「自分が能動的に動くと迷惑になるという感覚から抜け出したいです」の相談内容詳細
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いまストレスを感じている「出来事」を事実ベースで抜き出してみてね。
「いつ・どこで・誰が・何を」を意識するのがコツだよ。
- 固定の顧客の窓口と社内外の関係者のディレクションを行い、円滑にプロジェクトを管理する職種に就いている(プロデューサー)。私は仕事で「課された業務」「必要最低限のこと」しか行わない癖がある。上司からは「ディレクション能力が足りない。もう少し考えて工夫する必要がある」「仕事を横流しするのではなく、あなたが関わる価値を付加するように」と言われる。
- 「1」についての「感情」を%で表現してみてね。合計で100%にならなくても大丈夫。直感で書いてみよう。
- 悲しみ50% 不安40% 情けなさ50%
- 「1」について浮かんでいる「考え」を教えてね。
- 私が必要以上のことをすると、漠然とあらゆる物事の邪魔になる気がする。他の人の邪魔にならないように、最低限のことしかしたくない。良かれと思った行動が、相手を不愉快にするかもしれない。嫌われてもいいから、私は余計なことをしたくない。私がいない方が、物事は円滑に進む。情けない。感覚が歪んでる。素直に頑張れるようになりたい。
- いろんな視点から捉えるために、上記の回答の「別の可能性」を考えてみよう。
- 私の+αの動きは、誰かの役にたつかもしれない。私が関わったまま、物事をより円滑にする方法はあるかも知れない。
- いま専門家に聞いてみたいことは?
- 子どもの頃に「何もしないと怒られる、何かしても怒られる」「お皿洗いなどの手伝いをしても、『皿の置き方が違う。気が利かない。仕事を増やすな』と言われる」というような環境にいて、「どうせ怒られるなら何もしない方がいい」「私が何かするのは、他人にとって邪魔になる」という感覚が抜けません。とはいえ、この感覚のままでは仕事に大きな支障をきたすため改善したいです。どういったことを意識することで改善が見込めるでしょうか?また、改善に繋がるような具体アクションがあれば伺いたいです。
よろしくお願いいたします。 - 年齢、性別、職業
- 30代前半、女性、会社員(代理店プロデューサー)
- 既往歴
- うつ病(症状:2021.06〜、診断:2022.01〜)
- 悩みの内容の自由記述
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メンタルクリニックに行き、うつ病の診断が下る。
自分の状態が明確にわかって、ほっとした。治すためのアクションが取れることに安心した。
うつ病の治療をはじめる
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実家生活から一人暮らしの生活へ戻る。徐々に良くなっていた体調が急速に悪化し、うつ病のような状態になる。
私が存在しなくなれば、世の中すべてうまく行くのに…
体調の悪化
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1.5ヶ月間で残業160時間の超繁忙期で生活と体調が破綻。実家へ避難する。(仕事はリモートワークで継続)
何をやっても上手くいかない。すごく大変で辛いけど、案件の状況が悪いのは私がいるからだ。私がいなくなれば、全て解決して、あらゆることが円滑に進むのに……
入浴、料理、睡眠、片付けなどの一切ができなくなり、うつ病のような状態になる。
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転職
コロナ禍の転職で不安もあったけれど、新しい環境にわくわく
初めてクライアントワークのフロント役となる職種に就く。また、案件全体のディレクション、プロジェクトマネジメントを初めて行う。
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28
転職
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転職をきっかけに上京。一人暮らしスタート。
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24
地元で就職。実家に戻る。
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24
大学卒業
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20
大学進学
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19
大学中退、再受験のため予備校通学
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大学進学をきっかけに一人暮らしをはじめる。
母親から解放されて嬉しい。はじめて心穏やかに過ごせる場所を手に入れて、すごく安心した。
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4
妹が生まれる
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1
弟が生まれる
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「自分が能動的に動くと迷惑になるという感覚から抜け出したいです」への回答
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Ka さん、ご相談をよせてくださりありがとうございます。臨床心理士・公認心理師の小野寺です。
「自分が+αの働きをすると邪魔になる」との感覚がある一方、プロデューサー業をしていることもあって上司から付加価値をつけるように言われるといった板挟み状態にあるのですね。
「仕事に大きな支障をきたす」から、はやくこの板挟みから抜け出したい気持ちが強いことと思います。そのために、何か改善に繋がる具体的なアクションがないか一緒に考えていきましょう。
まず大前提として、 Ka さんは幼い頃、せっかくお皿洗いなどのお手伝いをしたのに「『気が利かない。仕事を増やすな』と言われる」環境におられました。このような環境におられたら、「どうせ怒られるなら何もしない方がいい」と考えるのも無理はないと思います。それくらい、幼い頃に学んだことの影響力はすさまじいものがあるのです。
何かをして怒られるのと、何もしていないときに怒られるのとだったら、何かをして怒られる方が嫌ですよね。何もしていないときに怒られたのなら「相手が勝手に怒っている」と思えますが、何かをして怒られたら「自分が悪いのかな」と自信をなくしてしまいますから。きっと子どもの頃の Ka さんは、「何もしない」戦略でご自身を守っていたのだと想像します。
ですが、その戦略が最近はどうもうまくいかなくなってきたのですね。仕事は何かしらの「価値」を生み出すためにするものだし、消費者や利用者はその「価値」にお金を支払うからです。