「叱られたり注意されると無意識に泣いてしまう」の相談内容詳細
-
いまストレスを感じている「出来事」を事実ベースで抜き出してみてね。
「いつ・どこで・誰が・何を」を意識するのがコツだよ。
- ・「怒られたり注意されたらもう取り返しがつかないのではないか」「許してもらえず、ずっと気にされるのではないか」と思ってしまう
・仕事でも趣味でも、指摘や注意をされただけで無意識に泣きそうになったり、泣いてしまう - 「1」についての「感情」を%で表現してみてね。合計で100%にならなくても大丈夫。直感で書いてみよう。
- 悲しみ50% つらさ50%
- 「1」について浮かんでいる「考え」を教えてね。
- ・幼少期、父親から「やった悪いことを謝っても許されない、「許さない」と言われる」経験をたびたび受けていた
・それが原因な気がしていて、父親に強い恨みを抱いている
・それはそれとして、この考え方はなんとかして直さないと社会人としても変に思われる、いらぬ心配をかけると思っているので直したい - いろんな視点から捉えるために、上記の回答の「別の可能性」を考えてみよう。
- ・幼少期関係なく、普通に心配性なのもあるかもしれない
・父親には暴力なども受けていたので、恨みにはそれもある - いま専門家に聞いてみたいことは?
- 「叱られる、注意される」ことへの過度なマイナス感情や泣きたくなる気持ちを変えるためにはどうすればいいですか?
- 年齢、性別、職業
- 26歳 女性 会社員
- 既往歴
- 自閉スペクトラム症
気分障害 - 悩みの内容の自由記述
- --- 未回答 ---
自分史はまだありません。
※ プライバシー保護のため、ご質問の一部を編集部で変更している場合がございます。
「叱られたり注意されると無意識に泣いてしまう」への回答
-
しおの さん、ご相談をよせてくださりありがとうございます。臨床心理士・公認心理師の小野寺です。
幼少期のお父さまとの関係性が影響して、他人からの厳しい態度に対して「無意識に泣いてしまう」といった反応が出てしまうのですね。
「社会人としても変に思われる、いらぬ心配をかけると思っているので直したい」と思い悩むほど、その反応について辛い思いを日々されているのだと思います。
「過度なマイナス感情や泣きたくなる気持ちを変えるにはどうしたらいいか」が しおの さんがお聞きになりたいことですね。これから一緒にその方法を考えていければと思います。
「泣きたくなる」対策は「相手の態度を分類する」
まず考えていきたいのは、「注意されること(注意)」と「叱られること(叱責)」と「怒られること(怒り)」を分けることです。
しおの さんはこの3つをそれほど区別なく考えておられる印象を受けましたが、この3つは似ているようでそれぞれ微妙に違います。違いがあるものですので、それぞれに対する反応も分けて考える方が合理的です。
一つ目の「注意されること(注意)」ですが、これには必ずしも悪意が含まれません。相手に「気を付けて欲しい」旨を伝えるのが目的です。例えば子どもに「赤信号のときは横断歩道は渡っちゃいけないよ」と善意から教えてあげることも「注意」に入りますね。
二つ目の「叱られること(叱責)」にも悪意は必ずしも含まれません。しかし、叱る側には相手に対する心配な気持ちや困った気持ちがあるので、多少感情的なニュアンスがありますね。先ほどの横断歩道の例で考えると「どうしてお父さん・お母さんは君に『赤信号のときは渡っちゃいけない』って言ったかわかる?」と相手に今後同じ危険な目に遭ってほしくないと諭す意味合いがあります。
三つ目の「怒られること(怒り)」は、悪意が含まれます。