「不妊治療をきっかけにパートナーが将来のことや自分の気持ちを話してくれなくなった」の相談内容詳細
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いまストレスを感じている「出来事」を事実ベースで抜き出してみてね。
「いつ・どこで・誰が・何を」を意識するのがコツだよ。
- 不妊治療を開始してもう2年経つが、まだ一度も妊娠に至っていない。パートナー(夫)は不妊治療には協力的だが、全く関心がなく、治療や将来について話し合いができない。
- 「1」についての「感情」を%で表現してみてね。合計で100%にならなくても大丈夫。直感で書いてみよう。
- 悲しみ30%、虚しさ50%、怒り20%
- 「1」について浮かんでいる「考え」を教えてね。
- 不妊発覚→治療とほとんどの夫婦がその選択をするらしいが、私はその選択に違和感を感じる。夫は話し合いは必要ないと思っているらしく、病院に行かない限り妊活も拒否するという。夫婦間で未来を共有できていないまま治療が開始されたことで、モヤモヤを抱え、腑に落ちないまま治療を続けている。淡々と治療を進めているが、治療に関して私1人が責任を負っているようか気がして負担。子どもができない現実を夫も請け負ってほしい。せめて、『こどもの性別は○○がいい。』などの一言でもあればいいのに。責められることも慰められることも関心を示されることもないまま日々を過ごしており、夫は結果に対して全く感情は作用しないと考えている。私も感情を持たないようにしているが、今日のように不安な治療の前日などは虚しさが込み上げて泣いてしまう。
- いろんな視点から捉えるために、上記の回答の「別の可能性」を考えてみよう。
- 夫は意外と臆病な性格で弱みも見せることのできない性格なので、自分の気持ちを話すのが怖いのかも。私との将来に全く関心がないわけではないが、私が話し出すと長くなるため忙しい夫は話し合いを避けている可能性も。以前はもう少し感情に寄り添ってくれていたような気がするが、私がそれでも機嫌がなおらないので無駄だと感じたのかも。もう少し夫の気持ちを考えた方が良かった。先に気持ちをないがしろにしたのは私の方かも。夫の考えは一貫して妊娠を希望しておりその考えはぶれていない。治療費もおしみなく出しているし、家事がおろそかになっても文句は言わない。その事実の方に目を向けた方が良いかも。
- いま専門家に聞いてみたいことは?
- 夫への不満は唯一将来の話を拒否されることだけです。感情によりそってくれないことはもう仕方がないかもしれません。支援は充実しており、なぜ感情をおろそかにされただけで、こんなに辛いのでしょうか?合理的な夫に対して、将来の話をどういう風に切り出せば興味を持ってくれるのかアドバイスを伺いたいです。
- 年齢、性別、職業
- 31歳、女性、在宅ワーク
- 既往歴
- 29歳に退職後昼夜逆転となり、夫の勧めでメンタルクリニックを受診。発達障害と診断。ストラテラで改善。現在は妊活の影響を考慮して薬は飲んでいません。
- 悩みの内容の自由記述
- --- 未回答 ---
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31
仕事のため意欲的に取得しようとしていた国家試験に落ちる、不妊治療はうまくいかない。
人生の選択ができず将来が不安。
未だに未来を選択できていない。
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30
周囲の支えあり、在宅ワークを始める。
不安大だが、先輩の支えあり、絶対的に肯定されて初めて仕事に対する不安がなくなる。役に立てることが嬉しい。
仕事のやり方を一から考え直すことでノーストレスになった。
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29
退職後昼夜逆転のため、メンタルクリニック受診。ADHDの診断を受けた。
集中できなくて辛い。
自分を少し知ることができた。当時は否定的に捉えたが、今は自分でいれることが楽しい。
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29
コロナ渦で退職。
社内の人たちに申し訳ない、今後が不安で鬱状態。
辞めるという決断ができたことは自信になった。
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26
責任が重く、難易度の高いプロジェクトに3年をついやす。
何をしても裏目に出る。死にたい。自分を保つのに必死。正解がわからない。社内の人間は誰も助けてくれない。
どんな仕事にも動じなくなった。
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25
調停の末両親離婚。ようやく家族に平穏が訪れる。
父親を悪者にしなければ、兄の平穏は訪れない。
いまだに父は私以外の家族とは会えていない、家族の傷は深そう。
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25
引きこもりの兄が徘徊を繰り返すようになり、緊急入院。
無視していた父に虐げられていた兄の存在。目を背けられない命の危機に現実を直視する。
兄の10年間を思うと未だに胸が痛む。私も洗脳がとけた。自分はしんどいと思っている人の味方でありたい、世界は優しくあってほしいと望めるようになった。
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24
家族から逃げるようにして今の夫と結婚。家族仲が最悪な中、挙式・披露宴を行い疲労困憊。
ただの飲み会になぜこんな茶番を繰り広げなければならないんだ。
20代は友人の結婚式に出る度に自身と比較し辛くなっていた。
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22
就職。良い人間関係に恵まれるが大人になれない自分のせいで常に鬱屈とした気持ちで過ごす。
大学院に行かなかったことをひきずり、レベルの低い人たちとの仕事をしていると思い込んでいた。
新卒後7年間その姿勢は変わらず、吸収のチャンスを逃す。
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21
大学院受験にまたもや挫折。地元の企業に就職。
辛い。思い描いた自分になれないことが悔しい。
20代は理想と現実のギャップに苦しんだ。
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21
大学の授業、研究に没頭
人生で1番楽しい。
学び、知識を蓄えることが至高だと思っている。
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20
遊びに遊んだあと、真面目な彼とお付き合い開始。振られるが、何事も頑張る姿勢に良い影響を受ける。
真面目で頑張りやさんの彼が新鮮。
彼をきっかけに自分の専門分野に真剣に取り組もうと思えた。
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18
大学デビュー。色んな男性と仲良くなる。
チヤホヤされるって楽しい。
チヤホヤされる以上の快楽に出会えてない。
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18
大学受験。またもや失敗。すべりどめの大学に進む。
まぁ、しょうがない。
未だに受験期頑張れなかったことがコンプレックス。
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16
母親の資金が底をつき、父の元に戻ることに。祖父が立派な二世帯住宅を建てる。
母親と父親がコミュニケーションをとらず、そのままなし崩しにことが進むことにモヤモヤ。
物事の解決方法がわからない。
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16
第一志望に落ちたが、無事高校入学。進学校なのに中学生の癖が抜けず毎日遅刻。
勉強が苦手なので、毎日辛い。先生は優しいのが逆に辛い。母親は怒り狂う。
高校3年間やるべき勉強、受験を充実させられなかったことが本当の挫折の始まり。
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15
友人の誘いで塾に通い始め、成績が大幅にアップ。
話し聞いてるだけで成績あがる。
塾に通っていなかったら、今の自分がいるかわからない。
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14
毎日部活をして、友人と遅くまで遊び回る。毎日誰かしらが仲間はずれになっているので付き合いを断れない。
なんのために生きてるんだろう。
誰からも必要とされていないと感じる。
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13
両親が別居。夜逃げのように母と弟と家をでる。兄は責任感から父の元に残る。
普通じゃなくてスリリング。兄が心配。
不幸もネタにしてしまう。スリルが忘れらない。
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13
中学校に入学。毎日目をつけられないよう、枠からはみでないように必死。
安心できない。
コミュニケーションをとるときは、不安な気持ちをずっと抱えている
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11
しつこい父親から逃れるため、ロフトベットを購入しそこに逃げ込み、ひたすら読書と日記。
寝食忘れるほど楽しい。没頭して現実逃避できる。
読書が大好きで、没入できること。
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10
優しく明るい友人のおかげで、いじめっ子とも仲良くなれた。
友人の人間性に助けられた。嫌われているであろういじめっ子の趣味に合わせればこんなに楽にコミュニケーションとれることにびっくり!
嫌われることを恐れずコミュニケーションがとれる。
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10
父が躁鬱病で1年休職。不安定な父親をまともに相手にしていたので、怒られ、叩かれることばかり。
学校にも家にもいたくない。
上から目線の男性があまり好きじゃない。
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9
不細工は勉強しろと言われ、週に1度祖父が家にきて勉強を教わる。
面倒くさい。
未だに自主的に勉強ができない。物事を先延ばしにする。
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9
マイペースで空気が読めず、見た目や服装も変わっていたため、小学校3年生でいじめにあう。
恥ずかしい、モヤモヤ、イライラ
今でも自分の立ち位置を気にしてしまう。
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4
幼稚園に入学。ひょうきん。自由人。知ったかぶりやマイペースなやる気のない態度で先生によく怒られる。
恥ずかしい、自分カッコ悪い。
だるいが口癖で、本気を出さない。恥ずかしさの認識がバグる。
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「不妊治療をきっかけにパートナーが将来のことや自分の気持ちを話してくれなくなった」への回答
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なちぐろ さん、ご相談をよせてくださりありがとうございます。臨床心理士・公認心理師の小野寺です。
不妊治療をきっかけに、パートナーの方が将来の話をしてくれなくなったため、その話を一緒にできるようになるにはどう切り出せばいいのか?とのご相談ですね。
不妊治療は経済的な負担はもとより、心身にも大きな負担がかかるかと思います。それを2年以上も続けておられることに頭が下がる思いです。お辛く大変な試みですので、パートナーに関心を示してもらいたいと願うのは当然のお気持ちです。
パートナーの方と今後どう向き合っていければいいか、一緒に考えていければと思います。
辛い気持ちを軽減させるには
さて、 なちぐろ さんがお聞きなりたいという「合理的な夫に対して、将来の話をどういう風に切り出せば興味を持ってくれるのか」を考えたいと思います。
私はこの なちぐろ さんの問いかけに対して、次のように思いました。
「将来の話を切り出すことを考えても、きっと なちぐろ さんの辛さは軽減しないのではないか」
「何を言っているんだ?」と思われたかもしれません。確かに なちぐろ さんは「唯一将来の話を拒否されることだけです。感情によりそってくれないことはもう仕方がないかもしれません」と記載されていますね。しかし同時にこうも記載されておられます。「感情をおろそかにされただけで、こんなに辛いのでしょうか?」。
私には なちぐろ さんの本音はこちらにあるのではないかと感じているのです。仮にパートナーの方が将来の話をしてくれるようになったとしても、感情が疎かにされてしまっている状況が変わらないままであれば、 なちぐろ さんの辛さは解消しないのではないか。そう思うのです。
それに「将来の話をどういう風に切り出すか?」をいくら考えても、パートナーの方ご自身が将来の話をしたくないと思っていれば、どんな切り出し方であろうとパートナーの方が話に乗ってくることは難しいかもしれません。
切り出し方を考えられないわけではないのです。「子どもは男の子か女の子かどっちがいい?」と尋ねるのではなく、「もし男の子だったら一緒に何がしたい?」と、あたかももう子どもがいるかのごとくを想像できる問いかけをするなどです。
このような「あたかももう欲しいものが手に入っている」かのようにして将来を想像させる手法は、近年のマーケティングでも多用されています。例えば車のCMは、一昔前は「○○馬力」など性能をアピールしていましたが、「家族とどこ行く?」など車を所有したあとを想像させる作りになっています。
ただ、いくらこの手法を使ったCMをうったところで、端から車の購入を考えていない人には全く希求しませんね。同様に、ご主人も頑なに将来について話さないと決めてしまっているかもしれません。
パートナーの方が将来の話をしない理由として、 なちぐろ さんは「全く関心がないわけではないが、私が話し出すと長くなるため忙しい夫は話し合いを避けている可能性も」あると考えておられるのですね。
それにプラスして、私の考えでは「 なちぐろ さんに辛い思いをさせたくない」とパートナーの方が考えている可能性もありそうな気がしています。