「恋愛や結婚子育てをしなければ幸せになれない」という呪縛からどうしたら逃れることができますか。

2023.05.15 Mon
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回答したカウンセラー

小野寺 リヒト

臨床心理士/公認心理師

小野寺 リヒト

臨床心理士・公認心理師。FP2級所持。
医療機関や一般企業の産業保健事業部等での勤務経験があります。心の悩みが気兼ねなく相談できたり、セルフケアの重要性が浸透した世の中になってくれたらいいなと思っています。読書と料理が好きです。
【得意な相談】
〇気分の落ち込みや不安に関する相談(上手な気持ちの切り替え方、最初の一歩になる行動の踏み出し方等)
〇人間関係に関する悩み(パートナー・親子・職場関係・友人等)
〇お金の相談(ついお金を使ってしまう心理、貯蓄・節約のこと等)

「「恋愛や結婚子育てをしなければ幸せになれない」という呪縛からどうしたら逃れることができますか。」の相談内容詳細

相談者
相談者 沢海
いまストレスを感じている「出来事」を事実ベースで抜き出してみてね。
「いつ・どこで・誰が・何を」を意識するのがコツだよ。
・最近、周囲の人間が次々と結婚していく。
・帰省をすると、親族から結婚はまだかと言われたりする。
「1」についての「感情」を%で表現してみてね。合計で100%にならなくても大丈夫。直感で書いてみよう。
寂しさ80%、諦め20%
「1」について浮かんでいる「考え」を教えてね。
・年齢的なこともあり、周囲が結婚していくのは自然なことだと思う。

・過去の経験から、恋愛を含む他人との深い関わりについて懐疑的になってしまっている(いつか裏切られるのではないか?など)。
・人間関係に絶対がないことは理解しているつもりだが、始める前から破綻が予期されてしまい、婚活をしようとは思えない。愛情を向けられたとしても信じられないし、そんな自分をパートナーとして選ぶ人がいるとは思えないため(また、自分をナチュラルに「選ばれる側」においてしまう傲慢さからも、選ばれないことは自明に思われる)。

・そのような自分を差し置いて結婚していく周囲に対する寂しさや、古い価値観に縛られてしまっている自分への失望感、両親への申し訳なさから、抑鬱的になってしまっている。
いろんな視点から捉えるために、上記の回答の「別の可能性」を考えてみよう。
・いまどき、生涯結婚しない人の数も多くなっている。
・昔した恋愛の失敗を引きずるなんてばからしい。世の中の人間はもっと恋愛自体の試行回数が多い。
・考えすぎ。
いま専門家に聞いてみたいことは?
一人でいたい時が多い性分ではあるものの、秋冬になると孤独を感じている自分を客観視してしまいます。このまま年齢を重ねていくごとに人生に希望をなくすことが予想されて今から鬱屈としています。

「恋愛や結婚・子育てをしなければ幸せになれない」なんてことはないと理解はしているものの、思考回路から排除することができません。どうすれば独り身でも胸を張って幸せになれますか。
年齢、性別、職業
27歳 男性 会社員
既往歴
てんかん(薬を服用中。服用開始後は発作は起きていない。躁病の治療にも用いられる薬とのこと)
悩みの内容の自由記述
よくある、しょうもない悩みなのかもしれないですが、約10年ほど人生にへばりついており辛いです。お助けいただけると幸いです。

根本的には自己肯定感の低さが問題なのではないかと考えています。ただ、解決しようとしても、自分なんかが自信を持つなんて烏滸がましいと思ったり、そうして自分を下げることで気持ち良くなっている所を客観視して自己嫌悪してしまったりして、うまくいきませんでした。考えすぎかと思ってもいるのですが、色々と考えを巡らせられる点が数少ない自分を肯定できる点でもあり、対処が難しいです。
相談者 沢海 さんの自分史
  • 30歳まで

    • 26

      周囲からの結婚報告が増え精神的にダメージを負う。

      友人たち、会社の同期などで既婚者が増え始める。一方自分は過去を引きずって人間不信を拗らせたままでおり、情けなく思う。

    • 25

      会社の後輩がメンタルを崩して休職する。

      ショックだった。彼の不調を察知したりケアできなかったことが申し訳ない。

      仕事とメンタルについて考えるようになった。自分自身、秋冬になると抑鬱的になってしまうことに気がついた。

    • 22

      就職

      社会的にまぁまぁな企業だと思うが、「自分が所属できているということは大したことがない企業なのではないか」という懸念から、しばしば転職が頭をもたげる。

      会社での評価は自己肯定感の支柱になっている。しかし、それ以外の面では中々肯定感を高められないでいる。

  • 20歳まで

    • 18

      それなりの大学に入学。勉学とサークル活動に励む。

      楽しかった一方で、常に高校時代の失恋と女性・他人への不信を拭えずにいた。また、それなりの大学ではあるものの親族には旧帝大卒も多く、現在に至るまでコンプレックスを感じる原因にもなっている。

      サークルの仲間のうち数人は現在でも付き合いがあり、気のおけない仲になってくれた。一方、サークルのウェイ系の人間に容姿をイジられたことは辛い記憶として残っている。

    • 17

      彼女に二股を掛けられ、そのまま捨てられた。

      せめてちゃんと振って欲しかった。自分は二股相手と直接仲良くはなかったが共通の友人は多く、事情を知らない彼らが2人の恋仲を応援していたのも辛かった。

      振り返れば自分自身も相当なクズだったと思うし、二股に気が付かなかった鈍さも悪かったと思うが、これがきっかけで恋愛や女性関係に苦手意識を持つようになってしまった。のちに出会った友人からは、人間不信に陥っていると指摘された。

    • 15

      彼女ができた

      ダメな自分でも好きになってくれる人がいて嬉しかった。

    • 13

      てんかんの発作が起きる。

      現在も通院を続けており、薬を処方されている。

  • 10歳まで

    • 10

      いじめに加担してしまった。

      ほんの冗談のつもりだったが、相手を深く傷つけてしまったようだった。また、親に迷惑をかけたことも申し訳なかった。

    • 8

      いじめられる

      辛かったことは覚えているが、あまり記憶にない

      自己肯定感が下がってしまったのはこの時期からだった気がする。

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