自分がされて辛かった親の対応を娘にもしてしまうのをやめたいです。

2022.11.21 Mon

「自分がされて辛かった親の対応を娘にもしてしまうのをやめたいです。」の相談内容詳細

相談者
相談者 rin
いまストレスを感じている「出来事」を事実ベースで抜き出してみてね。
「いつ・どこで・誰が・何を」を意識するのがコツだよ。
ほぼ毎日のように
家で育児をしていて
私がイヤイヤ期の娘に怒る時
(片付けをいやがる、要求がコロコロ変わるなど)
自分の幼少期に親からの対応で傷ついた場面(話をまともに聞いてもらえない、無視される、おかしいんじゃないの?と言われる、過度に怒られる)がフラッシュバックのように思い出されること
「1」についての「感情」を%で表現してみてね。合計で100%にならなくても大丈夫。直感で書いてみよう。
怒り20%
焦り・不安60%
混乱40%
「1」について浮かんでいる「考え」を教えてね。
上の子がイヤイヤ期で
何かにつけてイヤと言う。
まだ発達途中だということは頭では分かっていても
ただのワガママに見えることもあり
怒りが湧く。
自分のやりたいことが積み重なっているとき(掃除、洗濯、食事の用意など)や睡眠不足のときにはイライラしやすいと感じる。
また一日の中でも疲れが溜まってくる夕方に怒りがわきやすい。
そこで怒りが爆発して怒ってしまうと、声を荒げたりしている自分と
冷静に考えている自分がいる。
こんな風に怒ってしまって娘の心にも傷が残るだろうかという不安と
自分も幼い時こういう風に言われて悲しかったなとか
話しかけても無視されて辛かったなという光景がフラッシュバックしてくる。
なぜその場面が浮かんでくるのか分からず混乱している。
今まで生きてきてこんなに毎日のように誰かに怒ったことは無かったので人が変わってしまったように怒っている自分にも戸惑っている。
子どもを産む前のような穏やかな自分に戻りたいと毎日思うけれど
怒りやイライラの感情も毎日わきおこる。
その度にフラッシュバックもするし
娘も同じように心が傷付いたら?と不安。
でもどうしたらイライラせず済むのか、怒りの気持ちを切り替えられるのか分からない。
マインドフルネスも試したけれどうまくいかない。
いろんな視点から捉えるために、上記の回答の「別の可能性」を考えてみよう。
3歳の子と7ヶ月の子を週6〜7日ひとりで見ているので怒りやイライラが出てくるのも当たり前。
頻度が多いのも当たり前かもしれない。
2人の夜泣きもまだあるので
まとまった睡眠時間が取れず
頭も働いていないのかもしれない。
娘の心に傷がつくかは
目には見えないから分からないけれどものの考え方は自分とは違うから何とも思っていないかもしれない
いま専門家に聞いてみたいことは?
自分が子どもの頃に傷ついたことを認め受け入れる
今ここを感じて怒りのピークが過ぎるのを待つ
iメッセージで伝える
など出来ることは多く試しましたが自分が幼い時に親からされて嫌だったこと(言い方や態度)を娘にもしてしまっている気がします。
そして何度もフラッシュバックしてしまうのが自分も苦しいです
でも他にどんな言葉でどんな態度で娘に伝えたらいいのかわかりません。
◎感情的に子どもに怒らないためには?
◎怒りや悲しみの感情を思い出さなくなるには?
◎冷静に気持ちを伝えたいときに意識できることは何かある?
年齢、性別、職業
30歳、女、専業主婦
既往歴
なし
悩みの内容の自由記述
2歳10ヶ月の娘と7ヶ月の息子がいます。とくにイヤイヤ期の娘に対して怒りの感情が出てしまうことが多いです。
実家は遠方のため今は年に数回会う程度です。
相談者 rin さんの自分史

自分史はまだありません。

※ プライバシー保護のため、ご質問の一部を編集部で変更している場合がございます。

「自分がされて辛かった親の対応を娘にもしてしまうのをやめたいです。」への回答

  • 回答したカウンセラー

    中浦ダニ

    精神保健福祉士 中浦ダニ

    rin さん、ご相談を寄せていただきありがとうございます。精神保健福祉士の中浦です。

    3歳と7ヶ月のお子さんをほぼ毎日一人で見ていらっしゃるのですね。忙しく目まぐるしい日常を送っていることが想像できます。

    夜泣きがあって十分に睡眠が取れないと、いつもの自分でいることも難しくなってしまいますよね。

    小さい頃に母親からされて傷ついた記憶に向き合いながら、イヤイヤ期の娘さんにかかわるのも、大きな苦痛を伴うものだと思います。

    rin さんの過去から来る苦しみは一見個別性が高く見えますが、実は多くの人が同じような体験をされています。

    今回の rin さんのお悩みを拝見し、ポイントは rin さんがお子さんのために頑張ろうとしている「方向」を変えることだと感じました。

    具体的にいうと、自分にとっての良い親を目指すのではなく、子どもと自分を同一視しないために、もっと多様な親のあり方を知るということです。

    ひとつずつ説明していくので、どうぞお付き合いください。

    rin さんは「赤ちゃん部屋のおばけ」という言葉はご存知でしょうか?

    「赤ちゃん部屋のおばけ(以下おばけ)」は、児童精神科医であるフライバーグが、親が子どもと対面するとなぜか怒りや困惑が湧き上がり、自分で感情のコントロールをするのが難しくなる現象を見つけ、まるで「おばけの仕業」のように見えることから、このように名付けました。

    おばけとは、親が子どもと二人きりの場面において、「子どもが望むような養育ができていない」ことに対する罪の意識を植え付けようとしたり、望みを叶えてあげられない自分に対して「我が子が敵意を持っている」と恐怖の感情を抱かせようと悪さをする存在です。

    罪の意識や恐怖に苦しむ親の中には、自分が小さい頃に親から受けた養育的外傷体験を思い出している人がいることが指摘されています。

    親から受けた悲しい記憶が、これまでは特に思い出すこともなかったのに、自分の赤ちゃんと向き合うことで呼び起こされるのです。

    おばけが育児を難しくさせる理由は、自分と親が重なるからだけではありません。子どもの頃の自分の気持ちと、自分の子どもの気持ちを重ねてしまうことも、子どもとかかわることを難しくさせています。

    たとえば、 rin さんが昔お母さんから「おかしいんじゃないの」と言われたとき、 rin さんは傷ついただけでなく「なんでそんなこと言うの」という敵意の気持ちもあったと想像できます。

    敵意の気持ちは、今娘さんが rin さんに対して反抗しているときにも、自分が母親に向けたのと同じように「自分にも向けられている」と無意識に感じとっている可能性があります。

    たとえば、本当はただお腹が減ってぐずっているだけなのに、「きっと昔の私と同じように悲しい思いをしているはず」と思い込んでしまうということです。

    このような状態は、子どもの反抗に対して rin さんが過剰に反応してしまうおそれがあります。

    過剰な反応は、人によっては子どもへの暴力として表れる場合もあるかもしれません。

    もちろん、子どもに暴力をふるうのは決してやってはいけないことです。暴力がなくとも、感情のままに子どもを怒るのは、子どもに大きな傷を残すことになりかねません。

    では、おばけに部屋から出ていってもらうには、どんなことが必要なのでしょうか?

    まずは、なかなかおばけが出ていかない理由から見ていきましょう。

    その理由には、 rin さんが「頑張らなければいけない」と思っていることが影響しています。

    rin さんに限らず、多くの親は「良い親にならなければいけない」と思っています。子どもの未来を思うからこそ、良い人間の見本として自制しなければいけないと、過剰に自分の感情や行動をコントロールしようとするのです。

    そして、おばけがいる家庭では、親が「自分と同じような思いを絶対自分の子どもにはさせたくない」と心に決めることになります。

    これらの「良い親でいなければいけない」「同じ思いはさせたくない」という思いは、実際に子どもに厳しく当たってしまうことで罪悪感となり、自分を否定する材料になってしまいます。

    自分を否定しなければいけない環境は大きなストレスですよね。

    ストレスが大きくなればなるほど、子どものニーズを把握しづらくなり、子どもの反抗を受け入れる余裕がなくなってしまいます。

    いくら親子とはいえ、本来は尊重されるべき別々の人間です。何に対してどう感じるかは同じではありません。

    しかし、おばけは rin さんをだまし、『この子も私と同じように苦しんでいるはず』と子どもと自分を同一視させてしまいます。

    このようにして、ずっとおばけが居座ってしまうのです。これがおばけが rin さんの部屋から出て行ってくれない理由です。

    次に、「もっと頑張れ〜もっと頑張れ〜」とおばけが rin さんをそそのかすことで、 rin さんが見えなくなっているものをひとつ紹介します。

    それは、娘さんは決して rin さんに完璧な親でいることを望んでいるわけではないということです。

    実は、おばけがくる前の rin さんはこのことをよくご存じでした。というのも、相談内容に「(お母様に)話しかけても無視されて辛かった」と書かれているからです。

    小さい頃の rin さんは、シンプルに「自分のことを見てほしかった」のではないでしょうか。お母様に何か高度なことを要求していたわけでもなく、自分の要求を聞いてほしかったわけでもありません。ただ自分の何でもない話に耳を傾け、共感し、見守っていて欲しかったのではないでしょうか。

    おばけには、 rin さんと娘さんを同一視させ、娘さんのシンプルな思いを複雑にさせてしまう力があるということです。

    ここまで、おばけが rin さんの部屋にやってきたことの影響を説明してきました。おばけは、 rin さんに子どもの頃のことを思い出させ、ご自身と娘さんを同一視させ、 rin さんに完璧な母親であるために「もっと努力しろ」と呪いをかけていました。

    以上のことを踏まえて、私が rin さんにアドバイスしたいのは、親の多様なあり方を知って、自分と子どもを同一視しないための努力をすることです。

    なぜこのように考えるかというと、今の rin さんの環境は、お一人で赤ちゃん部屋(子どもと向き合う時間)にいることが多いため、おばけの影響を直接受け過ぎてしまっているからです。

    パートナーの記載がなかったのでご家庭での協力体制はわかりませんが、ご実家が遠く年に数回しか会うことができないということなので、気軽にヘルプを出せる環境ではないと想像しています。

    3歳と1歳に満たない子どもがいるのであれば、一人の時間をとるのも難しいと思います。

    このような環境では、ご自身の記憶、娘さんとの同一視、理想の母親像など、おばけがつくり出す世界の中で物事を考えてしまいがちです。

    周囲のサポートを得たり、子ども部屋から出た外の世界で他者とかかわる時間を増やすことができれば、おばけの影響力を弱めることができます。

    パートナーに rin さんが困っていることを相談できているでしょうか?「そんなに悩んでいたんだね…もっと自分も協力しないとね」と言われたら、 rin さんが赤ちゃん部屋に一人でいるのを減らしてくれるかもしれません。

    もし、ご家庭や親族からのサポートを得るのが難しければ、行政や民間の支援機関の活用も検討してみてください。

    各自治体には保健センターや児童保健福祉課があります。子育て・女性健康支援センターといって、子育てや女性に特有の悩みを相談できる機関もあります( https://www.midwife.or.jp/general/supportcenter.html )。

    また、もし可能であれば、子育てサークルのようなものに参加し、子どもがいる中で他の親御さんたちと悩みや気持ちを共有することもおすすめです。

    いろいろな人のサポートを得ることのメリットのひとつは、物理的に時間をつくれることです。誰かに少し娘さんや下のお子さんを見てもらえると、相談内容にも書かれていた家事や睡眠といった rin さんにとって必要な時間をつくることができます。

    2つ目のメリットは、 rin さんと娘さんを同一視するのを防いでくれることです。今の rin さんは、反抗してくる娘さんが望んでいることと、昔の rin さんが母親に望んでいたことを、重ねてしまっている可能性を先述させていただきました。

    誰かに相談することで、もしくは rin さんが言葉にするだけでも、「あ、これは私が昔感じていたことで、別に娘はそう思ってないかも」と、別の視点で考えやすくなります。

    メリットの3つ目は、理想の母親像は多様であることを知れることです。今の rin さんは過去のご自身の記憶やおばけの影響もあり、「こんな母親じゃダメだ」と感じていらっしゃると思います。

    でも、世の中には子どもとたくさんケンカをしながらお互いを理解しようとしている親子がいます。イヤイヤ期の子どもを多少ほっとく人もいるだろうし、子どもとの時間をとるために家事の時間を減らしている人もいるかもしれません。

    おばけは rin さんと娘さんのつながりをどこまでも強め、 rin さんに多くの努力を強いることを得意としています。 rin さんがおばけ以外の他者とかかわる時間を増やすことで、上で述べたようなおばけの呪いを解くことができると思います。

    長くなったのでまとめますね。

    【赤ちゃん部屋のおばけの呪い】
    ①自分の子どもにかかわればかかわるほど、子どもの頃の悲しい記憶を思い出させる
    ②自分と子どもを同一視させ子どものニーズをわかりにくくさせる
    ③「良い親でなければいけない」とプレッシャーをかける

    【周囲のサポートを得ることでおばけの呪いが解かれる理由】
    ①物理的におばけと離れる時間がつくれる
    ②他者の視点を知ることで同一視に気づきやすくなる
    ③多様な親がいるのを知ることで「良い親」になる努力の幅が広がる

    これまでの rin さんは、ご自身の思う「良い親」になるために努力をされてきたと思います。努力すると同時に、理想の「良い親」像に苦しめられてもきました。

    私からの提案は、絶対的な「良い親」になろうと頑張る方向ではなく、さまざまな「良い親」があることを知っていく方向に、頑張り方の舵を切っていただきたいということです。

    そのためには、外部サポートを得ることで子どもと少し距離をとり、他者の視点を取り入れるのが役に立ちます。

    子どもへの怒りの感情のコントロールに難しさを感じているのは、決して rin さんだけではありません。

    子育てに向き合うことで、自分の小さい頃の悲しい記憶が甦る人もいます。

    多くの親は「子どものために良い人間にならなければいけない」と努力しています。

    ただし、その努力が時にうまくできない自分を否定することになり、大きなストレスを抱えることになります。

    ストレスは自信や余裕を無くさせるので、余計にイライラ期にある子どもと向き合うことを難しくさせてしまいます。

    ここまで一人で頑張ってきた rin さんには、娘さんと健全な距離を保つために、周囲の人に頼ることをしてほしいです。

    家族や知り合いだけでなく、専門機関などのサポートも活用してみてください。

    いろいろな意見を聞いたり、他の親御さんと話をすることで、 rin さんのストレスが軽減されるだけでなく、親といっても色々な価値観を持っていいことに気づくと思います。

    rin さんの価値観が広がれば、娘さんの反抗や、怒りをコントロールできないご自身を受け入れやすくなるはずです。

    今回のご相談への回答が、 rin さんが周囲のサポートを得る一歩になることを願っています。

    ご相談を寄せていただきありがとうございました。応援しています。

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