LINEの連絡頻度が減った彼氏に不満があります

2022.09.29 Thu

目次

回答したカウンセラー

小野寺 リヒト

臨床心理士/公認心理師

小野寺 リヒト

臨床心理士・公認心理師。FP2級所持。
医療機関や一般企業の産業保健事業部等での勤務経験があります。心の悩みが気兼ねなく相談できたり、セルフケアの重要性が浸透した世の中になってくれたらいいなと思っています。読書と料理が好きです。
【得意な相談】
〇気分の落ち込みや不安に関する相談(上手な気持ちの切り替え方、最初の一歩になる行動の踏み出し方等)
〇人間関係に関する悩み(パートナー・親子・職場関係・友人等)
〇お金の相談(ついお金を使ってしまう心理、貯蓄・節約のこと等)

「LINEの連絡頻度が減った彼氏に不満があります」の相談内容詳細

相談者
相談者 ddc
いまストレスを感じている「出来事」を事実ベースで抜き出してみてね。
「いつ・どこで・誰が・何を」を意識するのがコツだよ。
今年五月に出会い、七月に付き合った彼氏がいる。
その彼氏の仕事が最近忙しくてなり、LINEが中々返ってこない、電話が前より減った。また、電話ができる日を彼の都合に合わせている。
また元々出かけようと話していた三連休に母方の実家に2週間ほど帰る予定がブッキングし(喧嘩し話し合い済み)会えない、などの不満がある。
しかし、元々恋愛の優先順位の低い彼が付き合い初めよりわたしのことを考えて行動するように変化してきたという感覚もあり、不満もあるが満足も感じており、しかし何かストレスである。
また、彼氏の友達はわたしがほっとかれすぎていてかわいそうだと言う。友達の意見も相まって不満を感じる。
彼なりに考えてくれているのだからと納得しようとしている
「1」についての「感情」を%で表現してみてね。合計で100%にならなくても大丈夫。直感で書いてみよう。
不満80%悲しみ10%怒り10%
「1」について浮かんでいる「考え」を教えてね。
わたしはいつも彼氏に大事にされないひとだと思ってしまう
彼氏も変化してくれているのだから満足すべきだと思う
もっと彼の方からのアクションがほしい
彼から付き合おうと言ったのだからほっておくのはおかしい
彼の都合に合わせすぎているのではないか
しかし、忙しい彼にああしてこうしては押しつけになるのではないか
不満を伝えて話し合っているはずなのにずっとストレスを抱えている
友達の"恋人ならもっと会うもの"などという考えに影響されている
いろんな視点から捉えるために、上記の回答の「別の可能性」を考えてみよう。
大事にする仕方は人それぞれ
友達の考えは友達の考えで、私たち2人で納得しているなら問題ない
いま専門家に聞いてみたいことは?
連絡に固執するのはよくないことでしょうか?
男女の違いなのでしょうか。
連絡が来ない=求められていない、寂しさを感じる、の考えを変えたいです。
また、恋愛面で不安でいつも追う側になってしまいます。
安定した心でいたいです。
年齢、性別、職業
22才女性会社員
既往歴
--- 未回答 ---
悩みの内容の自由記述
--- 未回答 ---
相談者 ddc さんの自分史

自分史はまだありません。

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「LINEの連絡頻度が減った彼氏に不満があります」への回答

  • ddcさん、ご相談をよせてくださりありがとうございます。
    臨床心理士・公認心理師の小野寺です。
    パートナーに対してご不満があるとのことですね。

    そんな中「大事にする仕方は人それぞれ」「友達の考えは友達の考えで、私たち2人で納得しているなら問題ない」と、普段考えている見方と異なる見方を見つけ出してくださりありがとうございます。それだけパートナーのことを大切にしたい思いが強いのだなと感じましたし、いずれも素敵な考えだと思います。

    さて、今回のご相談内容は「彼氏に不満があります」とのことですが、こうやって真剣にパートナーと向きあおうとされていることから考えるに、「不満がある」というよりも、「パートナーとのかかわり方に悩んでいる」と言う方がより正確なように思いましたがいかがでしょうか? 些細な違いだと思われたかもしれませんが、この違いはとても大事だと思います。もし「不満」だけであれば、とっくに「別れる」の選択を選んでいたかもしれないからです。これからも続けていきたい関係だからこそ、ddcさんは「安定した心」でお付き合いを続けたい、「連絡が来ない=求められていない、寂しさを感じ」ずにお付き合いを続けたい、「連絡に固執」しない方がいいのでは?とお悩みになっているのだろうと思うのです。

    大事なポイントは、今お悩みになっていることはどれも相手のことを想えば自然に感じる感情や考えであり、間違っていないということです。ですから、感情や考えを押し殺す必要はありません。

    ただ、その感情や考えを一人で抱え続けると、とてもしんどいですよね。「こんな風に感じちゃいけないんじゃないか」って不安にもなるかもしれません。

    だからこそ、一人で抱え込まず、ぜひパートナーと一緒に向き合って欲しいなと思います。もうすでに「不満を伝えて話し合っている」とのことですが、少しやり方や心の持ち方を変えたやり方も試していただきたいのです。

    ddcさんはどんなときに「彼氏に大事にされない」と感じ、どんなときに「もっと彼の方からのアクションがほしい」と感じるでしょうか? そういった自分の感情が動いたときの状況を具体的にして、そのうえで「こういう時、私は○○と感じるから、あなたに××して欲しいと思っている」とお願いしてみてください。例えば、「忙しいのは分かっているし、迷惑をかけたいわけじゃないよ。でも、連絡がないと寂しいから、せめてスタンプだけでもいいから仕事終わりに送ってくれたらとっても安心出来ると思うし、嬉しい。お願いしてもいい?」みたいな感じでしょうか。これを考える際、いったん、「普通は」とか「友人が○○と言っていたから」とか、そういうことは忘れて、自分の気持ちだけに向き合えるのが理想です。
    もちろん、そのお願いをパートナーが必ずしも叶えてくれるとは限りません。叶えたい気持ちがあっても、つい忘れてしまったり、他のことで頭と手がいっぱいで物理的にできないこともあるでしょうから。

    「叶えてくれないかもしれないのに、なぜわざわざ自分の気持ちを開示してまでお願いをする必要があるのか?」と疑問に思われたかもしれません。どうしてお願いをそれでもなおするのかと言うと、大きく二つ理由があります。一つが「自分の気持ちに整理がつくから」と、そしてもう一つが「コミュニケーションをとることで、パートナーのことをよりよく知っていけるから」です。

    「自分の気持ち」に向き合い「ああ、自分はこうされると嫌だから、こうしてほしい人間なんだ」と納得できると、コミュニケーションに真剣に向き合えます。人は自分に真剣になれるとそれだけで自分を好きになれます。要は、いったん心のベクトルを「パートナー」ではなく「自分」に向けて欲しいのです。
    好きになれるまで自分に向き合えると、仮にパートナーが期待に応えてくれなくても「まぁ、自分は自分、他人は他人だし」と良い意味で割り切れるようになります。

    また、コミュニケーションを通じてパートナーのことをよく知ることができれば「パートナーにできること、できないこと」を納得感をもって理解することができます。「パートナーにはいいところもあるけど、自分の思い通りにいかないこともある。でもそれが普通だね」と、等身大のパートナーが見えてくるかと思います。これを心理学では「脱理想化」といいます。
    見えてきた等身大のパートナーのことをddcさんが愛せるかどうかはわかりません。もしかしたら「こんな人とは思わなかった」と感じるかもしれないし、「思っていた以上に素敵な人だった」と思うかもしれません。しかし、いずれにせよ等身大のパートナー、パートナーの中核とつながれれば、そのパートナーとお付き合いを続けたいかどうかを、ddcさんが素直な気持ちで選択することができると思います。

    長くなりましたのでまとめます。

    ddcさんは「彼に不満」と感じていますが、より正確には「パートナーとのかかわり方に悩んでいる」のだろうと推察しました。もしそうならば、今後のかかわり方として「自分の気持ち」をオープンにしたかかわりができるとよいのではないかと思います。その際、パートナーに自分の気持ちを押し付けるのではなく、「××してくれたら嬉しい」というようなお願いをするような形が良いでしょう。お願いは必ずしも叶えられるとは限りません。叶えてくれれば最高ですが、叶えてくれなかったとしても、それはそれでOKです。

    なぜなら、お願い事を考える過程で自分に真剣に向き合うことができますし、お願いというコミュニケーションをやり取りする中で等身大のパートナーが見えてくるからです。

    ddcさんの感じている感情は、パートナーを思うがゆえの当然のものと思います。その感情を否定することなく、ぜひ、パートナーと共有してほしいなと思います。

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