「友達とのぎくしゃくした関係を改善したい」の相談内容詳細
-
いまストレスを感じている「出来事」を事実ベースで抜き出してみてね。
「いつ・どこで・誰が・何を」を意識するのがコツだよ。
- 大切な友達とささいなことがきっかけで3ヶ月くらい前からぎくしゃくした関係が続いている
その子の友達ともその子とぎくしゃくしてしまったことで今までのような接し方をされなくなった - 「1」についての「感情」を%で表現してみてね。合計で100%にならなくても大丈夫。直感で書いてみよう。
- 悲しみ30% 不安50% 辛さ50%
- 「1」について浮かんでいる「考え」を教えてね。
- ずっと特別に慕っている大好きな友達だから、今までみたいに遊びに行ったり、軽く話せる仲に戻れるなら戻りたい
その子とぎくしゃくしてからしばらく接し方が分からずにベタベタした距離で接してしまったのが良くなかったのかもしれなくて不安
でも今はその子と話したり顔を合わせたりするのもなんだかつらくてしんどい
大好きな友達だったはずなのに、どうして私と話してくれないんだろうとか今までなら気にしなかったはずのことでぐるぐる考えてしまう自分が嫌
その子からもその子の周りの友達からもどう思われてるか気にしてしまうのが苦しい、みんな自分の悪口を言ってるように感じてそんな自分が嫌になる - いろんな視点から捉えるために、上記の回答の「別の可能性」を考えてみよう。
- その子の周りの友達はその子が言う私の情報しか私を判断する情報がないからその子の周りの友達は私を悪者としてしか認識していないのかもしれない
私がただ考えすぎているだけで話せば案外普通に話せるのかもしれないし遊びに誘えば一緒に遊べるのかもしれない
そもそも仲良くなりたての最初から距離感が気に食わなかったのかもしれない - いま専門家に聞いてみたいことは?
- その子とこのままぼんやりぎくしゃくした関係のままでいるのは嫌です。どうすれば良い方向に向かうことが出来るのか教えて欲しいです。
またこういう時に自分がどう思っているかなどを必要以上に嘘をついて偽ってありもしない自分の気持ちを思わず言ってしまい、それが自分の首を絞めているように感じます。そんなことを繰り返していたら自分が本当にどう思っているのかがわからなくなってしまいました。どうすれば治すことが出来ますか?また、どうすれば自分の考えていることを自覚できるのでしょうか?
長くなってしまってすみません。 - 年齢、性別、職業
- 18歳 女性 学生
- 既往歴
- --- 未回答 ---
- 悩みの内容の自由記述
- --- 未回答 ---
自分史はまだありません。
※ プライバシー保護のため、ご質問の一部を編集部で変更している場合がございます。
「友達とのぎくしゃくした関係を改善したい」への回答
-
りぼん さん、ご相談を寄せていただきありがとうございます。精神保健福祉士の中浦です。
ぎくしゃくしてしまった大好きな友達との関係を改善したいというご相談ですね。
3ヶ月もの間、その子だけでなくその周りにいる人とも何だかよく分からない態度をされているということですので、きっと悲しみや苦しさとともに過ごされてきたのだと思います。
まず今お伝えできる範囲内で具体的にどういうことをしたら仲直りができるかを考えてみます。その後、もう少し りぼん さんの内面的なことに一緒に向き合って、より自分を知ることで他者との関わり方にも変化が生まれるようなことを考えてみたいと思っていますので、どうぞよろしくお願いします。
分からないことは聞くしかない
ぎくしゃくした関係を改善する方法ですが、友人関係に限らず何かを改善するには問題の箇所を特定し、問題に応じた対応をしなければいけません。調子の悪い自転車をやたらめったらいじっても直らないように、タイヤがパンクしているならチューブを変える、ブレーキの効きが悪いならパッドを交換する、キーキーうるさいなら油を刺すなど、問題に応じてやるべきことは変わってきます。
残念ながら りぼん さんの相談内容からでは りぼん さんと友達の間に何が起こっていて、それはどんなことが原因なのかが分からないので、友人関係を修復するための具体的なアドバイスはできないと思います。それこそ私の想像で適当にいじって、 りぼん さんの自転車を壊してしまってはいけません。
相談内容の初めに「大切な友達とささいなことがきっかけで」と書かれていたので、事の重大さは別にしても、きっとお二人の中で何かしらの出来事があったのだと想像しています。
ただし、「仲良くなりたての最初から距離感が気に食わなかったのかもしれない」と書かれているように、「ささいなこと」や「距離感」はあくまでぎくしゃくしてしまった可能性のひとつです。それが不仲の原因という核心にまでは至っていないと思います。
話を自転車の修理に戻しますが、何かが変でもどこに問題があるか分からない時もありますよね。そんな時はどうするでしょうか? おそらく多くの人は自転車屋に持っていって「どこがおかしいのか」を聞きますよね。
私は人間関係もそこまで変わらないと思っています。ぎくしゃくしてしまった原因が分からなければ、相手に「何か気に障ることがあったのか」を聞くしかありません。
とはいってもどのように聞けばいいか難しいですし、本人に聞くのは勇気のいることだと思います。「それができないから困っているんだ」という気持ちもあるかもしれません。
次からはもう少し りぼん さんの内面についても考えて、より具体的にどんなふうに友達と向き合えばいいかを考えてみたいと思います。そうすることで、どうやって声をかけたらいいのかもイメージしやすくなると信じています。
あいまいな言葉を減らすと自分のことがよくわかる
ここからはもう少し りぼん さんのことを考えてみます。
特に、相談内容の最後に書かれていた「自分がどう思っているかなどを必要以上に嘘をついて偽ってありもしない自分の気持ちを思わず言ってしまい(中略)、そんなことを繰り返していたら自分が本当にどう思っているのかがわからなくなってしまいました」、という部分について一緒に考えたいと思っています。
つまり、自分が嘘や偽りの言葉を発してしまう原因や、そのせいで自分の考えていることが分からなくなってしまう理由を考えていきたいということです。
ただし、こちらも先ほどの記述以外に詳しいことは書かれていなかったので、これからお話しすることは私の考えていることになります。自分を知るためのひとつの手がかり程度に聞いていただけたら嬉しいです。
自分の気持ちを正確に人に伝えられない理由はいくつか考えられますが、私は りぼん さんが友達とぎくしゃくする原因になった出来事を「ささいなこと」という言葉で表現しているために、 りぼん さんが自分の考えていることが分からなくなっているのではないかと考えています。分からないだけでなく、「ささいなこと」としているために友達との仲直りが進まないのではないかとさえ思っているほどなんです。
「ささいなこと」と表現するのが問題になるのは、二人の中で起きた出来事をあいまいにしてしまうことにあります。
りぼん さんは友達との間に起きたことを、本当に「ささいなこと」と考えているでしょうか? おそらくですが、 りぼん さんにとっては「ささいなこと」と思えるけど、「もしかしたら友達にとってはささいなことではなかったのかも」という思いが頭の片隅にあるのではないでしょうか? だからこそ「接し方が分からずにベタベタした距離で接してしまった」と思ったり、どのように声をかけたらいいか分からずに3ヶ月過ぎてしまったのではないでしょうか?
もう少しだけ突っ込んだ推察をさせてください。 りぼん さんはそんな「ささいなこと」に機嫌を悪くしている友達に対して、自分がどのように感じているかを考えたことがあるでしょうか? 相手がどう思っているかではなく、あくまで自分がどう思っているかです。
大切な友達ということなので仲直りをしたい気持ちは分かります。でも、いくら仲が良くても違いはあります。その違いを知ることが、仲直りをすることだけでなく、 りぼん さんが自分を気持ちを理解するのにとても重要だと思うのです。
「ささいなこと」で機嫌を悪くしている友達に対して、 りぼん さんがどのように思っているかで変わってくることを整理してみます。
「傷つけちゃったのかな…」と思っている場合
・ りぼん さんの気持ち=罪悪感、心配、後悔など
・やるべきこと=傷つけてしまったかもしれないことを謝る「なんでそんなささいなことで怒ってるの?」と思っている場合
・ りぼん さんの気持ち=悲しみ、困惑、不信など
・やるべきこと=なぜ機嫌を悪くしたかを聞く「そんなささいなことで怒らないでよ」と思っている場合
・ りぼん さんの気持ち=怒り、呆れ、不愉快など
・やるべきこと=文句があるならはっきり言って欲しいことを伝えるあくまでひとつの例になりますが、友達とささいなことでケンカをしたといってもこれだけ自分の考えや感情には種類があるし、自分がどんな気分かによってやるべきことは変わってくるのです。
繰り返しになりますが、 りぼん さんは友達に対してどんな気持ちを抱いていますか? 私は、 りぼん さんが友達との関係を改善したい気持ちだけがあまりにも優先されてしまい、自分が友達に対してどんな気持ちを抱いているかを振り返れていないではないかと心配をしています。
自分の気持ちを振り返れていなければ自分が何を考えているか分からないのは当然だし、自分の気持ちによってやるべきことが変わるのであれば、 りぼん さんが自分の気持ちを理解していなければ友達と仲直りするために何をしたらいいか分からないのも仕方ないと思うんです。
それに、「悪いことしたな」と感じていても、もし心の奥底で「そんなことでそんな怒る?」という想いがあったとしたら、自分が謝りたいのか怒っているのか分からなくなってしまい、自分の発言が嘘や偽りのように感じてしまうこともあるかもしれません。
誰かと仲直りしたり仲良く一緒にいることは、目指すべき目標というよりは、どんなコミュニケーションをしたかによって変わる結果のようなものです。お互いに理解や尊重をし合えた結果として「仲の良さ」は生まれるということです。「何を大事にしているか」を分かり合えなければ、仲良くなることはできません。
「自分がどんなことを考えているか分からない」という りぼん さんにとって今の友達との状況は、自分が本当はどんな気持ちを抱いているかを知る機会になるはずです。
悪いことをしたと心から思っていることに気づいたら、もう少し簡単に友達に謝れると思います。逆に、相手が怒っていたとしても りぼん さんが納得できないのであれば りぼん さんも怒っててもいいんです。自分も怒っていることに気づいたら、「早く仲直りしたい」という りぼん さんの気持ちにも変化が生まれると思います。気持ちに変化が起きたら りぼん さんの態度にも変化が出て、もしかしたら友達の方から近寄ってくることもあるかもしれません。
「ささいな出来事」はあるかもしれませんが「ささいな気持ち」はありません。自分がどんな気持ちを持っていたとしても「ささいなこと」としないでほしいです。友達も大切ですが自分も同じくらい大事です。
今回は「ささいなこと」という言葉をキーワードに りぼん さんの相談に回答をさせていただきました。
りぼん さんには、ぜひ友達の気持ちの前に自分の気持ちを振り返ってあげてほしいです。自分が悪いとか相手が悪いとかの判断をせずに、「自分はどう感じているか」をもう一度考えてみてください。
どんな気持ちが強いかが少しでも分かれば、何をすればいいかが分かってくるはずです。
りぼん さんが友達との間に起きていることに納得できた上で必要な行動ができることを願っています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。