否定されたんだと辛くなった。
好きな異性という存在ができても、自分が好意を寄せていると分かったら相手も嫌な気分になるだろう。と思うようになり自分の気持ちを閉じ込めるようになった。
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13
全然知らない違うクラスの男子にいきなり告白される。がそれは私を騙す為の嘘だった。「誰がお前みたいなデブと付き合うかよ。信じてたの?馬鹿じゃない?」とその男子に言われる。
毎日毎日教室に来ては「好きだ。付き合って。」と言ってきててしつこかったから仕方なく。と思った。けど付き合うと言ったところで断られるのは何となくわかっていた。分かっていたけど悲しかった。
未だに男性に好意を持たれると信じられない。
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12
とても仲が良かった友人と中学校は分かれると知った。「きっと私のことが嫌いになったんだ」と思ってしまった。
中学校も一緒だと思っていたから悲しかった。
何でも自分のせいにしてしまう被害妄想的な所。
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「他人との比較をやめる、努力できない自分を変えるにはどうしたらいいでしょうか。」への回答
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うい さん、ご相談を寄せていただきありがとうございます。また、いつも悩み相談を読んでくださりありがとうございます。精神保健福祉士の中浦です。
趣味友達が結婚することをきっかけに、これまで恋愛や結婚をするために努力をしてこなかったことや、好きなことにお金をかけて貯金をしてこなかったことを後悔されているのですね。
また、そんなご自身の悩みの根源には「努力もせずにすぐ諦めてしまうこと」と「すぐ他人と比較してしまい自分はダメだと思ってしまうこと」の2つを感じていらっしゃると理解させていただきました。
おそらく、模範的な回答をすれば「結婚や恋愛は努力をすれば成就するものではない」とか「貯金は絶対しなければいけないものではない」などになるかと思います。
事実、「絶対的に正しいお金の使い方」というのはないはずです。容姿を綺麗にするためにお金を使うこと、将来のために毎月少しずつでも貯金すること、 うい さんのように趣味や好きなことにお金をかけること、とやかく言う人はいるかもしれませんが「これが正しい」と言える立場にいる人はいません。ましてや、アイドルグループのライブに行くことが結婚より価値がないなんてこともありません。
「 うい さんが『価値がある』と思うもののために生きればいい」ということです。
以上の前提を踏まえて、今回はもう少し違う視点で うい さんの相談について考えていきたいと思います。
努力は必ず犠牲を伴うもの?
唐突ですが、 うい さんはもうすでに立派に努力しています。少なくとも私にはそう感じられます。 うい さんが「自分は努力できない」と悩んでしまうのは、「努力が意味すること」を少しだけ見誤っているからだと思うんです。
うい さんは「努力」をどのように考えているでしょうか? きっと「先々の利益のために少しの苦労や我慢を今しておくこと」みたいな感じで考えていませんか? 結婚という未来の幸せのために、貯金という未来の安定のために、今したいことを少しずつ削って準備すること。こんなふうに考えていませんか?
私は、「努力」はただ自分の人生を自分が望むものに近づけるための行為だと考えています。
「将来家を買いたい」と思っている人には毎月貯金することが努力になるし、「もっとキノコの生態を知りたい」と思っている人には、観察したり研究することが努力になるでしょう。
同じように「アイドルのコンサートに行きたい」と思う人には、ファンクラブに入ってチケット発売に合わせてパソコンの前で待ち伏せすることが努力です。
私は「できる限り長い時間走れるようになりたい」と思っているので、早く走ることではなく長い時間走ることが努力です。
ある人からすれば「長く走って何かメリットがあるの?」と思うかもしれませんが、私は色々なところに行きたいので家を買うことにメリットを感じないどころか、場合によってはデメリットになることもあると感じています。
望むものが違えば価値を感じるものも違うということです。
【考えとは別の可能性】のところに「変わりたいと思って努力しようとしてもできないのは実は『変わりたくない、このままでいたい』という気持ちの表れ?」と書かれていましたね。「実は変わりたくない」というのは「別に望んでいない」と同じな気がします。
うい さんが「実は変わりたくない」と書かれた理由は想像するしかありません。でも、結婚や出産は多くの人が体験するものだからこそ「望んでいるわけではないけどしておいた方がいいのかも」と焦りを感じてしまうのは、きっと うい さんだけでなく多くの人に有り得ることだと思うんです。
うい さんが未来の幸せや安定のために恋愛や貯金などの「自分磨きをしてこなかった」と後悔しているのも、一般的に「しておいた方がいい」と言われていることをしていない焦りに似ているとは言えないでしょうか?
実際、 うい さんの相談内容には「嫉妬する」「この先何もない」「巻き返しできない」などの記述はありましたが、恋愛や貯金を望んでいるように理解できる記述は一回もありませんでした。
つまり、自分が望むものを手にいれるために何かをすることが努力なのであれば、 うい さんにとっては恋愛をすることや将来のために貯金することではなく、好きなアイドルやロックバンドのコンサートに行くためにしていたことが努力だったと思うのです。
「それじゃあ楽しいことをしているだけじゃないのか」と思われるかもしれませんが、 うい さんだってアイドルやロックバンドのコンサートを見に行くために、買いたいものを我慢したり、コンサート当日に定時上がりができるように前日に残業したりしたこともあるのではないでしょうか? ちゃんと楽しいことのために努力や犠牲を払ってきたのではないでしょうか?
これが、私がもう うい さんは努力をしていると思う理由です。 うい さんは努力できない人ではありません。ちゃんと努力したから何年にもわたってアイドルのコンサートに行くことができたのです。
「ずっと趣味で楽しく過ごしてきてしまったせいで大事な時間を無駄にしたような気がしています」と書かれていましたが、私には うい さんが大事な時間を無駄にしたのではなく、大事な時間をアイドルの解散によって失ったように映っています。
人生に望んでいたものを失った喪失感によって、どうしたらいいか分からなくなっているように感じるのです。マイホームを買うために貯金していた人が、銀行の破綻で途方に暮れるのと同じです。
次からは、もうひとつ うい さんが視点を変えられそうなことを考えていきます。
「比べない」より「誰と比べるか」
うい さんは大切な時間を無駄にしたのではなく、大切な時間を失った心の傷があると話をさせていただきました。そして、今の うい さんはその喪失感から立ち直るための方法に大きな誤りがあると感じています。
つまり「比較する相手を間違えている」ということです。
「比較」は間違った人と比べると自信の喪失や無力感などを感じる原因になります。
たとえば、 うい さんは結婚した趣味友達と自分を比べて「これまでのことが無駄だった」と落ち込んでいます。
でも、上述したように うい さんは別にこれまで結婚を求めていなかったのかもしれません。自分が求めていなかったものを友達が手に入れて、そんな友達と自分を比較して落ち込んでしまうのはあまり意味がないだけでなく、欲しくないものを持っていない自分の人生を悲観してしまう要因にすらなってしまいかねません。
逆に、正しい人と「比較」ができると、自分の現在地や成長・協力といったメリットのあるものに変わります。
今の うい さんでいえば、たとえば解散したアイドルグループのショックから抜け出せずにいる人たちのコミュニティとか、自分の好きなことに時間と情熱を注げる人たちのグループ、もしくは恋愛をするのに恐怖心があって一歩を踏み出せずにいる人たちかもしれません。
大事なのは、正しい人たちと比較することで自分が求めていることや今必要なことが見えてくるということです。
アイドルの解散に落ち込んでいる人たちと気持ちを共有することで、立ち直ることができたり、もしかしたら励まし合う中で新しい友達や関心を作ることができるかもしれません。恋愛に一歩踏み出せない人たちと話すことで、 うい さんがどんなことに苦手意識があるか分かるかもしれません。自分の恐怖心を理解できたら、もしかしたら「私は怖いだけで本当は誰かと一緒になることを望んでいるんだ」と気づくかもしれません。
一度自分が求めているものが分かれば、あとはどう行動したらいいかを考えることに集中しやすくなります。誰かと一緒にいることを望んでいることが分かれば、誰かと出会うための行動をしようとか、大事な人との未来のために貯金をしようなど、求めているものに近づくための行動を自然にできるようになるはずです。
お気づきかもしれませんが、これが本当の「努力」です。
本当の努力は、これまでの自分の物語や今の事情、これからの人生計画など個々人の事情に合わせてオーダーメイドされた行動なんです。
闇雲に一般的な成功や幸せのために今を犠牲にすることでは決してありません。
今回 うい さんにお伝えしたことは、努力は決して未来のために何かを犠牲にする行為だけではないということです。苦しい・楽しいにかかわらず、自分が望むものに近づくための行動が努力です。
本当の努力をするためには「自分が何を求めているか」を知る必要があり、自分の今の立ち位置や状況と似た人たちと話をすることで、自分の望みと現在地がくっきり見えるようになるはずです。
ゴールがぼやけている中での努力は苦しいですが、先がはっきり見えている努力は「苦労」ではなくただの「喜び」とか「夢中」です。
うい さんがまた、これまでと同じように楽しく自分の好きなことに努力できる日がくることを願っています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。