上司の早口が怖い。固まらずに返事をするにはどうすればいいか

2022.10.03 Mon
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回答したカウンセラー

小野寺 リヒト

臨床心理士/公認心理師

小野寺 リヒト

臨床心理士・公認心理師。FP2級所持。
医療機関や一般企業の産業保健事業部等での勤務経験があります。心の悩みが気兼ねなく相談できたり、セルフケアの重要性が浸透した世の中になってくれたらいいなと思っています。読書と料理が好きです。
【得意な相談】
〇気分の落ち込みや不安に関する相談(上手な気持ちの切り替え方、最初の一歩になる行動の踏み出し方等)
〇人間関係に関する悩み(パートナー・親子・職場関係・友人等)
〇お金の相談(ついお金を使ってしまう心理、貯蓄・節約のこと等)

「上司の早口が怖い。固まらずに返事をするにはどうすればいいか」の相談内容詳細

相談者
相談者 ヒイラギ
いまストレスを感じている「出来事」を事実ベースで抜き出してみてね。
「いつ・どこで・誰が・何を」を意識するのがコツだよ。
打ち合わせのとき 上司の質問で回答に詰まると、そこから早口で捲し立てられて、何もしゃべれなくなる。
その状況になると、「黙るな」と怒られ、さらに何も言えない。
「1」についての「感情」を%で表現してみてね。合計で100%にならなくても大丈夫。直感で書いてみよう。
混乱 90%、衝撃 80%、無(真っ白) 80%、申し訳なさ 50%
「1」について浮かんでいる「考え」を教えてね。
すぐに返せる人ばかりではない。
必死でかみ砕いているところへ、黙るなと言われるのでさらに困る。
きつい口調で何かを言われるのが そもそも苦手で、早口が始まると 内容がほとんど入ってこない。
この状況は私はしんどくて、上司も怒るのはパワーを使うので、Lose-Loseなやり方だなぁ。
この後話しかけるの、気が重い。
いろんな視点から捉えるために、上記の回答の「別の可能性」を考えてみよう。
この言い方/やり方で、他のみんなはちゃんと対応してるのかな。
お仕事をよりよくしたい/理解してほしいと思って 言っているのかな。
いま専門家に聞いてみたいことは?
混乱せずに会話したい。
話を聞いてスムーズに返事がしたい。
どうすればいいか。
年齢、性別、職業
40代、女性、会社員
既往歴
--- 未回答 ---
悩みの内容の自由記述
別の上司にも 黙るな 的なことを言われたことがあるので、自分にそういう傾向があるのだと思います。
ただ、何をどうすればいいのか、昔から分からないです。
相談者 ヒイラギ さんの自分史
  • 30歳まで

    • 22

      就職

      転職せず、同じ会社で働き続けている。

  • 20歳まで

    • 18

      アルバイト
      大学の4年間、同じところで続ける

      イヤなヒトやできごと(マイナス)があっても、プラスの方が多いと続ける(自分に言い聞かせている面もあり?)。

      やめたり、変えたりするのが面倒・こわい

    • 18

      大学時代の友人たちと出会う

      趣味や自分らしさの確立したのが、高校後半から大学なので、この頃のご縁が 今もずっと続いている

    • 18

      大学進学

    • 16

      高校入学
      中学の成績はよかったので、地域の進学校へ。

  • 10歳まで

    • 8

      転校する

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「上司の早口が怖い。固まらずに返事をするにはどうすればいいか」への回答

  • ヒイラギさん、ご相談をよせてくださりありがとうございます。
    臨床心理士・公認心理師の小野寺です。

    相手に早口でまくし立てられても頭が真っ白になったり固まったりせずにスムーズに返事をするにはどうしたらいいか、とのご相談ですね。

    「何をどうすればいいのか、昔から分からないです」とのことですから、おそらくヒイラギさんは今まで自分なりに色々と対策を考えてこられたのだと思います。

    例えば、「えーっと」などと言って間をつなぐ、あとでメールする、気にしないようにするなどなど。こういったことを試されたのだと想像します。そんな中、今回こうしてご相談くださったということは、今までの対策が残念なことにあまり功を奏さなかった、ということでしょうか。

    ご自身なりに悩んで、一生懸命考えて、実行した対策が上手くいかなかったのだとしたら、本当につらいし混乱してしまいますよね。不謹慎かもしれませんが、つらい中こうして頼っていただけたことをとても嬉しく思います。

    さて、「固まらずに返事をする方法」ですが…具体的な方法をアドバイスさせていただく前に、言葉に詰まったときの「考え方」を先にお話しさせてください。

    「回りくどいな」と思われたかもしれませんね。ごめんなさい。でも、ちゃんと理由があるので、それを説明させてください。

    具体的な方法をお伝えする前に「考え方」をお話する理由は、単純に「方法」だけを伝えたとしても、既にヒイラギさんが過去に試した方法である可能性はとても高いし、だとしたらせっかくご相談してくださったヒイラギさんの気持ちを裏切ることになると思ったからなのです。

    「考え方」を先にお伝えすれば、その後お伝えする「方法」が仮に既にヒイラギさんが試した方法と同じでも、方法の目的の違いが明確になるはずでし、「考え方」をヒントにヒイラギさんご自身で自分に合った方法を見つけられるはずです。

    以上の理由から、「固まらずに返事をする」ための「考え方」について、先にお話させていただきますね。

    大きく二つ、考えたいことがあります。

    ①思考のタイプについて
    まず一つ目は、「人それぞれ思考様式に差があるのは当然」ということです。パッパッと答えられる人もいれば、じっくりと考えるタイプの人もいます。前者を「ウサギ思考」、後者を「カメ思考」と呼びたいと思います。これらの呼び方は専門用語ではないのですが、この後の話をわかりやすくするために、便宜上そう呼ぶことにさせてください。

    ウサギ思考、カメ思考はどちらがより優れているといったものではなく、それぞれメリット・デメリットがあります。

    ウサギ思考の人は、会話をスムーズにこなすことができるのがメリットです。しかし、相手の話を遮ったり、共感的でない印象を相手に与えたり、浅い考えになりやすいデメリットがあります。

    一方、カメ思考の人は、会話に間ができてしまうデメリットがありますが、相手の話をじっくり聞けるので共感的な理解に優れ、

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