「彼と元通りに話すにはどうしたらいいでしょうか」の相談内容詳細
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いまストレスを感じている「出来事」を事実ベースで抜き出してみてね。
「いつ・どこで・誰が・何を」を意識するのがコツだよ。
- 自分でも自覚していますが怒ったりイライラすると無視したりイライラを全面に出して構ってもらおうとしてしまいます。
今までは彼から仲直りの機会を設けてくれていましたが今回ばかりはどうしたら良いかわからず、話すこともないと言われてしまいました。
誤って態度を直そうと毎回思うのですが毎回同じことの繰り返し。今回ばかりは涙が止まりません。 - 「1」についての「感情」を%で表現してみてね。合計で100%にならなくても大丈夫。直感で書いてみよう。
- 悲しみ80% 怒り20%
- 「1」について浮かんでいる「考え」を教えてね。
- とりあえず悲しい。
見捨てられるのも当然だけどそばにきて話を聞いてほしいだけだった。
彼も体調不良だったこともあり,私が変に気を使いすぎてぐちゃぐちゃになってしまった - いろんな視点から捉えるために、上記の回答の「別の可能性」を考えてみよう。
- 態度を変えれたら、私が我慢したらよかったのか。
私から話しかけるのが遅かった - いま専門家に聞いてみたいことは?
- 性格を変えるしかないのでしょうか。彼を疲れさせてしまいました。この現状をどう解決すると良いでしょうか。
- 年齢、性別、職業
- 26歳女性 会社員
- 既往歴
- --- 未回答 ---
- 悩みの内容の自由記述
- --- 未回答 ---
自分史はまだありません。
※ プライバシー保護のため、ご質問の一部を編集部で変更している場合がございます。
「彼と元通りに話すにはどうしたらいいでしょうか」への回答
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ぬこ さん、ご相談をよせてくださりありがとうございます。臨床心理士・公認心理師の小野寺です。
彼が口をきいてくれなくなったとのご相談ですね。その原因は ぬこ さんが怒りを感じると「無視したりイライラを全面に出してしまったこと」ということなのでしょうか。
これは想像なのですが、 ぬこ さん自身、今回のような結果は遅かれ早かれいずれ生じてしまうのではないかと恐怖心があったのではないでしょうか?
毎回無視されたりイライラをぶつけられたら、誰だっていい気はしないものです。そのことをわかっていたからこそ、毎回「態度を直そう」と思われていたのだろうと想像します。こうなることがわかっていたのにこの現状を避けられなかったとしたら、とても悲しい気持ちになりますよね。
そんな中、私が気になったのは、毎回「態度を直そう」と思うけど、毎回同じ結果になっていたその理由です。
ここがわかれば何かしら対策を立てられるかもしれません。
性格を変えるのではなく習慣の改善やスキルの向上
残念ながら、今回のご相談内容からだけでは「どうして毎回同じ結果になっていたのか」まではわかりませんでした。情報があまりなかったからです。
もしうかがえるなら、 ぬこ さんの過去の様子をうかがえればいいな、と ぬこ さんのご相談を拝読して感じました。
ぬこ さんには、是非下記の回答を読んでみて「どうだろう?」と考えてみていただきたいのです。
ぬこ さんは昔からイライラしやすかったのでしょうか? 「したい」と思ったことは衝動的にやってしまうタイプでしたでしょうか? 忘れ物が多かったり、遅刻が多かったりということはありませんでしたでしょうか?
パートナーのことも気になりました。「私が我慢したらよかったのか」と書いてくださっていますが、毎回何かしら ぬこ さんが我慢しなければならないようなことをしてくる方だったのでしょうか?
いかがでしょうか? 考えてみていただけましたか?
もし上記の質問に対して「はい」の回答があるのなら、「性格を変える」のではなく、習慣の改善やスキルの向上をはかる方が良いかもしれません。
もし昔からイライラしやすい傾向などがあるのなら、 ぬこ さんは人よりも衝動性が強い特徴があるのかもしれません。衝動性が強いから、思ったことがバッと口をついて出てしまう可能性がありそうです。
その場合は、少しでもイライラを感じたらその場を離れるのがいいと思います。これは決して「逃げ」ではありません。その場から離れないと相手を傷つけることになりかねないばかりか、後で自分のやったことを後悔してしまうリスクがあります。そういった最悪の状況を未然に「予防」するのが「その場を離れる」です。「逃げ」ではなく「予防」しているのです。
イライラを我慢する必要もありません。感情は我慢すればするほど大きく膨らんでしまいます。ですから、いったんその場を離れたら、離れた先でイライラを感じ尽くせばいいのです。感じ尽くせばそのイライラは等身大の大きさまで収まっていきます。そうすると「どうしてイライラしたのか?」を冷静に見れるようになるでしょう。
感情には必ずその理由があります。イライラは何か困りごとが起きていることを教えてくれる感情です。 ぬこ さんの場合は「話を聞いてほしいだけだった」とのことですから、イライラの背景に「構ってほしい」「褒めて欲しい」などの気持ちがあり、それらが叶わずに困っている気持ちが隠されていたのかもしれません。その背景の気持ちに気づければ、それを冷静に言葉で伝えればいいのです。
これらは全て「性格」うんぬんの話ではなく、習慣の改善やスキルの向上にまつわる話です。
パートナーが何かしら ぬこ さんに我慢を強いてくるタイプの人だった場合、一人で頑張らないで二人の共同作業にできないかを検討することがとても大事です。
そうしないと「自分ばかりが頑張っている」と不満に思い、それが相手へのイライラに転嫁してしまいかねないからです。一人で頑張っているのに、イライラせずに我慢し続けるだなんてことはとてもできることではありません。
たとえば、 ぬこ さんが仕事から帰って来て、一人で夕食を作っているにもかかわらず、パートナーが何も手伝いをしてくれなかったとします。
料理が趣味だったり大の得意であれば別ですが、二人とも疲れているし、二人で食べるものなのに自分一人が二人分を用意するのはあまりにも理不尽でイライラしても不思議ではない状況です。
このような場合であれば、二人で作る、曜日当番制にする、外食ないし出前にする、などにして ぬこ さん一人が我慢しなければならない状況を免れる方法を探すのが良いでしょう。これも正直に負担に思っていることを話して「疲れているから今日はあなたが作ってほしい。もしくは近くのファミレスに行かない?」などと交渉することで改善できる状況だと思われます。こちらも習慣の改善やスキルの向上にまつわる話であることに気づかれたかもしれませんね。
以上のように、現段階では「どうして毎回同じ結果になっていたのか」まではわかりませんでしたが、性格を変えるのではなく、習慣の改善やスキルの向上を通じて改善して行けることがあるように思いました。
「彼と元通りに話したりする」のをご希望されているということですが、元通りになれば、また同じことを繰り返しかねません。今回の件はある意味ではせっかくの機会なのですから、この機会を「習慣の改善やスキルの向上」に努めるきっかけにするのが良いかもしれませんね。
何かしら ぬこ さんのヒントになるようなことがあれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。