人が嫌いでも安全地帯はできるのか

2022.11.11 Fri

「人が嫌いでも安全地帯はできるのか」の相談内容詳細

相談者
相談者 くらげ
いまストレスを感じている「出来事」を事実ベースで抜き出してみてね。
「いつ・どこで・誰が・何を」を意識するのがコツだよ。
仕事でミスをしてしまったときや人に迷惑をかけてしまった後、落ち着いた時間があると自己否定が止まらなくなる。迷惑をかけてしまった範囲と規模は関係なく、怒られたことに否定感が止まらない。ゲームに依存してしまいそうで怖い。でもゲームはやめたくない。
「1」についての「感情」を%で表現してみてね。合計で100%にならなくても大丈夫。直感で書いてみよう。
悲しみ45%、虚無感30%、迷子100%
「1」について浮かんでいる「考え」を教えてね。
・すぐに修正できるミスならそこまで落ち込まないが、手元を離れてから発覚したミスに強い不安感を感じる。
・今の仕事が短い期間で大量に来るマルチタスクをこなす仕事でその期間だけ心の余裕がない。(繁忙期が決まっているので心の準備はできる。出来るが後に発覚したミスに息が詰まる)
・普段しない種類の仕事に自分が信じられない。ミスが怖い。

逆にのめりこんでいるゲームに不安は一切感じない。
・ミスをしても即終了ではなく、ひとりで遊ぶことも友達と遊ぶこともできる。自分のペースで進めることができる。
・ミスをしても気軽に再挑戦できる。
・ミスをしても誰にも迷惑が掛からない。自分が楽しければそれでいい。

趣味と仕事を同一視してもな…とは思うが心の負担が極端なのでゲームに甘えてしまう。

人と関わるのが怖い。
・ゲームは一人でも楽しめて何度でも挑戦出来てそれでいて達成感も感じられる。
・仕事は相手の口調や表情で無駄な深読みをしてしまう。

安全地帯=自分以外の人。
と思っているので人と関わるのが面倒で恐怖感を感じている自分に本当に安全地帯は形成できるのだろうか。無理なんじゃないかと諦めていて苦しい。
まだ人付き合いが得意なら…とも考えてしまって理想と現実のギャップに苦しんでいる。まずは安全地帯(時間や場所)を作って安心できる時間を作ろうと思ってもそもそも褒められた経験が少ないのでやり方がわからない。
いろんな視点から捉えるために、上記の回答の「別の可能性」を考えてみよう。
・「失敗」とひとくくりをしているがそこまで問題のない部分かもしれない。
・外見が怖いだけでそこまで怒ってないのかもしれない。
・自分は頑張っているように思えてもはたから見たら遠回りな作業をしているように見えてイライラさせているのかもしれない。
・そもそも私には一切興味なく何をしてもそこまで意識していない
いま専門家に聞いてみたいことは?
・人が怖い。関わりたくない。嫌いでも安全地帯は作れるのか。
・褒められなれてない・自分を受け入れられた経験が少ない人間はどうやってトレーニングしたらいいのか。想像がつかない。
・どうやったら稀に感じる幸福感を維持できるのか。
年齢、性別、職業
29歳、派遣社員
既往歴
軽度鬱・1週間ほどの睡眠障害(不眠)・ストレスによる肌荒れ
悩みの内容の自由記述
人間関係の悩み・自己肯定感の低さ・コンプレックスがごちゃ混ぜになっていると感じる。頭が悪いのでうまくココロジー様の記事も正しく理解できていないかもしれない。
相談者 くらげ さんの自分史
  • 30歳まで

    • 29

      周りとズレていることは受け入れたがどうゆう行動をしたら自分が幸せになるのかがわからない。

      自分だけが幸せでもその関係は続かなくて、他人だけが幸せでも私の心は満たされていない。自分の心の満たし方がわからない。とりあえずゲームしとくか……。

      孤独感

    • 29

      仕事中よく物を落とす

      また落とした。疲れた。拾うのがめんどくさい。手に力が入ってなかった。

      あきらめ

    • 29

      仕事でバタバタしている

      人に優しくされてみたい。仕事をして当たり前なのだけどたまには褒められたい。あまりにも無反応なので透明人間なのかもとか笑ってみる。

      孤独感。

    • 29

      ご飯がおいしくない

      何を食べても美味しくない。動くために必要だから食べている。家のご飯がおいしくないのでコンビにで買う。

      金銭的負担。

    • 28

      常に焦っている

      仕事のこと。お金のこと。将来のこと。
      でも誰にも相談できない。何も知らない。わからない。

      一生続く不安感

    • 27

      逃げるように転職。社内で評判の悪い上司だったので、周りも私が辞めると思っていたらしい。社内の人間もその上司が嫌いで私を気には欠けていたが声をかけられることはなかった。

      「●●さんも気にしてたよ。大丈夫?」と言われても本当のこととは思えなかった。その言葉を聞いても安心感はなかった。とにかく動かない体をどうにかして逃げる事しか考えてなかった。

      人間不信。不平等感。自分の想像以上に利己的な人は周りにたくさんいる。

    • 27

      このあたりから自分は周りとズレてるんだなと確信し始める。

      友人がいないのもそうゆうことなのだろうと受け入れる。やっと受け入れた感覚。

      孤独感

    • 27

      上司が変わってパワハラぽい物を受けた。仕事に行けなくなった。(人と比較する・話を聞かない・上司の都合で怒鳴られる・金をちらつかせる等)

      目の前で職場から飛び降りて死んでやろうと思った。遺書でも書いて上司に心をめちゃくちゃにされたと書いてやろうと思った。

      あの手の人間に関わりたくなくなった。(外見・口調・年齢感など)

    • 26

      引継ぎ期間の短い仕事先に就職。わからない事を訊いたり練習するが同時期に入った人は仕事を全く覚えずイライラする。それを相談すると私が悪いような対応を取られた。

      努力しても意味がない。人当たりの良さが生きやすさに直結するのでタスク処理能力だけでは褒めてもらえない。

      虚無感。人間不信。自己否定。

    • 25

      バイト先を変える。人に騙されて借金をする。その後職場を転々とする。

      人はうそをつく。関わりたくない。

      金銭的な負担。

    • 21

      就職先は見つからなかった。1歳下の兄弟が就職する。

      兄弟を応援したい気持ち。自身に対する無気力感

      収入に関するコンプレックス。同じ兄弟なのにここまで違うという強い自己否定感。

  • 20歳まで

    • 20

      就職が決まらなかった

      1年頑張って就職しよう

      コンプレックス

    • 18

      安全地帯には出来ない家庭

      人の話を聞かない。私の考えは無用。殴られる。母親を怒らせるとご飯がない。両親が仲が悪い。兄弟には甘い。

      親が嫌い。自分の考えは無用。

※ プライバシー保護のため、ご質問の一部を編集部で変更している場合がございます。

「人が嫌いでも安全地帯はできるのか」への回答

  • 回答したカウンセラー

    小野寺 リヒト

    臨床心理士/公認心理師 小野寺 リヒト

    くらげ さん、ご相談をよせてくださりありがとうございます。
    臨床心理士・公認心理師の小野寺です。

    仕事でミスをしてしまった際、誰か癒しになるような人間関係が欲しい。でも人と関わるのが怖くて、そんな関係性が築けるのだろうか。そう考えると悲しみや虚無感を感じるのですね。

    【感情】のところに「迷子」と記載なさっていますが、独特な表現であると同時に、 くらげ さんのお気持ちが純粋に伝わってくるような気がします。人生という広い空間の中で、小さな子どもが立ち尽くして孤独と不安でいっぱいになっているイメージが私の頭の中に浮かんできました。

    でも大丈夫です。安全地帯は見つけることができます(心理学で「安全基地」と呼ばれているものが、 くらげ さんの考えておられるものに相当するかと思います)。どうすれば安全地帯を見つけることができるか、一緒に考えていきましょう。

    とは言うものの、先に結論めいたことを述べさせていただくと、すでに くらげ さんは安全地帯を持っているのだと思います。それがゲームです。より正確にお伝えすると「ゲームを通じて得ている関係性」となります。

    確かに くらげ さんは「ゲームに依存してしまいそうで怖い」とのお気持ちがありますよね。当然のことながら、生活に支障が出るまで時間とお金をかけてしまうのなら、それは問題です。

    しかし、もしそこまでではないのなら、ゲームを通じて形成された「ひとりで遊ぶことも友達と遊ぶこともできる」関係性は十分に安全地帯として機能しています。ゲームを通じて得た安全地帯も立派な安全地帯なのです。

    ゲームはあくまでも手段ですから、ゲームを通じて仕事のストレスが発散され、ミスを忘れることができ、友人と交流ができ、楽しめているのなら、まったく問題はありません。

    今後 くらげ さんが「そうか、これも安全地帯なんだ」と考え、ゲームに対する取り組む姿勢が変わり、少しでも安心感を感じられるようになっていただければ幸いです。

    ただ、もしかしたらこれを聞いてもまだ くらげ さんの心の中にはモヤモヤとしたものが残っているかもしれませんね。それは「ゲームも安全地帯なのはわかった。でも現実世界の人間関係で感じる不安はどうしたら良いんだ」というお気持ちかと思います。次はそのあたりについて検討していきましょう。

    現状 くらげ さんは自分史に記載があった通り、「とりあえずゲームしとくか……。」と考えています。一種の現実逃避としてゲームと向き合っておられるのかもしれませんね。

    繰り返すようにゲームを通じての交流も立派な安全地帯なのでゲームをすること自体に問題はありません。ただ、「現実逃避」の側面に関しては、一緒に考えたい側面であると感じました。

    自分史を拝読した程度ではありますが、 くらげ さんは過去にとてもつらい体験を複数されておられますよね。特にご家庭が安全地帯には出来ない環境であったことは、以後の対人関係の在り方にも大きな影を落としているのではないかと思います。

    心理学では内的ワーキングモデルといって、幼少期の親子関係などの重要な他者との関係性が、そのあとの対人関係のモデルになっていると考える理論があります。「親は自分をなんだかんだ最終的には受け入れてくれる」と思えていれば、友人関係でも「最終的には分かり合える」と思える可能性はずっと高くなります。

    一方、 くらげ さんは話をろくに聞いてもらえなかったり、「あなたの考えは無用だ」とのメッセージを受け取ったり、殴られたり、母親の意に反しないことをするとご飯がでてこなくなってしまうので顔色をうかがわなければならないなどの経験をし、他者に対する安心感や信頼感を形成することが難しかったのではないかと想像します。

    25歳時に「人に騙されて借金をする」とありますが、これも くらげ さんが愚かだったわけでは決してありません。他者への安心感や信頼感が上手く形成できなければ、その逆の適切な警戒や不信を上手く機能させられなかったとしても無理はないからです。

    さらに運が悪いことに27歳のころには上司が変わったことでパワハラ被害にもあってしまいました。このような経験を繰り返せば人間そのものが嫌いになってしまいますよね。ゲームが現実逃避の道具になるのも致し方がない側面があります。

    しかし、今からでも現実に安全地帯を作ることは可能なのです。大人になった今からでもできる安全地帯の作り方をいくつかご紹介します。なお、この方法は過去にココロジーの記事で書いた「大人の安全基地の作り方4選と他人の安全基地になる方法」でも解説しているので、良かったらそちらもご覧くださいね。

    大人の安全基地の作り方4選と他人の安全基地になる方法

    一つ目は「バタフライ・ハグ」です。これは「安心を感じるもの」を思い浮かべつつ、胸の前で交差させた腕を動かして「トン・トン・トン」とリズムカルに軽く肩を交互にたたくものです。

    まずはこのように「自分が自分の安全地帯になる」がとても重要なステップになってきます。

    続いて「親しい人との接触を増やす」が挙げられます。 くらげ さんの場合は、ここでゲームを上手く利用できるといいかもしれませんね。

    今まではゲームに対して「依存してしまう」「甘えている」「こんなことしていていいのか」といい印象を持てなかったのかもしれません。しかし、ゲームも安全地帯を形成するのを助けてくれる大事なツールになり得ます。ですから、できる範囲でいいのでゲームに対するネガティブな印象を取り除きつつ、「積極的に人と関わろう」との意識を持って臨んでいただければと思います。そこで誰かと今以上に親しくなれれば、より安全地帯が強化されたと考えて問題はないのです。

    もちろん、ゲーム内だけの交流にこだわる必要はありません。共通の「ゲーム好き」をきっかけにZOOM会やオフ会などを開いてゲームの外で交流しても構いません。ご存じかもしれませんが、Discordというアプリはゲームをする人達の間でよく使われているコミュニケーションツールですので、そこで交流をしてもいいかもしれませんね。

    その際、極力「聞き役に徹する」ことを意識すると、ますます安全地帯の感覚が強くなります。というのも、人の話を聞いていると色々と頭の中で「自分はそうは思わないな」「自分だったらこうするかな」などと思考が浮かび、その思考から「自分ってこういう人間なんだ」といったことがハッキリしていくからです。「自分を知る」は自分の足元を固める作業でもありますから、安全地帯がより一層盤石なものになっていきます。

    そして最後は「カウンセリングを受ける」です。安心・安全な場でカウンセリングを受けて専門家に話を聞いてもらう体験も安全地帯を作るのにとても有効なのです。
    もし興味があれば、お試し感覚でも全く構いませんので、一度検討してみてくださいね。

    最後に今日お伝えしたことをまとめます。

    くらげ さんは現在、仕事でのストレスをゲームで癒しておられます。しかし、そんなゲームを「依存してしまうかも」などといった危機感を覚える存在として認知しておられます。

    確かに時間やお金をかけすぎて生活に支障が出ているのなら問題ですが、ゲームはあくまでも手段ですから、ゲームを通じて親しい交流が出来ているのなら、その場も立派な安全地帯です。
    ただ、もし現実逃避の側面があるのなら、その点に対する対策は別途必要でしょう。

    具体的な方法として、ここでは「バタフライ・ハグ」、「親しい人との接触を増やす」、「聞き役に徹する」、「カウンセリングを受ける」をご紹介しました。これらをすべて行う必要はありません。興味あるもの、できそうなものだけでも取り組んでみていただければ幸いです。

    くらげ さんの安全地帯が広がり、「迷子」の感覚が薄れ、代わりに「ここにいてもいいんだ」の感覚が濃くなることを願っております。

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