仕事でやりたいことを我慢しすぎて自分の気持ちが分からなくなっている気がします。

2022.12.04 Sun

「仕事でやりたいことを我慢しすぎて自分の気持ちが分からなくなっている気がします。」の相談内容詳細

相談者
相談者 らりる
いまストレスを感じている「出来事」を事実ベースで抜き出してみてね。
「いつ・どこで・誰が・何を」を意識するのがコツだよ。
昨年、4回目の転職をしましたが、専門職なのに全然専門分野での仕事をする機会がありません。スキルアップしたかったのに仕事が簡単すぎて辛かったのですが、1年以内に管理職にされてしまいさらに専門分野の仕事をする機会が減りました。冷静でリーダーシップがあり、頭がいい(?)という理由で望まない昇進をしています。

(しかも、前の職場でも入社初日に勝手に条件を変更されて募集要項と大幅に違う内容の仕事をしていました。)

給料は良いので、何も考えずにこのまま生きていくのか悩みます……(転職したら給料がかなり下がると思います)
「1」についての「感情」を%で表現してみてね。合計で100%にならなくても大丈夫。直感で書いてみよう。
虚無40% 不安30% 悲しい20% 辛い 10%
「1」について浮かんでいる「考え」を教えてね。
我慢しすぎて慣れてきた気もするのですが、今まで努力してきたことが活かせず、むしろ機会が減ることで能力が落ちていくことに不安を覚えます。専門分野の仕事で活躍している人が羨ましいです。

生活そのものが楽しくなくなった気がしています。もう何がしたかったのかよく分からなくなってきました。以前よりも意欲がない状態が3ヶ月以上は続いています。

軽度の鬱になって、おそらく自然に回復はしたのですが、根本的に職場を信じたり期待することができません。
いろんな視点から捉えるために、上記の回答の「別の可能性」を考えてみよう。
会社はやりたいことをやれるよう支援すると言っているが、すでに面接の時の条件を金銭以外はすべて違っている。
いま専門家に聞いてみたいことは?
以前のように、気力を取り戻したいです。また、専門分野で活躍する人を見るのが辛くなってきたのですが、勉強のためには見たい気持ちもあります。でも、勉強すればするほど仕事には活かせないことが増えていき、勉強したいのに意欲が湧かないという矛盾があります。どうすれば気力・意欲を取り戻せますか?

また、自分がどうしたいのか分からなくなってしまっています。分からないくらいなら、専門分野に固執せず、自分のやりたいことを諦めるべきなのでしょうか?
年齢、性別、職業
36歳 女性 web系
既往歴
軽度の鬱
悩みの内容の自由記述
仕事ができない他人にイライラするようになっている。イライラしすぎて胸が苦しくなる。呼吸も苦しくなる。
相談者 らりる さんの自分史

自分史はまだありません。

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「仕事でやりたいことを我慢しすぎて自分の気持ちが分からなくなっている気がします。」への回答

  • 回答したカウンセラー

    小野寺 リヒト

    臨床心理士/公認心理師 小野寺 リヒト

    らりる さん、ご相談をよせてくださりありがとうございます。臨床心理士・公認心理師の小野寺です。

    専門分野のスキルをさらに磨くべく転職をしたのにもかかわらず、かえって専門分野の仕事をこなす機会が減ってしまったのですね。期待が裏切られたような感じがして、とても辛い思いをなさっているかと思います。
    今回の転職は、前回の転職での失望(入社初日に勝手に条件を変更された)をリカバリーすることも目論んでのものだったでしょうから、 らりる さんの「虚無」感も当然ですよね。

    そんな中、どうしたら らりる さんの「気力を取り戻したい」とのお気持ちに沿うことができるのか、私なりに考えてみたいと思います。宜しくお願いいたします。

    …と「私なりに考えてみたい」だなんて勇ましく述べてみたものの、なんだか私の出番はないようにも思うのです。もう らりる さん自身で答えを出しておられるように思うからです。

    らりる さんはご相談のタイトルに【我慢しすぎて自分の気持ちが分からなくなっている気がします】と書かれておられますが、本当にそうでしょうか? 

    本当はもう、ご自身のお気持ちは明らかなのではないでしょうか?

    「勉強したいのに意欲が湧かない」とのことですが、どうして意欲がわかないかと言うと「どうせ勉強しても、勉強した専門知識を活かすところがない」と思うからですよね。
    ということは、もし専門知識を活かすところがあれば…。勉強への意欲は回復するはずです。「どうすれば気力・意欲を取り戻せますか?」とのことですが、答えはとてもシンプルではありませんか?

    「自分の気持ち」。それは「自分のやりたい専門分野での仕事がしたい」ではないでしょうか。 らりる さんのご相談を拝読して、私にはそう思わないではいられないのです。

    むしろ、「自分のやりたい専門分野での仕事がしたい」という強烈に光り輝いている らりる さんの強い思いが「分からなくなっている」のはどうしてなのか、ここに私は強く疑問を持ちました。これだけ強烈な光を放っている気持ちを遮光する「分厚いカーテン」のような何かがきっとあるのでしょう。

    一体それは何でしょうか。可能性のありそうなものを色々と挙げていきたいと思います。「光」( らりる さんの本当の強い思い)か、それとも「カーテン」( らりる さんの本当の強い思いに気づかせないようにしている何か)かのどちらか一方だけが正しいのではなく、その両方を俎上に挙げなければ、「専門分野に固執せず、自分のやりたいことを諦めるべきなのかどうか」を含め、何かしらの意思決定するための準備としては心もとないと思うからです。もし私が らりる さんのお手伝いができるとするならば、その準備を整えるところまででしょう。

    さて、そういうわけで、「自分のやりたい専門分野での仕事がしたい」という強烈な光(思い)が分かったので、その光を遮光しているカーテン(事情)について考えていきたいと思います。

    まず一つ目。 らりる さんは冷静でリーダーシップがあり、頭がいいとの理由で昇進したのですね。こんな評価をされたら、誰だって嬉しいですよね。ここまでの高評価はなかなかないと思いますから。十分に「自分のやりたい専門分野での仕事がしたい」を遮光するカーテンになり得るでしょう。

    二つ目はお給料です。「給料は良い」ということですから、これもカーテンの一つでしょう。「失われた30年」と言われるくらい、日本企業はまったく成長できていません。こんな先行き不透明な国にあって、「給料は良い」は非常に大事です。後ろめたい気持ちを微塵も感じる必要がないほど、そこは正直になってもいいところです。

    そして三つ目。会社が「やりたいことをやれるよう支援する」と言ってくれているのも後ろ髪を引かれますよね。すでにたくさん裏切られているのですが、「もしかしたら今回は…」と期待してしまうのが人の性です。

    このように、強烈に光り輝く「自分のやりたい専門分野での仕事がしたい」気持ちを見えなくしているカーテンはたくさんありそうです。

    以上が らりる さんのご相談内容の記述の中から私が「カーテンかも」と捉えた事柄です。ですが、私には記述の中には見られない「カーテン」もあるような気がしていて、しかもこの「カーテン」が最も分厚いと考えています。そのカーテンとは

    「専門知識はハードスキルである」という事実です。

    ここでいう「ハードスキル」とは特定の専門知識やスキルのことを指しています。対するスキルに「ソフトスキル」がありますが、これはリーダーシップやコミュニケーション、マネジメントといった、まさに管理職に求められるスキルです。

    らりる さんは給料が良いことを踏まえて、このようにもおっしゃっておられました。「何も考えずにこのまま生きていくのか悩みます」。この「何も考えずに」がミソのような気がします。

    ここは面白い対比になっています。
    「専門知識=ハードスキル=給料が下がる=何か考え続ける」
    「管理職=ソフトスキル=給料が良い=何も考えずにすむ」
    という対比です。

    らりる さんは「(専門分野を活かす)機会が減ることで能力が落ちていくことに不安を覚えます」と記載されています。この不安は、「常に勉強し続けないと、いずれついていけなくなる不安がある」と言い換えることが出来そうです。

    勉強とは頭を使う営みです。専門技術を学ぶとは、常に「何かを考え続ける」ことでもあるのですね。

    そう考えると、 らりる さんはもしかすると、「専門分野での仕事がしたい」のと同時に「考え続ける(勉強し続ける)働き方ではたしていつまでやれるだろうか」との不安もあるのかもしれませんね。

    だから「いずれついていけなくなる未来があるのかもしれないなら、このままでもいいのかなぁ。専門は諦めてもいいのかなぁ」と、現状維持のメリットも考えている。これが強烈に光り輝く「自分のやりたい専門分野での仕事がしたい」気持ちを見えなくしている最も分厚いカーテンのような気がするのです。いかがでしょうか?

    私も臨床心理士・公認心理師という専門職の端くれですが、専門職は専門知識を常にアップグレードしなければなりません。これは並大抵の努力では継続できない大変な作業だな、と我ながら思います。

    とはいえ、臨床心理士・公認心理師のスキルの発展はコンピューターサイエンスのように進展が早いわけではありません。少し気を抜いても、多少であれば挽回は比較的たやすいです。極端な言い方をすれば、100年前に構築された理論を用いてカウンセリングをしても、2022年現在でも通用はします。

    しかし、 らりる さんの専門はweb系。我々臨床心理士・公認心理師とは比べものにならないスピードで発展していっていると想像します。まさに生き馬の目を抜く勢いでしょう。

    らりる さんがダイレクトにその分野に関係しているのかはわかりませんが、5G、DAO、メタバース、ブロックチェーンなど、少し前にはなかったものがあっという間に登場する世界だと思います。webにまつわる状況は数年で一変しますよね。

    こんなweb世界のスピードで走れるプレイヤーは、実はそんなに多くはないし、いたとしても、そう長くは続かないのではないでしょうか? 「専門分野での仕事がしたい」は、このスピードについてこれるかが問われているのだと思います。

    つまり、「専門分野での仕事がしたい」は「スピードについていくことを覚悟する」ことを含んでいるのです。この覚悟はあまりにも強烈です。

    だから らりる さんは心のどこかで「いずれついていけなくなる未来があるのかもしれないなら、このままでもいいのかなぁ。専門は諦めてもいいのかなぁ」と考えるカーテンを設置して、この強烈な光を見ないように工夫していたのではないでしょうか。覚悟を背負うって、とても怖いですから。

    とはいえ、今はどうやらこのカーテンがあまりにも分厚すぎて、せっかくの光が部屋に全く届かなくなってしまっていました。これだと判断材料が欠落した状態になっちゃいますから、あまりよろしくありません。光のない場所で物を探しても見つけにくいのと一緒ですね。

    しかし、以上整理したことで、光の存在にも、カーテンの存在にも気づけました。 らりる さんが自分のことを考えるための準備がようやく整ったと言えそうです。

    らりる さんに今あたえられている選択肢は、きっと4つです。

    ①現状維持。管理職としてやっていく。
    ②会社が言っていること(やりたいことをやれるよう支援する)を信じて待つ。
    ③カーテンのもう少し遮光性の低いものに変えて、光(専門技術)を適度に部屋の中に入れる。
    ④転職して生き馬の目を抜き続けることを決意する。

    ここでいう「光(専門技術)を適度に部屋の中に入れる」とは、バリバリのプレイヤーではないものの、専門家とも専門知識を使ってコミュニケーションが取れるくらいには専門知識に精通しているコンサルタント的な立場のことを指しています。

    ①は給料は据え置き。しかし、専門的な仕事はあきらめなければならないかもしれません。
    ②も給料は据え置き。もしかしたら専門的な仕事ができるかもしれませんが確実ではない。
    ③も同じく給料は据え置き。専門技術を使えます。が、間接的な使用に留まります。
    ④は給料は落ちますが、専門技術を使った仕事ができる可能性は最も高いでしょう。

    なお、「仕事ができない他人にイライラするようになっている」、そのことで種々の身体症状も出ているとのことですので、

    ⑤しばらく会社を休む。

    の選択肢があっても良いと思います。

    先にお伝えした通り、私が らりる さんのお手伝いができることは、お仕事にまつわる判断をするための準備を整えるところまでです。上記4つ(あるいは5つ)の選択肢のうち、どれをお選びになるかは らりる さんにしか決めることができません。

    ですが、自分の中にある強烈な光と、それを遮光せざるを得なかった要因とに気づけたことでかなり判断がしやすくなったのではないかと思います。

    らりる さんならどのような判断を下しますか? 悩んで悩んで決めた答えに不正解はないと私は思うのです。出した答えが先の未来に変わっても何の問題もありませんしね。

    この度はご相談をよせてくださいましてありがとうございました。どうか らりる さんにとって納得できる判断ができますように。

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