「夫や子どものイライラが伝染してしまいます。自分の心を乱されないためにすべきことは何ですか?」の相談内容詳細
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いまストレスを感じている「出来事」を事実ベースで抜き出してみてね。
「いつ・どこで・誰が・何を」を意識するのがコツだよ。
- 夫や子どもの感情にすぐに影響を受けてしまう。特に、イライラされると自分までイライラしてしまう。夫がイライラすると、何でイライラしているかとても気にしてしまうし、子ども達がケンカをすると怒鳴って止めるように言ってしまう。
- 「1」についての「感情」を%で表現してみてね。合計で100%にならなくても大丈夫。直感で書いてみよう。
- 怒り10%、悲しみ50%、罪悪感80%
- 「1」について浮かんでいる「考え」を教えてね。
- 夫に対しては、何故イライラしているか聞いても答えてくれない事が多く、(自分が答えない事で、夫婦のバランスが取れている。と夫が言っていた)最初は私もイライラしますが、結局最後は謝って機嫌を直してもらいます。こう書くと、夫が悪いような感じになってしまいますが、夫は夫で私にぶつけずに自分で処理をしようと思っているのだと思います。なので、私も気にせずに過ごしたいのですが、早く機嫌を直して欲しくて、もどかしい自分が嫌です。夫に対しては、普段から機嫌が気になります。依存しているんだと自覚してます。←これも本当は辞めたいです。
子どもに対しては、ゆっくり話を聞いてあげる事が出来ません。自分に余裕が無いと、ケンカの理由も聞かずに怒鳴って引き離します。余裕があって話を聞いても、結局はもうコレで遊ぶの無し!とか言って投げやりに終わらせる自分が嫌です。
子どもへの影響もとても心配です。 - いろんな視点から捉えるために、上記の回答の「別の可能性」を考えてみよう。
- 自分に自信がないのかな。主人とは高校時代からの付き合いで、着る服や独身時代の給料の使い方も毎回一緒に決めていました。自分で決めるのが苦手で、主人にばかり聞いて来たから、だから主人の反応がいちいち気になるのかと。。
子どもに対しても、自分の意見が無いからどうしたらいいか分からず、感情的に怒る事でしか方法が思い付かないのかと思います。 - いま専門家に聞いてみたいことは?
- 夫の機嫌を伺わず、自分は自分で過ごす為に今私がすべき事は何ですか?
子どもの気持ちに寄り添う為に今私が気を付ける事は何ですか?自分の感情を抑える方法など、、 - 年齢、性別、職業
- 34歳、女性、専業主婦
- 既往歴
- 25歳で結婚。
0歳、4歳、7歳の子どもの子育て中。 - 悩みの内容の自由記述
- --- 未回答 ---
自分史はまだありません。
※ プライバシー保護のため、ご質問の一部を編集部で変更している場合がございます。
「夫や子どものイライラが伝染してしまいます。自分の心を乱されないためにすべきことは何ですか?」への回答
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みい さん、ご相談をよせてくださりありがとうございます。臨床心理士・公認心理師の小野寺です。
他人がイライラしていると、自分までイライラしてしまうのでそれを止めたいとのご相談ですね。イライラすることを望む人はいないので、 みい さんがそのように願うのは至極当然です。
ここで考えなければならないことは大きく二つあるかと思います。
一つが、「気持ちが伝染するのを止める」こと。もう一つは「伝染したあとの行動を変える」ことです。
まずは「気持ちが伝染するのを止める」は果たして可能なのかどうかを考えます。もし可能ならそのやり方を考えていきましょう。
逆に不可能なら、次に「伝染したあとの行動を変える」を考えていきたいと思います。仮に みい さんが子どものイライラが伝染してきて自分もイライラしてきたとしても、「もうコレで遊ぶの無し!」などと言って投げやりに終了させる行動さえ取らずに済むようになれば、「自分が嫌」「子どもへの影響が心配」と思う気持ちはなくなるだろうからです。
赤ちゃんも気持ちが伝染する
さっそく「気持ちが伝染するのを止める」は果たして可能なのかを見ていきます。結論から言えば、「非常に難しい」です。
というのも、気持ちが伝染し、相手の感情の影響を受けるのは人間に備わった本能だからです。
人間は生まれて間もないころから、人の声や顔に敏感に反応することが知られています。特に表情の変化など、相手の感情に敏感に反応することが知られていて、その一つに「つられ泣き」があります。他の赤ちゃんが泣いているのを察すると、それに反応して自分も泣いてしまうのです。このような現象は、専門的には「情動伝染」と呼ばれます。
相手が感じているであろう感情をこちらも感じるのは、生まれつき備わった性質であり、「共感」の礎になるものです。ですから みい さんが「イライラの気持ちが伝染してしまう」のはごくごく自然なことなのです。
よくないのは、この自然な反応を否定してしまうことです。「イライラしてはいけない」と無理に蓋をしたり、「イライラが伝染する自分は人に依存している」と自分を傷つけたりすると、逆に反応が強まってしまいます。
みい さんにまず大前提としてご理解いただきたいのは、「感情が伝染するのはごくごく普通のことであり、止める必要のないことである。ましてや自分を責める必要はないことなのだ」ということなのです。
イライラの本質は「困り感」
「気持ちが伝染するのを止める」ことは、大変難しいことがわかりました。では続いて「伝染したあとの行動を変える」ことについて検討を進めていきましょう。
そのための下ごしらえとして、「イライラの本質」を理解することが有益だと思います。
まず想像していただきたいのは、