自己肯定感を上げて先延ばしをやめ、色々なことをポジティブに捉えられるようになりたい

2022.10.23 Sun
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目次

回答したカウンセラー

小野寺 リヒト

臨床心理士/公認心理師

小野寺 リヒト

臨床心理士・公認心理師。FP2級所持。
医療機関や一般企業の産業保健事業部等での勤務経験があります。心の悩みが気兼ねなく相談できたり、セルフケアの重要性が浸透した世の中になってくれたらいいなと思っています。読書と料理が好きです。
【得意な相談】
〇気分の落ち込みや不安に関する相談(上手な気持ちの切り替え方、最初の一歩になる行動の踏み出し方等)
〇人間関係に関する悩み(パートナー・親子・職場関係・友人等)
〇お金の相談(ついお金を使ってしまう心理、貯蓄・節約のこと等)

「自己肯定感を上げて先延ばしをやめ、色々なことをポジティブに捉えられるようになりたい」の相談内容詳細

相談者
相談者 Kabayaki
いまストレスを感じている「出来事」を事実ベースで抜き出してみてね。
「いつ・どこで・誰が・何を」を意識するのがコツだよ。
大学院に行こうと思って学部3年の秋から1年交換留学したが興味が深まらずそれによって院試の時期も逃して4年の秋に帰ってきた。仕方なく留年して就活に切り替えようとしているが、何の仕事を自分がしたいのかが分からずモチベーションが無く、ネガティヴなのもあって就活に手がつかない。まずそもそも自分には得意なことや人に誇れることがなくて、運動もできずバイトでもミスが多くとても不器用だと思っていて、人に言われたことや人にされたことを悪いように捉えてしまう。このネガティブなマインドを治したい。そうしないときちんと就活に向き合えない気がする。
「1」についての「感情」を%で表現してみてね。合計で100%にならなくても大丈夫。直感で書いてみよう。
不安80% 悲しみ10% 焦り10%
「1」について浮かんでいる「考え」を教えてね。
インターンなども多分始めなきゃいけないのだろうけど何から手をつければいいのか漠然としていて先延ばしにしてしまっている。ネガティブに物事を捉えて自分を批判してしまう思考回路をいい方向に持っていきたい。自分に自信がつけば就活も乗り切れるかも
いろんな視点から捉えるために、上記の回答の「別の可能性」を考えてみよう。
留学したことは就活で活かせるかもしれない とにかくやってみようとすれば就活も進むかもしれない
いま専門家に聞いてみたいことは?
なんでも悪いように捉えてしまうし、人から「でもこういう良い面もある」と指摘されてもそれを反論してネガティブでいようとする傾向もある気がする
よくある質問になってしまうが、自分のことをとにかく悪く捉える考え方をどうすれば変えられるのでしょうか。
またダラけて就活について調べるのを先延ばしにしてしまうがどうすれば先延ばし癖も治せるのか知りたいです。
年齢、性別、職業
22歳 男性 大学生
既往歴
なし
悩みの内容の自由記述
--- 未回答 ---
相談者 Kabayaki さんの自分史
  • 30歳まで

    • 21

      イタリア留学に行く

      新しい国で様々なことを学んで楽しい

      新しいことに興味を持ってチャレンジした

  • 20歳まで

    • 19

      サークルで南アルプスに登山

      苦しいけど景色が綺麗で達成感がある

    • 18

      志望大学に合格する

      達成感 努力が報われた

      今いる大学

  • 10歳まで

    • 8

      親の関係でイギリスとドイツに計一年住む

      色々な文化が異なっていて面白い 学校は友達ができずに大変

      海外に興味を持つ

※ プライバシー保護のため、ご質問の一部を編集部で変更している場合がございます。

「自己肯定感を上げて先延ばしをやめ、色々なことをポジティブに捉えられるようになりたい」への回答

  • Kabayaki さんご相談をよせてくださりありがとうございます。臨床心理士・公認心理師の小野寺です。

    「自分のことをとにかく悪く捉える考え方をどうすれば変えられるのでしょうか」ということをお聞きになりたいとのことなのですね。

    私の結論はこうです。
    「悪く捉える考え方を変える必要はない。ただ、悪く捉える考え方の【使い方】を変えよう」。

    私がこのように結論する根拠は2つあります。
    ①「ポジティブは良いもの」「ネガティブは悪いもの」といった単純なものではない
    ②自己肯定感を上げれば色々なことをポジティブに捉えられるようになるわけではない。むしろ逆である

    この2つが Kabayaki さんの中にストンとくるならば、 Kabayaki さんのもう一つの悩みである「就活についてどうすれば先延ばし癖も治せるのか」も、自ずとご理解いただけるのではないかと思います。

    どうして「悪く捉える考え方を変える必要はない。ただ、悪く捉える考え方の使い方を変えよう」と私が結論付けたのか、順を追ってお話しさせていただきますね。

    まずは「①「ポジティブは良いもの」「ネガティブは悪いもの」といった単純なものではないから」の根拠をご説明させていただきます。

    「ポジティブ」と聞くと、普通は「良いもの」「幸せなもの」を連想するかと思います。多くの方は Kabayaki さんのように、「ネガティブなマインドを治したい」「ポジティブに捉えられるようになりたい」と望んでいるものです。

    しかし、カウンセラーをしている私からすれば、「ポジティブはそんなにいいものなの?」と疑問に思わないではいられません。

    ポジティブであろうとして苦しんでいる人をたくさん見てきたからです。

    ポジティブとネガティブを二項対立するものとして捉えることに、この不幸の源泉があるように思います。ポジティブは手放しで良いもの、ネガティブは疑いようもなく悪いもの。本当にそうでしょうか?

    私は「ポジティブにもフォース面もあればダークサイドもある。ネガティブにもダークサイドもあればフォース面もある」そう考えます( Kabayaki さんはスター・ウォーズはお好きですか? フォースはスター・ウォーズに登場する正義、ダークサイドは悪のことだと思ってください)。

    確かに、ポジティブのフォース面を否定する必要は全くありません。ポジティブでかつ良い。素晴らしいことです。今その幸せを手にしているのなら、その幸せはぜひ長く続いてほしいものです。

    しかし、だからといって「ポジティブは良いもの」と考えるのは少し短絡です。ポジティブであることが、かえって悪いこと、つまりダークサイドを引き起こすことだってあるのです。

    分かりやすさを重視して、極端な例を挙げます。「100%ポジティブにしか考えられない人」が仮にいたとします。この人が海外旅行に行った場面を想像してください。何が起きるでしょうか?

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