「友達からの相談に上手く答えられません。どう答えたらいいのでしょうか。」の相談内容詳細
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いまストレスを感じている「出来事」を事実ベースで抜き出してみてね。
「いつ・どこで・誰が・何を」を意識するのがコツだよ。
- 私は友達がしてくれた相談に対しての返答の仕方によく困っています。
少し前から特に募集もしていないのに何故か友人から相談をよく受けるようになりました。そのことについて特に不満は無いですし、彼女(もしくは彼)らはきっと私を信頼して話してくれているのだろうと思うのですが、その内容が私の想像が及ばないようなことであったときに適当なことも言えず言葉に詰まってしまったり、濁してしまったり、正直に話に付いていくことで精一杯であることを伝えたりしてしまっています。 - 「1」についての「感情」を%で表現してみてね。合計で100%にならなくても大丈夫。直感で書いてみよう。
- 不安 50 悲しさ 30 悔しさ 10 後悔 10
- 「1」について浮かんでいる「考え」を教えてね。
- 彼女(彼)らもただの学生である私にプロのカウンセラーのようなアドバイスや反応は求めていないし期待もしていないだろうとは思うが、自分のせいで相談すること自体を諦めてしまわないか不安。
- いろんな視点から捉えるために、上記の回答の「別の可能性」を考えてみよう。
- 彼女(彼)らはただ友人である私に聞いて欲しいだけで、重く受け止められたくないかもしれない。そして、反応よりもしっかり聞く姿勢の方が大事なのかもしれない。
- いま専門家に聞いてみたいことは?
- この先も相談が続くのかそれとも無くなるのか、分かりませんが、もし次返答に困るような相談を受けた時にどんな返答をしたらいいのか、どんな気持ちで聞いたらいいのか、が知りたいです。
- 年齢、性別、職業
- 18歳、女性、学生
- 既往歴
- 特にないです。
- 悩みの内容の自由記述
- --- 未回答 ---
自分史はまだありません。
※ プライバシー保護のため、ご質問の一部を編集部で変更している場合がございます。
「友達からの相談に上手く答えられません。どう答えたらいいのでしょうか。」への回答
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鈴夜 さん、ご相談をよせてくださりありがとうございます。臨床心理士・公認心理師の小野寺です。
「友達からの相談に上手く答えられないことがあるので、どう答えたらいいのか」とのご質問ですね。
「何故か友人から相談をよく受ける」とのことですから、一人や二人ではなく、複数の友人が 鈴夜 さんを慕っているのでしょうね。
そんな現状があることを踏まえた上で結論から申し上げます。「そのままの 鈴夜 さんで大丈夫」。これが私の考えです。 鈴夜 さんはすでに立派に聞き役になれていると思います。
どういうことなのか、説明していきますね。
正直さは聞き手に必要な態度
「そのままでいいと言われても、自分のせいで相談すること自体を諦めてしまわないか不安なんだ」と思われたかもしれませんね。
もちろん、人によっては「なんだ。 鈴夜 に相談しても解決しないじゃん」と思う人も現れるかもしれませんし、その人は 鈴夜 さんに以後相談しなくなるかもしれません。
しかしそれは必ずしも悪いことではないのです。「相談(ないしカウンセリング)」はいつだって手段であって、目的ではないのです。目的であってはならないのです。
相談は、「相談しに来た本人が自分で自分の問題を解決をする」ことをお手伝いするための手段に過ぎないのです。
「なんだ。 鈴夜 に相談しても解決しないじゃん」と思うことで、「やっぱりちゃんとプロに相談した方がいいな」とか「自分で解決しなきゃいけない問題なんだな」と気がついてくれたとしたのなら、それはそれで 鈴夜 さんの相談は成功したと言って差し支えないのです。
それに、 鈴夜 さんもご理解いただいている「彼女(彼)らもただの学生である私にプロのカウンセラーのようなアドバイスや反応は求めていないし期待もしていないだろう」はとても冷静にご自身のことを理解されているなとも感じます。
私が「そのままの 鈴夜 さんで大丈夫」とお伝えする根拠は「正直に話に付いていくことで精一杯であることを伝え」ておられる点です。「自分のせいで相談すること自体を諦めてしまわないか不安」と感じておられる中、なかなかできることではありません。
ちょっと話が脱線して少し難しい話になりますがお付き合いください。実は私たちプロのカウンセラーは少なくとも3つの態度を身につけるようにと指導されます。
一つ目が『共感的理解』です。相手の話を「あたかも自分が相手だったら…」という姿勢でしっかりと聴く態度です。
二つ目が『無条件の肯定的配慮』です。相手を否定せずに受け入れようという態度です。
そして三つ目が『自己一致』です。いわば、素直さのことです。
脱線にお付き合いくださったことでお気づきになったかもしれませんね。「正直に話に付いていくことで精一杯であることを伝えること」こそ、まさに三つ目の『自己一致』そのものなのです。
きっと 鈴夜 さんは『自己一致』の態度を既に有しているからこそ、友人に慕われ相談を持ちかけられるのだと思います。
「正直に話に付いていくことで精一杯であることを伝えたりして『しまって』います」と、まるで良くないことのように書かれていますがとんでもない。カウンセラーに求められる態度を取れていらっしゃいますね!
それなのに、一生懸命背伸びをして何かしら必死で答えてしまったら、せっかくの『自己一致』の態度、 鈴夜 さんの良さが損なわれてしまいます。そうなってしまっては、相談してくれる彼女(彼)らを悲しませてしまうかもしれません。だから「そのままの 鈴夜 さんで大丈夫」なのです。
以上「友達からの相談に上手く答えられません」というお悩みについて考えてみました。
今までのお話を元に、「もし次返答に困るような相談を受けた時にどんな返答をしたらいいのか、どんな気持ちで聞いたらいいのか、が知りたい」に関してお答えするのなら、私からの回答は次の通りになります。
・特段、普段と異なる返答を用意する必要はありません。「話に付いていくことで精一杯」と正直に答えることができるそのままの 鈴夜 さんでいて大丈夫です。
・『自己一致』の態度が大切なんだ、という気持ちで聞かれるといいかもしれませんね。
お返事は以上です。少しでも参考になることがあれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。