「元彼を忘れたい。自分の不機嫌もコントロールできるようにしたい」の相談内容詳細
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いまストレスを感じている「出来事」を事実ベースで抜き出してみてね。
「いつ・どこで・誰が・何を」を意識するのがコツだよ。
- 数か月前、結婚を予定し両親への挨拶も済ませていた彼氏に突然「5年後10年後が想像できない 楽しい思い出もたくさんあるが、それ以上に嫌な思い出が浮かんでくる だから結婚できない」と言われた。
一度は自分自身でも別れを決意し、私から別れを切り出したが、それを相手に伝えたら「やっぱりやり直したい」と言われた。
しかし、またその数日後には相手から「やっぱりやり直せない」と言われた。私の両親に挨拶に来た月に、相手は他の女性と会ってその女性から告白されたということを私は聞いてもいないのに言われた。ただ、相手はその女性のことを好きでもないし、その時は婚約者がいるからという理由で告白を断ったと言っていた。
一連の出来事から数か月経った今も、やり直そうと連絡が来る夢や、逆に相手から私は運命の人ではないと言い放たれる夢を見る。相手のことを考えていない時でも、ふとした瞬間に相手のことが頭に浮かんでくる。 - 「1」についての「感情」を%で表現してみてね。合計で100%にならなくても大丈夫。直感で書いてみよう。
- 悲しみ100%、後悔100%、怒り40%
- 「1」について浮かんでいる「考え」を教えてね。
- ・体調面や精神的な弱さ・甘えから不機嫌がコントロールできなかったから
振られてしまったのではないか、と自分のだめさを痛感した。
・私なりに不機嫌になってしまう理由の説明や会話の機会を持つ努力をしてきたつもりだったが、自分の努力が足りなかったのではないか。
でも、家族や友人に聞くとみんな「そこまで不機嫌をまき散らしているようには思わない」と言ってくれた。これは優しさ?事実?
・せっかく好き同士の人と結婚できるはずだったのに、チャンスを逃してしまった。もう私は良い人と巡り合えないのではないか。
・どうにかして、やり直すチャンスが欲しいと思う時がある。
・過去の楽しい思い出ばかりを思い出し、そのたびに悲しくなってしまう
弱い自分がいやだ。強くなりたい。 - いろんな視点から捉えるために、上記の回答の「別の可能性」を考えてみよう。
- ・元彼と関係を修復したとしても、両親への挨拶を済ませた後に無断でほかの女性と1対1で会っていたことが私にとってとても不誠実だと思う出来事なのと、今思い返すと何度か人の心がないのか?と思う出来事があるので、やり直すことは自分の将来を考えると良い選択ではないかも知れない。
・もっと良い人と巡り合えるかもしれない。 - いま専門家に聞いてみたいことは?
- 元彼のことを忘れたいと思っても中々忘れられません。別れる結果となったのは自分のせいだ、という自責の念がどこか拭えずにいます。この自責の念の大部分は、私が不機嫌のコントロールを上手く出来ず、急に口を利かなくなったり相手にとって意味不明な行動を取ってしまったという後悔からだと思います。どうすれば不機嫌のコントロールができるでしょうか?
- 年齢、性別、職業
- 26歳 女性 団体職員
- 既往歴
- カウンセリング2回
- 悩みの内容の自由記述
- --- 未回答 ---
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30歳まで
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26
結婚をを予定し、両親への挨拶も済ませていた彼氏に「やっぱり結婚はできない」と言われ別れた。
数日前まで幸せの絶頂にいたのに、一気にどん底へ叩き落された気分。数日はろくに眠れなかったし、食べられなかった。結婚を予定していたのに振られるなんて、よほど私はダメなやつなんだ…と自信をなくす。
今も元彼が夢に出てくる。日によって、自己嫌悪に陥る時と、自分の内面を磨いて良い人を見つけようと前向きに思える時がある。
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24
憧れの職業に転職できた。
希望の部署ではなかったことと、全国転勤があることが多少不安だったが、期待する気持ちの方が大きかった。
当時のパートナーに対し、十分に相談せず転職を決めてしまったことと現職が全国転勤ありなことも別れた原因の1つになってしまったのでは…と転職を公開する気持ちもある。
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23
彼氏が出来た。
それまでまともな恋愛経験がなかったため、「こんな私でも彼氏ができるんだ!」と、とても幸せで浮かれた気持だった。
それまでより、多少自分に自信を持てたかもしれない。
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22
新卒でメーカーの営業職となる。
就活は自己分析が甘く、何がしたいのか分からないまま活動していた。メーカーへ営業として就職することを決めてからもずっとこのままで良いのか悩み後悔していた。
営業として働いた経験や当時の上司に教わった社会人としてのマナーなどは今も生きていると思う。
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20歳まで
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20
サークルの部長に選ばれた。
本当に私で良いのかと不安な気持ちと、メンバーから頼られている嬉しさが半々くらいだった。
今後もしリーダーをやる場面があったら、率先してみんなを引っ張るリーダーにはなれないから、対話を大事にするリーダーでいたいと思う。
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18
高校のクラスメートと卒業目前でケンカ別れをする。
もともとすごく仲がいい時もあれば、口を利かない時もあるような激しい関係性だったことと、卒業後の進路がバラバラだったことから、もう関わることはないなと思いあまり悲しくはなかったが、いやな思い出が出来てしまったなと思った。
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15
通信簿で優秀な成績が取れた。
苦手な科目もあったが、一生懸命勉強や授業に取り組む姿を先生は見ていてくれて、認められた気持ちになった。
出来ないことに目が向きがちだが、出来ることに目を向けようという意識をし始めた。
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12
習い事のスイミングがどんどん上達していった。
出来なかったことが出来るようになって嬉しかった。やればできると自信につながった。
自分は運動神経が割と良い方だと認識した。
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10歳まで
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10
クラスの誕生日会でもらった寄せ書きに、ある男児のクラスメートから「あまり怒らないで」と書かれた。
そんなに怒っていたつもりはなかったのに、そんな風に思われていたんだととても悲しくなって落ち込んだ。
他人から見た自分がどう映っているのか気にしてしまう。
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7
父親が気に入らないことがあるとすぐ家族に当たるタイプで、日々暴言や物に当たっていた。ある時、両親が取っ組み合いのケンカをしていて、母親から「警察を呼んで」と言われた。
どうして仲良くしてくれないんだろう。仕事や家事でお互いイライラしているだろうから、せめて自分は迷惑を掛けたくない。ケンカして欲しくない。何で機嫌が悪くなるか分からない父親が怖いし憎い。
他人、特に近しい人に対して不機嫌な態度をとってしまうことがしばしばある。これは父親譲りなのかと思ってしまう。
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「元彼を忘れたい。自分の不機嫌もコントロールできるようにしたい」への回答
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回答したカウンセラー
ふくろう さん、ご相談をよせてくださりありがとうございます。臨床心理士・公認心理師の小野寺です。
両親への挨拶も済ませていたにもかかわらず、婚約が破棄され、パートナーとはお別れとなってしまったのですね。結婚を考えていた人から「やっぱり結婚はできない」と言われたとなればそのショックは筆舌に尽くしがたいと思います。「お辛いですよね」の言葉では足りないですよね…。
しかもその理由が「私が不機嫌のコントロールを上手く出来ず、急に口を利かなくなったり相手にとって意味不明な行動を取ってしまった」ことにあるかもしれないとなると、自責感もさぞ強くあることでしょう。
ふくろう さんのお立場になれば、お別れになった結果を早く忘れたい気持ちになるのも、その結果を生んだ原因を改善したいと思うのも無理はないことかと思います。
元彼への後悔を断ち切るには「心にギプス」を
まず結果の方である「元彼への後悔」を断ち切って次へ進むには?に関してですが…うーん難しいですね。特に ふくろう さんは「早く」断ち切ることを望んでおられますので、なおのこと悩ましい問題です。
ふくろう さんの場合、「婚約」からの「破局」の間隔があまりにも短すぎます。その落差はまさに急転直下。かなり大きいはずです。ここまで大きな落差を「早く」断ち切ることはそうそうできることではないでしょう。少なくとも私には「こうしたらいい」といった助言を思いつくことができません。申し訳ありません。
一つお伝えできることがあるとすれば、「無理して忘れようとすると逆に忘れられなくなる」ということです。骨折したとき、「早く治れ早く治れ」と傷んでいることを否定して該当箇所を動かし続けていると治りが遅くなりますが、それは心の傷でも同じです。激しい感情の落差をご経験なさったのだから、その分、心の傷は深いはずですよね。「傷ついて当然だ」と、ご自身に優しい気持ちのギプスをつけてあげて欲しいと思います。
傷が癒えるまでは辛い時間が続くかもしれませんが、きっといつか癒えると信じて、それまでは目いっぱい悲しんで、目いっぱい悔しがってください。逆説的ですが、感情を否定せず吐き出して肯定することが、感情を癒す一番の近道なのですから。
「不機嫌」のコントロールできるところとできないところ
続いて、「どうすれば不機嫌のコントロールができるか」について考えていきましょう。
ふくろう さんは不機嫌のコントロールがきかなくなると、「急に口を利かなくなったり相手にとって意味不明な行動」を取ってしまうのですね。
確かに、このような反応をされると、された方は困惑してしまいそうです。
でもここで注意して欲しい点が2つあります。
一つ目が「相手にとって意味不明な行動であったとしても、 ふくろう さんには意味があったのではないか」という点です。そして二つ目が「不機嫌になるな、と言っているのではない」という点です。
両方ともどういうことかよくわからないかと思いますので、ご説明します。
まず、「相手にとって意味不明な行動であったとしても、 ふくろう さんには意味があったのではないか」という点ですが、話は自分史にある7歳時分にさかのぼります。
自分史を拝見すると、 ふくろう さんのお父様はよくわからないところですぐに不機嫌になる人で、そうなると暴言や物にあたるといった暴力的な振る舞いをする人だったのですね。 ふくろう さんはそんなお父様が怖いし憎かったそうですが、もしかしたら今でもこの気持ちは存在しているのかもしれませんね。
少なくとも、 ふくろう さんはお父様のようにはなりたくない。そう思っておられるのではないかと想像します。そしてその気持ちが「急に口を利かなくなる」なのではないでしょうか。 ふくろう さんはお父様のように言葉で相手を傷つけたくない思いが強いあまり、口を閉ざしたくなるのかもしれません。
だとするなら、「急に口を利かなくなる」のは、 ふくろう さんにとって「暴言を吐くような父親のようにはなるまい」との抗いの意味があったのだと思うのです。 ふくろう さんなりの努力であったのなら、その努力自体は誰にも否定できることではないと私は考えます。自分を褒めてあげてくださいね。
ただ、努力したことそのものは大変すばらしいのですが、その努力の「方向性」には改善の余地がありそうです。この点は、次の「二つ目」を検討する中で一緒に考えていくことになります。
ということで、二つ目の「不機嫌になるな、と言っているのではない」について説明させてください。
「どうすれば不機嫌のコントロールができるか」ですが、コントロールできるところとできないところを細かく、冷静に見極める必要があります。
私が「不機嫌になるな、と言っているのではない」とお伝えしたのは、「不機嫌になることはコントロールできないこと」だからです。
ふくろう さんの元パートナーは「人の心がないのか?と思う出来事」が何度かあったとのことですが、心がないことにびっくりするくらい、基本的に人は感情的な生き物です。だから悲しいときは悲しいし、嬉しいときは嬉しいし、つらいときはつらいのです。
不機嫌も全く同じです。不機嫌な気持ちになるのは ふくろう さんが人間である以上避けられないし、不機嫌になるのは ふくろう さんが人間である何よりの証拠です。不機嫌な感情そのものはコントロールできないしする必要がありません。
婚約者と別れてしまった後悔がいくら強くても、自責感がいくら大きくても、今後も相変わらず ふくろう さんが不機嫌になる状況は訪れるはずです。たとえそうなったとしても、それは「反省が足りない」ことを決して意味しませんから安心してくださいね。
しかし大事なのは、「不機嫌になったあとの振る舞い、これはコントロールができるのだ」ということです。
コントロールできるからこそ、 ふくろう さんは「暴言」ではなく「口を利かなくなる」を選ぶことができていた、とも言えそうです。
ここで「努力の「方向性」」の話に入っていきます。 ふくろう さんにとって「急に口を利かなくなる」のは、「暴言を吐くような父親のようにはなるまい」との努力の表れである可能性について触れました。努力できたことそのものはとても素晴らしいと感じます。
しかし、「急に口を利かなくなる」に問題があるとすれば、それは「相手に何もメッセージを伝えない」ことにあります。相手には、「どうして ふくろう さんが黙っているのか」「何に対して不機嫌になったのか」「どうして欲しいのか」までは伝わらないのです。
ふくろう さんが「急に口を利かなくなる」ことに対して、私は「確かに、このような反応をされると、された方は困惑してしまいそうです」と先述しました。
これは ふくろう さんが不機嫌になることに困惑してしまいそうとの意味ではなく、 ふくろう さんが「何に対して不機嫌になったのか」「どうして欲しいのか」などのメッセージをくみ取れないために困惑してしまいそうという意味です。相手を困惑させることがないよう、これらのメッセージを伝える努力をしていくことが、今後必要な努力になってきそうです。
ふくろう さんが急に口を利かなくなったり相手にとって意味不明な行動を取ったことに悔いが残っているなら、その悔いを少しでも昇華するために、何が出来そうか一緒に考えましょう。
不機嫌になった理由と要望を伝える
「一緒に考えましょう」と見栄を切りましたが、実はもう ふくろう さんは取り組んでおられたのですね。「私なりに不機嫌になってしまう理由の説明や会話の機会を持つ努力をしてきた」がそれです。
あとはタイミングの問題でしょう。今までだったら「口を利かなくなる」になっていたであろうタイミングで「私が今不機嫌に感じたのは○○と思ったから」と相手に伝えるのです。そして「だから××してほしい」とそのとき伝えてみるのはどうでしょうか。
例えばこんな感じです。
「ノリとか冗談で言ってるのかもしれないけど、私の言ったことに対して否定から入られるといい気がしないよ。『ああ、君はそう思うんだね』『君の立場ならそう思うだろうね』とか、一回私の言ったことを受け入れてくれたら嬉しいんだけど、ダメかな?」
もちろん、「そんな瞬間的には自分が不機嫌になった理由とか要望とか思いつかない」というときもあるかと思います。
そんなときは、「ごめん、今ちょっと傷ついた。酷いこと言っちゃいそうだからいったん離れるね」と言うだけでも良いかと思います。このように伝えれば、相手は自分がしたことの何かしらで ふくろう さんが傷ついているのはわかるし、離れる理由も明確だからです。
気持ちを伝える際には、「私」を主語にすることがコツです。
「私の言ったことに対して否定から入られると(私は)いい気がしない」「今ちょっと(私は)傷ついた」と言われるのと、「なんで(あなたは)いつも否定から入るの?」「(あなたは)傷つけるようなこと言わないで」と言われるのとでは、相手の受け止め方が変わるからです。
同じメッセージを伝えるにしても、前者の「私」を主語にした伝え方の方が少し穏やかになる気がしませんか?
私を主語にした伝え方ができれば、 ふくろう さんの気持ちは明確なので「相手にとって意味不明な行動」とはならないと思います。
以上、①「元彼への後悔を早く断ち切って次へ進むには?」と、②「不機嫌のコントロールが出来るようになるには?」の二つに私なりに回答させていただきました。
①に関しては、焦らず優しい言葉のギプスをつけてあげることで、ゆっくりと解消していくことをご提案いたしました。感情は、焦って「なくそう」とすると逆になくなってくれなくなるのです。
②に関しては、「不機嫌になることそのものはコントロールできないが、その後の行動はコントロールできる」ことをお伝えしました。その後に取る行動としては、「私」を主語にして「何に対して不機嫌になったのか」「どうして欲しいのか」を伝えるとよいかと思います。
自分史に「自分の内面を磨いて良い人を見つけようと前向きに思える時がある」との記載がありましたが、以上の回答が少しでもその気持ちの足しになれば幸いです。
ご相談くださりありがとうございました。