他の女性をナンパしたりLINEを交換した彼氏を許したいけど許せない

2023.02.20 Mon

「他の女性をナンパしたりLINEを交換した彼氏を許したいけど許せない」の相談内容詳細

相談者
相談者 白湯
いまストレスを感じている「出来事」を事実ベースで抜き出してみてね。
「いつ・どこで・誰が・何を」を意識するのがコツだよ。
付き合って2年になる彼氏との旅行先の3軒目の立ち飲み居酒屋で、現地の人と盛り上がり彼が泥酔。アルコールにより理性が完全に無くなったのか急に上裸になる、一瞬とは言え下半身を露出する、他のテーブルの女性の腰に手を回すなどの行動がありました。

また、直近で女の子をナンパしLINEを交換していたことも曝露。上記の行動は本人は全く覚えていません。その後はなんとかホテルに帰宅。次の日は彼の二日酔いが酷く、吐いて寝ての繰り返しで何もできない状態でした。二日酔いから覚めた時に本人と話し合い、飲み過ぎたのは飲み慣れていない泡盛を飲んだから、楽しくなり飲酒量のコントロールができなかった、LINE交換をしたのを言い出せなかったのはやましい思いがあったから、ナンパする理由は自己肯定感を高めたい&モテたい気持ちがあるから、同棲前に遊びたかった、わたしのことは大切に思っているためとんでもないことをしてしまい反省している、と話してくれました。アルコールに関しては今後は断酒、自己肯定感に関しては本人で対処する他ないと。同棲はわたしの方から白紙に戻しました。何度も何度も誤り、反省している気持ちもとても伝わってきます。

この件を解決するにはわたしが「許す」他ないと思うのですが、ふとした瞬間にその時の気持ちと情景が浮かんできてしまい気持ちが不安定に。また、忘れたいとは言いながらも、何度も話題に上げて彼を謝らせてしまいます。
「1」についての「感情」を%で表現してみてね。合計で100%にならなくても大丈夫。直感で書いてみよう。
悲しみ100% 不安50% 怒り80% 疑問50% 呆れ80% 驚き70% 嬉しさ 30%
「1」について浮かんでいる「考え」を教えてね。
・わたしに飽きてしまった、何か足りないことがあったのではないか
・他の女性とLINEをしていた事実とそれを隠していたこと(声をかけたとまでは聞いていました)が発覚し、裏切られショックで悲しい
・30歳を越しているにも関わらず、自分のお酒のキャパシティを越える飲み方、彼女と飲みに来ているのにも関わらず他の女性の腰に手を回す行動に呆れた
・せっかく旅行に来たのにそのうちの1日が二日酔いで潰れ、一緒に楽しみたかったのに何しに来たのかわからなくなり悲しい
・理性がないとこの人は犯罪を犯してしまうのではないか、この人と結婚しても幸せになれるのか、今後結婚し妊娠した場合に必ず浮気をするのではないかと考え不安
・恋愛関係で泣いたり取り乱すことがなく割とドライだったので、わたしも人並みの感情を持っていたのだと実感でき嬉しい
・彼の反省している姿勢はわかるが心の底から信用できず、何度も旅行の出来事を話題に持ち出してしまい、自分の感情が不安定になり自分が嫌い
・今後も関係を続けて良いのかわからず不安
いろんな視点から捉えるために、上記の回答の「別の可能性」を考えてみよう。
・日頃から仕事のストレスがあり、それに対する対処行動がうまく取れずアルコールや女性に逃げてしまったのではないか
・旅行先ということもあり、いろんなストッパーが外れてしまったかもしれない
・別れを選択しないのは彼のことが本当に好きなのか、この人を逃したら結婚できないという焦りがあるからなのか
いま専門家に聞いてみたいことは?
彼のことは好きなんだと思います。なので今後も関係を続けていきたいとは思うのですが、彼の失敗を許すことができず自分自身が苦しいです。また、何度も話を持ち出すことで相手の感情も振り回してしまい申し訳ない気持ちで一杯です。どうしたら相手のことを許し、乗り越えることができるでしょうか。何かいいアドバイスがあれば頂けると嬉しいです。
年齢、性別、職業
30歳 女性 看護師
既往歴
なし
悩みの内容の自由記述
--- 未回答 ---
相談者 白湯 さんの自分史

自分史はまだありません。

※ プライバシー保護のため、ご質問の一部を編集部で変更している場合がございます。

「他の女性をナンパしたりLINEを交換した彼氏を許したいけど許せない」への回答

  • 回答したカウンセラー

    絲山ミホ

    公認心理師 絲山ミホ

    白湯 さん、ご相談ありがとうございます。公認心理師の絲山です。
    「相手を許す」言葉にすると短いですが、なかなか簡単に出来ることではないですよね。許したくても許せない、そんなジレンマを抱え辛いお気持ちでいらっしゃる様子が伝わってきます。

    「許すか許さないか」というのは、ご本人にしか決められないとても繊細な問題です。「相手を許したい」というお悩みに対して「こうすれば許せるようになります」とハッキリお伝えするのは難しいかもしれません。

    ですので、私のお返事は「相手を許せるかどうか」というよりも「今回の出来事を乗り越えるために今出来ること」が中心となることをお許しください。それでも「読んでみようかな」と思っていただけたら、先を読み進めてみてくださいね。

    これからのお話を先にお伝えすると、一つ目が「パートナーの行動面に目を向けてみる」、二つ目が「未来の 白湯 さんの人生を想像する」です。

    順を追って説明していきますね。

    信じられる材料は「具体的な行動」

    パートナーの方は、旅行先での出来事を受けて断酒するという決意を表されたり、ご自身の自己肯定感にも向き合おうとされているということですね。そういった発言からも、パートナーの方の「もう 白湯 さんを悲しませたくない」という思いが感じられますし、その思いはきっと 白湯 さんにも伝わっているのではないでしょうか。それなのに、なぜ許せないのか?というところで 白湯 さんはきっと悩まれているのですよね。

    私が気になったのは(もしかしたら文面に書かれていないだけかもしれないのですが)今回の出来事以降、パートナーの方の行動面での変化はみられているか?ということなんです。

    例えば、
    ・飲み会の誘いを断っていた
    ・ 白湯 さんの体調や仕事のことを思いやり、労わる行動が増えた。
    ・仕事での苦労など、以前より自分のことを話してくれるようになった。
    などが考えられます。

    白湯 さんは「彼の反省している姿勢はわかるが心の底から信用できず、何度も旅行の出来事を話題に持ち出してしまう」と書かれていらっしゃいました。
    「反省している姿勢」だけではなく「反省に基づいた具体的な行動」がもしあるならば、 白湯 さんがパートナーの方を「もう一度信頼してもいいかも」と思える材料が増えることに繋がるはずです。たとえ小さな行動であったとしても、その積み重ねが今回の出来事を乗り越えて信頼関係を再構築していくために、今のお二人に必要なことなのではないかと感じました。

    もし具体的な行動が思い浮かばない場合は、パートナーに「 白湯 さんがしてほしいこと」を伝えても良いと思います。

    例えば、「毎日〇時頃に連絡してほしい」「出かけるときは誰と会うかを教えてほしい」など、お互いに無理のない範囲で続けられそうなことは何か話し合ってみてはいかがでしょうか。パートナーの方から言葉だけでなく行動でも誠意を示してもらえるとしたら、少しずつパートナーへの信頼が戻ってくる可能性があります。

    5年後どんな関係でいたいのかを想像してみる

    …とは言うものの、一度崩れてしまった信頼を取り戻す作業というのはやはり時間がかかるものだと思います。
    白湯 さんも仰っているように、「ふとした瞬間にその時の気持ちと情景が浮かんできてしまい気持ちが不安定に」なることがこれからもあるかもしれません。そんなときに、二つ目のご提案である「未来の 白湯 さんの人生を想像する」ことを試してみていただきたいのです。

    なぜ「未来の 白湯 さんの人生を想像する」ことが必要かをお話していきます。
    一つ目のご提案にあるような「信頼回復のための行動」が積み重なっていくと、旅行先での一件が徐々に過去のものとして捉えられるようになる見込みがあります。

    「感情の%」で書いていただいたような「怒り(80%)」は、ある出来事によって突き動かされるようなたくさんのエネルギーを使う感情ですので、信頼が回復していくとともに徐々に%が下がってくる可能性もあります。

    「怒り」という感情の中には「悲しみ」や「不安」などが隠れています。悲しみや不安の感情も、 白湯 さんの大切な気持ちです。
    徐々に怒りが薄れていったとしても、悲しみや不安といった感情が心の中に残り行き場を失ってしまうと、どうしていいか分からなくなってしまいそうですよね。その行き場を失った感情が、「相手を許せない」という形で 白湯 さんの心の中に居座ってしまっているのかもしれません。悲しみや不安の中には「こうであって欲しい」という 白湯 さん自身の思いが眠っているはずなのです。大切なパートナーの方に望むものがあるからこそ、大きく感情が揺さぶられるのですね。

    今回の出来事からは
    「大切な彼には、その場の雰囲気に流されることなく理性的でいて欲しい」
    「私( 白湯 さん)のことを大切に思っているなら、私が悲しんだり不安になるようなことはしないで欲しい」
    などが 白湯 さんの思いであると考えられますが、いかがでしょうか。

    もし、これから先も悲しみや不安がふいに襲ってきたときに、
    「自分はパートナーに今後どうあって欲しいのか?」
    「パートナーとこの先(半年後、1年後、5年後など)どんな関係でいたいのか?」
    とご自身に問いかけてみていただきたいのです。

    未来を想像することで、現在の自分の望みが明らかになり、今感じている悲しみや戸惑いに気づけるのではないでしょうか。そして、想像した未来に向けて今何をするべきか?が徐々に見えてくると思います。これが「未来の 白湯 さんの人生を想像する」ことの必要性です。未来の 白湯 さんの人生を想像していく過程で、やはり現在のパートナーが未来の 白湯 さんに必要だと感じられたら、たとえ許せない気持ちが残ったとしても、共に歩んでいく覚悟のようなものが芽生えてくるかもしれません。また、今のパートナーの方以外と人生を歩む可能性が心に浮かんできたとしても、ご自身の思いを素直に感じていただければと思います。

    いずれにしても、ご自身の望む未来はどんなものなのか?をじっくりと考える時間を取っていただくことが、今回の出来事を乗り越えて少しずつでも前に進むために役立つのではないかと感じました。

    もし、お一人でご自身の気持ちと向き合うのが苦しいと感じられた時は、臨床心理士など専門家のサポートを受けながら整理していくのもひとつの方法です。

    焦らずゆっくりで構いませんので、 白湯 さんの心を労りながら進めてみてくださいね。
    この度はご相談をお寄せくださりありがとうございました。

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