「アルコール依存の状態です。どう自分をコントロールしたらいいでしょうか。」の相談内容詳細
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いまストレスを感じている「出来事」を事実ベースで抜き出してみてね。
「いつ・どこで・誰が・何を」を意識するのがコツだよ。
- アルコール依存に陥っています。元々から、飲酒をする際は人前ではあまり飲まず一人で飲んでいました。3年ほど前から量どんどんエスカレートしストロング缶を4.5本/日ペースで飲むようになってしまい、自分が依存状態になっていることも分かっていますがやめられませんでした。肝臓を壊したことや離脱症状(手の震え、ブラックアウト、落ち込み)が起きたことで家族に飲酒が見つかり禁酒し始めました。ただ病院での検査が定期的にあるために飲酒を抑えているような感じで、検査結果が改善されていると気が緩んで飲んでしまういました。医師には依存状態であることを伝えられておらず、飲酒状況を伝えていません。最初の断酒期間は1ヶ月半ほどしかつづきませんでした。再飲酒してしまうとまたエスカレートし量が増えてしまいます。現在再び断酒中で1ヶ月弱継続中です。飲酒欲は以前より強くなく買いに行く衝動は抑えられていますがいつ欲求が抑えられなくなるかわからない。飲むと気は大きくなる一方、自己嫌悪から自分の存在を消したくなります。
- 「1」についての「感情」を%で表現してみてね。合計で100%にならなくても大丈夫。直感で書いてみよう。
- 情けなさ60% 焦燥感20% 不安40% 孤独10% 怖さ30%
- 「1」について浮かんでいる「考え」を教えてね。
- 飲酒の最初のきっかけはストレスや劣等感から解放されたかったからです。(心理士資格習得のために私以外の皆はケースを積んで行っていくが自分一人実習経験の機会がなかった。その後、資格を取り働くも自分なりに懸命に考えたつもりでも「心理士なのに人を傷つけている。同じ職種として腹が立つ」と怒鳴られた。)
でもストレスと関係なくどんどん飲酒量が増えていくことで自分のコントロールのできなさが自分でも怖いです。ただ飲み始めると「もういいや」となったり、逆に家族に迷惑をかけていることや騙していること、仕事もろくにできないことからの焦りや自己嫌悪から存在を消したくなります。肝臓の数値が悪くなったことや、離脱症状も怖いですが飲み始めると「自分がいなくなれば済む」と勝手な言い訳をしてしまいます。
最近、同じアルコール依存の人と話すことが増え(医療機関ではなくオンライン上)少しだけ欲求が落ち着きました。でも、それもまた近いうちに検査があるからそのために抑えているだけなのかなと自分で思います。
自分でも「辞める気ない」と分かっていますが人に言われると反発心が芽生えてしまい苛立ちから飲酒欲に繋がってしまいます。
どうでもいいやと思う気持ちとなんで自分は普通にコントロールしながら生きられないんだろうかと情けないです。上手く飲酒欲や抑うつの波とつきあう方法が知りたいです。 - いろんな視点から捉えるために、上記の回答の「別の可能性」を考えてみよう。
- 病院という名目があれば一応は禁酒できるのかもしれない。やめようとする気持ちは持っている。
医者や家族に飲酒のことや、どうしたらいいのかわからない気持ちを話せないのはプライドが高すぎるせいかも。じぶんのことをわかってもらいたい気持ちと、もし身内に話したら自分の内側に入ってこられそうで怖い。
飲酒のきっかけは、ストレスや周りと比べての劣等感だったからだが、ストレスや劣等感を抱きやすいことにもんだいがあるのかも。
同じ悩みを持つ人がいることがものすごく支えになっているが、その場が今後なくなったりしたらまた再飲酒になってしまうかもしれないと思う。 - いま専門家に聞いてみたいことは?
- 自分のコントロールのできなさから気分の落ち込み、飲酒につながる弱さをどうしたらいいか相談したいです。気分転換や変わりになる飲み物を見つけようとしていますが、そもそもの根源(何かに依存していないとだめになってしまう要因)がわからないと解決できないように感じています。
- 年齢、性別、職業
- 28歳、女性
- 既往歴
- --- 未回答 ---
- 悩みの内容の自由記述
- --- 未回答 ---
自分史はまだありません。
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「アルコール依存の状態です。どう自分をコントロールしたらいいでしょうか。」への回答
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あらいぐま さん、ご相談をよせてくださりありがとうございます。臨床心理士・公認心理師の小野寺です。
あらいぐま さんはご自身をアルコールに依存した状態であると認識されており、にもかかわらずアルコール摂取をコントロールできない自分を「弱い」と感じておられるのですね。そしてそんな弱さをどうしたら良いかと悩み、こうしてご相談をよせてくださったのだと思います。
まず始めに、感謝をお伝えしたいと思います。ご相談をしてくださりありがとうございました。ご自身のことを「情けない」と感じている中、また「医師には依存状態であることを伝えられておらず」との状況の中、よく話してくださいました。とても勇気のいることだったろうと思います。
そのうえで申し上げたいのが、アルコールの問題は自分の意思でコントロールすることはとても難しい。それほどアルコールの依存性は強いのだ、ということです。 あらいぐま さんが「弱い」のではなく、アルコールに対する依存とは単に「そういうもの」なのだと私は思います。
…とはいうものの、 あらいぐま さんも私と同じ心理士ですから、アルコールの依存性についてはご存じの通りですよね。「そういうもの」と頭ではわかっていても、いざ自分事となると、とても割り切れないものでしょう。
同じ心理士として、 あらいぐま さんのお立場を私なりに理解しているつもりです。ですが、それでも私は繰り返します。いくら心理士だからといって、頭ではわかっているからといって、人は強くはなりません。コントロールできるようにはなりません。だから あらいぐま さんが「弱い」というのは正しくはない。アルコール依存とは単に「そういうもの」だと思います。