「夢に敗れ、病気で歳だけを重ねてしまった」の相談内容詳細
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いまストレスを感じている「出来事」を事実ベースで抜き出してみてね。
「いつ・どこで・誰が・何を」を意識するのがコツだよ。
- 高校生の頃に統合失調感情障害と潰瘍性大腸炎になり、大学に進んだが中退、その後一度も就職せず、資格もなく、今年30歳になる。
- 「1」についての「感情」を%で表現してみてね。合計で100%にならなくても大丈夫。直感で書いてみよう。
- 絶望50% 自分に対する失望40% もう何もしたくない気持ち100%
- 「1」について浮かんでいる「考え」を教えてね。
- 病気でも立派に働いて生活している人もいるのだから、自分の状況は甘えの結果であり、自業自得。生き恥を晒したくないのなら潔く死ぬべき。
音楽家になりたい、とか、小説家になりたいともおもっていたが、とても努力したとはいえず、結果も出ていない。現実から逃げるための口実にしたに過ぎず、真剣にやっている人たちに失礼極まりない。努力もセンスも桁違いの人たちが大勢いる世界で自分のような人間は存在するだけでおこがましい。
自分が望んだ人生は自分のような怠け者には過ぎたものであり、不相応なものを望んだ結果が今の状況(アラサー無職実家住み)であり、それが不満ならさっさと死ぬしかない。 - いろんな視点から捉えるために、上記の回答の「別の可能性」を考えてみよう。
- 病気なのだから、きちんと病気に向き合わないと状況はよくならないかもしれない。
しかし心療内科では精神的な悩みを相談しても当たり障りのないことしか言われず、真剣に取り合ってもらえてないと感じる。 - いま専門家に聞いてみたいことは?
- 自分の人生に高望みをしているくせに、地道な努力をしたくないのなら、もう死ぬしかないのでしょうか。何か生きていく道はあるのでしょうか。
- 年齢、性別、職業
- 29歳 男 無職
- 既往歴
- 18歳の頃、授業中にパニックになりその後統合失調感情障害と診断。ストレスにより(?)下血し、まもなく潰瘍性大腸炎と診断。現在も治療中。障害基礎年金を受給している。
- 悩みの内容の自由記述
- 自分の人生はもう立て直せないし、立て直そうという気力も湧いてこない。死ぬことばかりで頭がいっぱいになっている。
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大学を中退する
通えなくなって休学を繰り返すうちに孤立していたので、大学に行かずに済むようになって少しホッとする。でもやめない方が良かったかもしれないという後悔もある
このときやめずに無理やりでも卒業しておけば、今こんなに苦しまずに済んだかもしれない。でも当時も大学に行くのがすごく苦しかった(隣の県まで実家から通ってた)
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23
当時付き合っていた彼女に振られる。大学の休学を繰り返していた自分に将来へのやる気が感じられず、愛想が尽きたと言われた
自分なりに病気と付き合って頑張っていたつもりだったけど、サボってると思われていたのが悲しい。でも言われた通りかもしれない
この時、病気で稼げない男は恋愛の土俵に立つことも許されないのだと感じたし、今もそうおもう
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18
統合失調感情障害、潰瘍性大腸炎と病気が立て続けに見つかる。その後高校を休学
卒業が遅れるのは悲しいけど、辛くて苦しい受験勉強から逃げられてホッとする
このときに逃げ癖がついたのかもしれない
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「夢に敗れ、病気で歳だけを重ねてしまった」への回答
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USAGI さん、ご相談をよせてくださりありがとうございます。臨床心理士・公認心理師の小野寺です。
統合失調感情障害と潰瘍性大腸炎になり、夢も敗れ、就職も叶わず、資格もお持ちでないとなれば、絶望や失望を感じても無理はないように思います。「もう何もしたくない気持ち」が100%なのも仕方がない状態ですよね。
願わくば「何もしたくない」のなら、ぜひ「死ぬしかない」と考えたときにも「何もしない」を選択して欲しいなと思います。
「死ぬしかない」と考えるほどの絶望を感じておられるのは想像することができるし、絶望をしてはいけないと言っているのではないのです。しかし、今の USAGI さんに必要なのは「死ぬことを考える」ではなく、「誰かのサポート」ではないでしょうか。
「心療内科では精神的な悩みを相談しても当たり障りのないことしか言われず、真剣に取り合ってもらえてないと感じる」とのことですから、 USAGI さんにとって現状はあまりよいサポートが得られていないのかもしれません。
サポートがないために「きちんと病気に向き合えていない」のならば、まずは何よりもサポートを得ることが重要かと思います。
場合によっては転院をしてもいいでしょうし、近所に臨床心理士など心理学の専門家がやっているカウンセリングルームでカウンセリングを受けてもいいかもしれません。最近はオンラインカウンセリングで専門家のカウンセリングを受けることも可能です。
chatGPTをカウンセラーのように使う方法
どうしてもそういう気力がなかったり経済的な不安がある場合は、chatGPTを使うのも手です。これであれば時間もお金もかかりません。
chatGPTはAIがこちらの質問に答えてくれるツールで、最近話題に挙がっていることが多いのでご存じかもしれません。
このchatGPTはカウンセリングをするためのプログラムではないのですが、ある程度カウンセリングを行っているかのように使用することが可能です。
こちらの動画が参考になるかもしれません
上記動画のサムネイル画像に「運気が上がる」とありますが、決して非科学的な話ではないのでご安心ください。
やり方の例はこんな感じです。
chatGPTに「下記の状況に対して、認知行動療法の観点からアドバイスをしてください。自分は高校生の頃に統合失調感情障害と潰瘍性大腸炎になり、就職もできず、資格も取ることができず、今年30歳になった。これからどうしたらいいのだろう」と入力してみてください。
「認知行動療法の観点からアドバイスをしてください」と記入するのがコツです。認知行動療法とは、ストレスを生み出している認知(考え)や行動にアプローチしていくことで、嫌な気分を解消することを目指した心理療法のことです。
動画では、もっと寄り添ったアドバイスが欲しい場合「ギャルの友だちが答えてくれたら」という条件を付け加えています。
ギャルにするかどうかは別にして、確かに、より人間味のあるアドバイスが欲しい場合は「親友が答えてくれたら」とか「好きなアニメのキャラが答えてくれたら」とか、そういう設定を指定するのは良い方法になるかと思います。
実際私もやってみましたが、「誰がアドバイスをしてくれるか」を指定することで、かなり表現やニュアンスが変わりました。ご自身が気に入る「誰か」が見つかるといいですね。
もちろん専門家の目からみたらchatGPTの回答はプロのレベルには到底及びません。しかし、これほど手軽な形でサポートが受けられる手段は他にはなかなかないでしょう。どうしても身近にサポーターがいないと言う場合は、有益なツールになるかと思います。
USAGI さんが今失意のどん底にいることは、 USAGI さんのお立場を考えれば明らかなことだろうと思います。そのために「死にたい」と感じるのも無理はありません。
しかし、それはサポーターがおらず、そのことで「病気に向き合えていない」現状からくる結果なのです。であれば、死ぬことを考えるよりも、まずはサポーターを見つけることが先決かと思います。
サポーターとして最も良いのは臨床心理士などのカウンセラーかと思います。しかし、様々な理由でどうしてもそういう人を見つけるのが困難な場合は、chatGPTも利用できないわけではありません。
USAGI さんにとって有益なサポーターが見つかり、少しでも死にたい気持ちが減っていくことを願っております。
お辛い中、ご相談をよせてくださりありがとうございました。