「毎日フードデリバリーがやめられません。どうやったらやめられますか。」の相談内容詳細
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いまストレスを感じている「出来事」を事実ベースで抜き出してみてね。
「いつ・どこで・誰が・何を」を意識するのがコツだよ。
- イライラした時や、何か物悲しさを感じた時に、ほぼ毎日、食事のデリバリーをやめられない
- 「1」についての「感情」を%で表現してみてね。合計で100%にならなくても大丈夫。直感で書いてみよう。
- 苛つき50%、スッキリ50%、呆れ30%
- 「1」について浮かんでいる「考え」を教えてね。
- イライラしたときに、お金使って発散しようとしてしまうので、それの一種だと思ってる。あと、ご飯をたくさん食べると、嫌な気持ち忘れられるから、っていうのもあると思う。
睡眠でも忘れられると思うけど、課題や就活で忙しくて、寝てしまったら間に合わなくなってそれもストレスだから、お金使うことに走ってしまうんだと思う
やめようやめよう思って解約しても全然やめられなくなってる。 - いろんな視点から捉えるために、上記の回答の「別の可能性」を考えてみよう。
- イライラの原因は自分で、自分に対してイライラしてしまう。だから、自分を諦めきれなくて、自分に期待してるところがあるんだと思う。完璧主義な性格なところもあるから、それも原因だと思う。
- いま専門家に聞いてみたいことは?
- どうやったらイライラした時にお金使ったりご飯食べすぎたりせずに済むのか
- 年齢、性別、職業
- 20歳 女 学生
- 既往歴
- --- 未回答 ---
- 悩みの内容の自由記述
- 1年前に自分の中での一大イベントが終わって、それまでの頑張りの意味がなくなった感じがしてバイトを辞めた。それがきっかけでフードデリバリーするようになった。去年の11月〜今年の5月くらいは、そんなにデリバリーせずに抑えられてたと思う。その代わりにリスカしたこともあったけど。
最近になって、大学の先生に否定されたり、ゼミ配属で先輩と仲良くできなかったり、就職活動も相まって、ストレスが溜まってるんだと思う。
友達に裏切られたようなこともあって、大学に行ってその子の姿見るだけで帰って過食したりしてしまう。
完全にストレスが原因なんだと思うけど、自分が完璧主義なところとかも影響してると思ってて、でも完璧じゃない自分好きじゃなくて今の自分好きじゃないから、どうすればいいかわからない。痩せたいって気持ちもずっとあるのに、こんなだから痩せられなくてそれもストレス。お金もないのにお金使っちゃうのもストレス。
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20歳まで
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20
就職活動してて、将来何がしたいのかわからなくなった。やりたいことがあって大学に進学したのに、本当にそれがやりたいことなのかもよくわからなくなってしまった。
将来への不安
給料とか考えてると、生きてる意味がよくわからなくなってる就活だけじゃなくて、その分野の先生に、私には無理だって否定されたことも原因かもしれないとは思ってる。そのことを忘れられなくて、時折思い出してしまうし、その先生の存在認知したくないけど大学行ったら居るから無理。
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20
わたしは友達の就活手伝ってたのに、友達は協力してくれない。それを機に、今までのモヤモヤも含めて友達のSNSを切った
スッキリ。でもちょっと悲しい。大学が同じだから会わないわけにもいかなくて、会うたびにイラつく
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19
1ヶ月で5kg増えた
ショック
それから痩せようとして痩せられてない
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18
高校の友達と同じ大学に進学した
違うキャンパスだったけど、安心感がすごかった
今辛いことがあると、その子にやんわり相談してる。そういう友達がいるから、生きてられるんだって思う
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17
周囲に馴染めなくて、次の日からマスクが手放せなくなった
かなしい 自分に対していらだち
自分の外見が汚いから馴染めないんだと思った高校卒業するまでマスクが手放せなくて、大学入ったらコロナでマスクで、もうこのままマスク外せない。自分の顔に対するコンプレックスが強くなった
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16
高校入学 周囲が勉強に興味がなくて、好きなことやってる姿にハッとさせられた
びっくり
勉強できなくても楽しんでいいんだって、好きなことしていいんだって思えるようになった
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13
自分の滑舌が悪すぎて、電話したら相手にまったく伝わらなかった。
以前から周囲に滑舌のことでいじられてたけど、そのときに自分は本当に滑舌が悪いんだ…てショックになった
それまで人と話すのが好きだったけど、苦手になった。人と話す時に、滑舌悪くないかを気にするようになった
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10歳まで
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6
先輩たちにいじめられた
かなしかったとおもう
似た雰囲気の人が苦手になった
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6
親にさわられた
きもちわるい
性や恋愛に対して気持ち悪さを感じてる原因だと思う
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5
保育園でいじめられた
正直あまり覚えてない 泣いてた
自己肯定感が低い要因の一つかなって思ってる
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4
母親に太ってるって言われた。
驚きとかなしい
それから体型のことが気になるようになった
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「毎日フードデリバリーがやめられません。どうやったらやめられますか。」への回答
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回答したカウンセラー
たらこさん、ご相談を寄せていただきありがとうございます。精神保健福祉士の中浦です。
学業や就活、対人関係のストレスからフードデリバリーを多く利用してしまうのですね。しかも、やめたいのにやめられないことが、 たらこ さんのストレスをさらに大きくしているように感じます。
増え続けるストレスに対して、美味しいものを食べて一時でも嫌な気持ちから目をそらすことができるのは、 たらこ さんにとって自分を守るために大切な行為なのかもしれません。
とはいえ、フードデリバリーの効果が一時的でしかないのは、自分を守るにはだいぶ心細いですよね。
相談内容を拝見して、今の たらこ さんを守ってくれるのはフードデリバリーではなく「協力者」だと感じました。
たらこ さんがもしロールプレイングゲームに詳しいのであれば、レベルを上げて良い装備を揃えるのではなく、勇者である自分をサポートしてくれる仲間をつくってあげる感じです。
「それができたら苦労しないよ」と思うかもしれませんが、ひとつずつ説明していくので、どうぞお付き合いくださいね。
たらこ さんが自分の身を守るための協力者をつくる前に、まずはじめに敵を知ることから始めましょう。つまり、ストレスへの正しい対処法についてです。
ストレスは、何かしら「思い通りになっていない」状況から生まれます。 たらこ さんの場合は、相談内容にも書かれていた「イライラしたときや、何か物悲しさを感じたとき」です。
たらこ さんのイライラや物悲しさのすべてを知ることはできませんが、膨大な量の学校の課題、何をしたいかわからない中での就活などが、日常生活の中で慢性的な焦りや不安になっていると想像します。
自分史にも書かれていたように、将来進みたい分野について先生に「無理だ」と言われたことも、将来に対する不安や、否定されたショックや「なぜ」という疑問を残していると思います。
高校の頃からの友人と同じ大学に行けた一方、(同じ人かどうかは読み取れませんでしたが)SNSで縁を切ったことへの悲しさも、 たらこ さんには大きなストレスになっていると思います。
確かに、お金を払ってフードデリバリーを使い、たくさん食事を食べることは、イライラや物悲しい気持ちを一時的にでも忘れさせてくれます。
だからといって、忘れられれば気持ちよく過ごせるのかといわれれば、きっとご自身でも「違う」とお答えになると思います。
では、ストレスにはどのように対処するのが必要なのでしょうか?
私は、今の たらこ さんのストレスを感じる状況が、「なぜ」そうなっているかわからないことや、自分の人生なのにどうしたらいいかわからないことに、「イライラ」や「物悲しさ」を感じるのだと想像しますが、いかがでしょうか?
なぜ、自分はこの課題をしているのか。
なぜ、したいこともないのに辛い就活をしなければいけないのか。
なぜ、先生は「自分には無理」なんて言ったのか。
なぜ、友達は自分を助けてくれないのか。
なぜ、両親にひどいことを言われたりされなければいけないのか。色々な「なぜ」が たらこ さんの人生に土足で入ってきて暴れている。そんな「納得」できない状況を「コントロール」するための行動が、お金を使いたくさん食べることにつながっているように感じます。
摂食障害や自分を傷つける行為をしてしまう人には、それらをすることで「人生を自分でコントロールしている感覚を得ている」と考えられる場合があります。
誰だって自分のペースを乱され、何がなんだかわからないまま進むのは不安ですよね。
たとえば、いきなり街中で「これから30分パズルをしてください」と言われたら不信感しかないし、パズルをしている最中は不安だし集中もできないと思います。
でも、「もっとも早くパズルを完成させた人には賞金がでます」とか、「パズルをしているときの脳の活動をチェックする研究です」と言われたら、納得して取り組めるのではないでしょうか。
つまり、人は何が起きているかよりも、「納得しているかどうか」で、ストレスや集中力、安心感が変化するということです。
同じように、 たらこ さんもストレスが起きる現状に対して、「なぜ」そうなっているのかを納得できれば、気持ちが落ち着く可能性があります。
ここまで、ストレスに対しては「忘れる」のではなく「納得する」ことが正しい対処法であることを話してきました。
じゃあ、今の たらこ さんのストレスに対して納得するためにはどうすれば良いのでしょうか?
簡単に言えば、今のストレスを感じる状況がなぜ起きているかを理解することが役に立つでしょう。先生に「無理」と言われた理由を聞いたり、友人に就活を手伝ってくれない理由を尋ねたり、両親に「どうしてひどいことを言ったのか」などを聞けば、もしかしたら たらこ さんも状況を理解できて、納得することでストレスを減らせるかもしれません。
でも、質問しても素直に答えがかえってくるとは限りませんよね。はぐらかされて余計にイライラする可能性もあります。
それに、「やりたいことがない中で就活をする」ことへのストレスは、誰に質問し、どう納得すればいいのでしょうか。
それらに対しても納得できるに越したことはありませんが、残念ながら人生はそんなに簡単ではありません。
そもそも、場合によっては正しさを追求することで、わかっていてもそれができないという人生の難しさに直面し、より大きな困惑や虚無感に襲われることもあるでしょう。
たらこ さんは相談内容の中でご自分のことを「完璧主義」と書かれていました。正しいことがわかっていてもできないときに、自分に対する嫌悪感が大きくなってしまうのは、 たらこ さんも想像できるのではないでしょうか。
つまり、ストレスを処理するために「正しい」ことをするのは、決して万能ではないということです。
そこで今回私が たらこ さんにお伝えしたいのが「協力者」をつくることなんです。
「協力者」は、強いストレスに対してどうしていいかわからないとき、正しい行動がわかっていてもできないときに、ストレスを抱えながらできる限り穏やかに安心して生きるために役に立ちます。
相談内容を拝見し、私にはどうしても気になることがひとつありました。
それは、 たらこ さんがこうやって相談してくれたご自身の苦しみなどを、誰かに話すことはできているのだろうか?ということです。
誰かがいるというのは、理由なく人を安心させることができます。それは、愚痴を聞いてくれるからとか、何かを手伝ってくれるからというような利益があるというレベルではありません。強いていえば、「自分が存在することを肯定される実感」と言ってもいいかもしれません。
実は、このことは たらこ さんもよくご存知のはずです。なぜなら、自分史に『高校からの友人にやんわり話していて、そういう友達がいるから生きていられる』と書かれているからです。
やんわりと話されているだけなので、きっと話しても何かが根本的に解決するわけではないと思います。でも、「自分だけでは生きるのが辛い。でも誰かがいれば生きられる」というのを、 たらこ さんは自分の肌感覚を通して理解しているのだと思います。
私は、この「誰かがいる」という感覚をもっと大事にしてほしいですし、もっとたくさんの「誰か」を増やしてほしいと思っています。
もし、今の苦しい状況を今でもそのお友達に話せるなら、少しずつでもいいので「やんわり」ではなく「もっとはっきり」伝えてみてください。涙が出て言葉にならなくても大丈夫です。
進路について先生から「無理だ」と言われたのなら、他の先生や進路相談の担当者に相談するのもいいでしょう。就活の難しさも合わせて話してもいいです。
たらこ さんの過食がどの程度なのかは相談内容からはわかりませんが、自分ではコントロールできないことや、食べる代わりに自分を傷つけることをされていたのであれば、心療内科などで診てもらうことで楽になるかもしれません。
臨床心理士などこころの専門家と呼ばれる人たちは、オンラインでもカウンセリングをしてくれます。お友達との関係や両親のことも聞いてくれるし、一緒に考えてくれます。
そして、今お伝えした人たちは、みんな たらこ さんの協力者になれる人たちです。
やんわり話せる人がいるだけで「生きていられる」と感じることができる たらこ さんです。これだけの人が たらこ さんの協力者になったら、どれだけ生きやすくなるか、 たらこ さんなら想像できるのではないでしょうか。
長くなったのでまとめますね。
ストレスや嫌な気持ちに対して「忘れる」ことは、一時的な応急処置になります。
しかし、心地よく日々を過ごすには、ストレスが起きる状況に対して「納得」し、自分でコントロールできることが必要です。なぜなら、ストレスは「自分の人生に土足で入ってきた部外者」だからです。
ストレスに納得するためには、わからないことを確認するのが役に立ちますが、人生はそれほど単純ではありません。コントロールできないことも多いです。
そこで大事なのが、納得できないストレスを抱えながらも、自分の人生を生きやすく整えてあげることです。
その方法のひとつが「協力者」をつくることです。今の たらこ さんが「あの人がいるから生きていられる」と感じる存在は、お友達以外にも多くの専門家、関係のある担当者に話をすることで増やすことができます。
そういう人たちの力をたくさん借りて、人生という簡単ではない日常を生きてみてください。
ストレスもある。コントロールできないこともある。でも、こんなに自分の味方になってくれる人がいるから生きていける。
そういう経験が、少しずつ たらこ さんのストレスを減らし、食べ過ぎやお金を使いすぎることを必要としなくするはずです。
たらこ さんがご自身のストレスやコントロールできない状況に対して、多くの人たちに見守られながら向き合っていけることを、 たらこ さんの協力者のひとりとして願っています。
ご相談を寄せていただきありがとうございました。