結婚したい気持ちはあるけど、どんな相手を選んだらいいか分からない

2023.01.01 Sun

目次

回答したカウンセラー

浅井 音楽

臨床心理士 / 公認心理師

浅井 音楽

【臨床心理士/公認心理師】
思春期・青年期のアイデンティティを中心に、人間の苦悩全般に興味があります。最近はコミュニティによるケアに関心があり、雑貨屋やカフェ、本屋をなど兼ねた場所を作りたいと思っています。趣味は散歩、自転車、漫画、読書、映画、音楽、ゲーム。本が好きなので本とか出したいです。
【お受けすることが多い相談】
○実存的な苦しさについての相談(どう生きていけばいいのか、自分とはなんなのか、正しい生き方とは、など)
○思春期・青年期の適応やコンプレックスやアイデンティティについての相談
○生きやすい環境の探しかた、作り方についての相談
○環境との不和に関する相談
 ・発達障害をはじめとした器質的要因による環境との不和
 ・セクシャリティやジェンダーロールに関する生きづらさ
 ・自分はHSPかもしれない、などの悩み

「結婚したい気持ちはあるけど、どんな相手を選んだらいいか分からない」の相談内容詳細

相談者
相談者 muuuu
いまストレスを感じている「出来事」を事実ベースで抜き出してみてね。
「いつ・どこで・誰が・何を」を意識するのがコツだよ。
私はどんな人と結婚したいのか分からないです。

私の周りが結婚、出産のピークが来ていて焦る気持ちがあるけれど、結婚したら一生その人と添い遂げなきゃいけないと思うと、どんな人を選んでいいか分からなくなります。

結婚したい理由はずっと1人は寂しいし、孤独を感じるのと、子供が欲しいと思っているからです。
「1」についての「感情」を%で表現してみてね。合計で100%にならなくても大丈夫。直感で書いてみよう。
不安80% 悲しみ20%
「1」について浮かんでいる「考え」を教えてね。
私の今までの恋愛の最初は自分から相手を好きになる事はなく、相手から好意をもってもらい、そこから付き合うパターンです。相手から告白されて、嫌いじゃないし、なんとなく一緒にいて居心地がいいから付き合う。付き合ってから相手を知る様になり、いい人(優しい・一緒に趣味ができる・一緒にいて楽しい、落ち着くなど)だなって思い、自分も相手の事を好きなんだなって思うんですが、本気で好きかって聞かれたらいつも分からないです。
例えば彼が職を失い、大変な状況になっても彼と一緒なら乗り越えられると思えるかと言ったら、そこまで気持ちが入る人は今までいないです。

私の付き合う男性のタイプは毎回違っているけど共通点としていえば、ものすごく優しいです。私の事を好きだと言う事を言動で伝えてくれます。でも結婚してもそれがずっと続くかと言えばそうでは実際はそうでは無いと思うし、私も相手に対して好きでいてもらえる様な努力は必要だと思っているんですが、その努力って何なんだろうと思ってしまいます。

考えれば考えるほど自分が相手に何を求めているのかわかりません。どうしたら将来幸せな家庭を気付けるのかわからないです。
いろんな視点から捉えるために、上記の回答の「別の可能性」を考えてみよう。
結婚相手が自分にとって良い人かなんて、死ぬ間際にならないと分からないとも思うので、今ごちゃごちゃ考えても分からないままだと思う。

勢いで結婚したほうが上手くいくとか、恋愛結婚よりお見合い結婚のほうが将来の幸福度が高いとかいう記事も見た事があるので、考えるより行動するのも大切だとも思う。
いま専門家に聞いてみたいことは?
自分にとって結婚相手の条件が分からない。幸せな結婚生活って送れるものなんですか?
年齢、性別、職業
--- 未回答 ---
既往歴
なし
悩みの内容の自由記述
--- 未回答 ---
相談者 muuuu さんの自分史

自分史はまだありません。

※ プライバシー保護のため、ご質問の一部を編集部で変更している場合がございます。

「結婚したい気持ちはあるけど、どんな相手を選んだらいいか分からない」への回答

  • muuuu さんこんにちは、臨床心理士の浅井です。

    「どんな人を選んだらいいのか」
    「どうすれば将来幸せな家庭を築けるのか」

    結婚は人生の大きな転機ですから悩みは尽きないですね。ですがその悩みは自分の中にある望みや目標や考えを深めるきっかけにもなってくれます。今回は muuuu さんの人生を豊かなものにしてくれる種を見つけるため、一緒に考えていきたいと思います。

    muuuu さんは2つの相談をお寄せくださっていますが相談内容について検討したところ、2つの相談内容を踏まえて作成したほうがより有意義な回答になると判断しました。そのため今回は2つの相談内容を踏まえてお返事させていただきます。

    muuuu さんの相談内容にはどちらも「分からない」という言葉が含まれています。

    「感情のコントロールの仕方が分からない」
    「結婚したい気持ちはあるけど、どんな人を選んだらいいか分からない」

    一見まったく違うことのようにも見えますが、ここには「どのように生きていけばいいかわからない」という、人生の方向性への不安が共通しているように感じました。その不安は出産のピークなど具体的な問題によってより強まっているように見えます。

    中でも当時付き合っていた方との婚約破棄は muuuu さんにとって大きなショックだったようです。 muuuu さんからすれば、結婚という正解に向かって登っていたはずのはしごを突然外されたように感じられたかもしれません。では muuuu さんの苦しさを和らげるにはどうしたらいいのでしょうか。

    結論としては muuuu さんに必要なのは「主体性を取り戻す」ことだと考えます。

    とはいえ、いきなり主体性なんて言われてもピンと来ないかもしれません。ちゃんと説明するのでお付き合いくださると嬉しいです。

    そもそも主体性とはなんでしょうか。辞書を引いてみると「自分の意志・判断で行動しようとする態度」とあります。こう言われると「ちゃんと考えてるよ」と思われるでしょうか。

    ですが私には muuuu さんは考えるべきことをちゃんと考えられていないように見えました。正確に言えば「 muuuu さんは muuuu さんのことをちゃんと考えられていない」という感じでしょうか。

    muuuu さんはご自身の恋愛経験について「自分から相手を好きになることはなく、相手から好意をもってもらい、そこから付き合うパターン」ばかりだったと教えてくれました。このことは muuuu さんが魅力的な方であるという証拠でもあります。ですがその一方で、恋愛は muuuu さんにとって「アプローチしてきた人の中から良い人を選ぶ」以上のものではなかった、ということも示しています。恋愛において常に選ぶ側だった muuuu さんは、その過程で受け身な恋愛パターンを身につけてきたように見えます。

    このように muuuu さんが教えてくれた情報からは「もしかすると muuuu さんにとって恋愛ってそんなに大事なものじゃないのかもしれないな」という印象を受けました。この印象を元に考えると「(付き合った人について)本気で好きかって聞かれたらいつも分からないです」という muuuu さんの言葉にも納得できます。大事じゃないことだから本気にならない、という単純な理屈です。

    ですがその一方で muuuu さんは、結婚に対して「自分を幸せにしてくれるはずのもの」という強い理想を持っているように見えます。ですが、自分にとって恋愛や結婚が重要なのかどうか、また恋愛や結婚になにを求めているかを明確にしないまま理想ばかりが先行すると、恋愛や結婚そのものがうまくいかなくなってしまうことが多いんです。

    「幸せな結婚生活っておくれるものなんですか?」
    「結婚したら一生その人と添い遂げなきゃいけないと思うと、どんな人を選んでいいか分からなくなります」

    muuuu さんが感じているこうした疑問には答えがありません。幸せな結婚生活になるかどうかは当人次第ですし、そもそも結婚したからといって必ずしも一生添い遂げなければいけないということはないからです。

    たしかに結婚という制度をうまく使えれば経済的な余裕や社会的信用を得やすいですし、子育てをはじめ、ある種の自己実現を達成しやすくなります。

    ですが結婚は muuuu さんの悲しみや不安感、罪悪感といった感情を一挙に解決し muuuu さんを幸せにしてくれる魔法ではなく、あくまで幸せに近づくための一手段に過ぎません。

    「勢いで結婚したほうが上手くいくとか、恋愛結婚よりお見合い結婚のほうが将来の幸福度が高いとかいう記事」を見たり、周囲の結婚・出産ラッシュに焦る気持ちもあるとは思いますが、そうした周囲の動きに釣られ考えを深めないまま動いてしまうと、 muuuu さん自身の幸せから遠ざかってしまう可能性もあります。

    大切なのは muuuu さんが自分はなにを幸せと感じるのか知り、どんな風にその幸せに近づいていくのか決めることです。それはこれまで「分からない」ままだった muuuu さん自身について考えを深め「分かる」ようにしていくことでもあります。

    とはいえこれまで「分からない」ままだったものを「分かる」に変えていくのはなかなか大変な作業です。そこで最初は、取り組みやすい方法から触ってみるのがいいと思います。

    たとえば、ココロジーのサイト内で手軽に始められるものとして「自分史」「ジャーナリング」があります。

    「自分史」は、小さい頃から今この瞬間まで、人生の節目節目にあったイベントを振り返ってそのときの経験や感情について書き出す取り組みです。ココロジー内で書き込める自分史には「今に関係ありそうなこと」といった項目もあり、過去の経験が今の自分にどのような影響を与えているのかを考えることで、自分の思考のクセや人生に求めるものが少しずつわかってきます。
    【自分史】

    「自分史」の簡単な書き方と見本!無料テンプレート付

    「ジャーナリング」は簡単に言えば「頭に浮かんだことを自由に書き出すこと」です。ノートとペンだけ用意すれば始められる簡単な方法で、慣れないうちは「今感じていること」「今楽しみなこと」「自分の好きなこと」「もしも億万長者になったら何がしたいか」などのテーマについて書いて慣れていくのがおすすめです。以下のココロジーサイト内でも簡単にジャーナリングを体験することができます。ぜひ試してみてください。

    【ジャーナリング】

    書く瞑想「ジャーナリング」が3分でできるやり方【ワーク機能つき】

    また、 muuuu さんにはぜひ臨床心理士をはじめとした専門家によるカウンセリングを活用していただきたいと思います。 muuuu さん自身「受診したクリニックにカウンセラーがおらず相談できていない」とカウンセリングの必要性を感じていらっしゃるようですが、私も同じように muuuu さんの苦しさを和らげるにはカウンセリングが有効だと考えます。

    カウンセリングは厚生労働省のe-ヘルスネットというサイトの中で以下のように説明されています。

    「カウンセリングは、主に心理の専門家がクライエントや患者の話を傾聴したり受容したりしながら、クライエントや患者の心情や状況の理解に努めることによって、主体的に問題の解決を行っていけるようにサポートすることを指します」

    冒頭で述べた「 muuuu さんに必要なのは主体性を取り戻すこと」という部分もここに繋がってきます。

    カウンセリングというのは自分や自分を取り巻く状況について語ることによって主体性を取り戻し「分からない」ままだったことをひとつずつ「分かる」ようにしていく取り組みです。

    上で紹介した自分史やジャーナリングにも同じような効果がありますが、カウンセリングは定期的に時間を決めて専門家と会い、思考の整理や問いかけを外注することでより効率的に内省を深められます。

    muuuu さんの悩みには出産のピークに対する焦りなど時間的な問題も関わっているので、専門家の力を使って自己理解を効率よく進めることをおすすめします。ぜひ、主治医の先生に相談しカウンセラーを紹介してもらったり、カウンセリングを受ける許可をもらってカウンセラーを探してみてください。外部でカウンセラーを探す際には以下の記事も見てみてくだされば幸いです。

    【よいカウンセラーの選び方】

    正しいカウンセラーの選び方3選!避けたほうがいい人の特徴は?

    「なんとなく恋愛しなきゃ結婚しなきゃと思っていたけど、自分にとって恋愛はそれほど重要じゃなかった」
    「自分が愛されていると感じる瞬間が一番大事だから、自分にとって恋愛は必要不可欠。結婚は自分の目標を踏まえて、こういう条件に合う人を探そうかな」

    考えを深めていった先に muuuu さんから出てくるのはどんな答えでしょうか。上に書いた例のような答えなのか、まったく違う答えなのか、それはまだわかりません。いずれにせよ、これまでよりもずっと muuuu さんの主体性が発揮された答えが見えてくるはずです。

    その結果として恋愛や結婚にコミットする場合でも、目標や望みを明確にして主体的に取り組むことでいい結果を得やすくなります。

    恋愛や結婚は「 muuuu さんを幸せにしてくれるもの」ではありません。恋愛や結婚はあくまで「 muuuu さんを幸せにする手段」に過ぎないんです。

    他者はコントロール不能な存在です。誰かに「幸せにしてもらう」ことを目標にするとどうしても期待を裏切られ、傷つくことがあります。

    他者のコントロール不能性は、 muuuu さんの悩みの中にたびたび登場する「分からない」という言葉とも関連しています。本質的には「分からない」他者に自分の幸せを委ねてしまっているために、 muuuu さんは自分を幸せにする方法も分からなくなってしまっているのだと思います。

    そこで重要なのは「自分を幸せにする」という視点です。好きな食べ物や趣味の時間、落ち着く空間作りなどを通じて、 muuuu さん自身を労ってあげてください。自分でコントロールできる小さな幸福感を積み重ねることによっても主体性は回復していきます。カウンセリングなどと並行して「自分を幸せにする」方法を身につけていくことをおすすめします。

    今回はご相談いただきありがとうございました。 muuuu さんらしい答えが見つかり、そこに向かって進んでいけますように。

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