アダルトチルドレンとは?生きづらさの原因となる症状や特徴【ACチェックあり】

2021.09.13 Mon
シンくん

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シンくん

アダルトチルドレンとは?
Credit: ココロジー編集部

「必要以上に自己犠牲的」

「人の一緒にいても疎外感を覚える」

「極端に依存的もしくは支配的」

心の問題は人によってさまざまな形で現れるけど、アダルトチルドレンに共通している点は自己肯定感が低いことだよ。自我が薄く、自己犠牲を払うことでしか自分の価値を認識できない傾向があるんだ。このため、オーバーワーク状態で心身が疲弊し、精神疾患の原因になることもあるよ。

この記事では、幼少期の親子関係が生きづらさの原因になる「アダルトチルドレン」の5つのタイプやアダルトチルドレン診断、回復のためのアプローチ方法を解説するね。もし思い当たる人がいたら、知識を取り入れることで自分の心を守ろう。

知識はみんなの心を守ってくれるよ

アダルトチルドレンとは

アダルトチルドレンとは、機能不全家族によって育てられたことで心にトラウマ(心的外傷)を負い、不安定な精神や極端な人間関係を築いてしまう人のことだよ。簡単にいうと、「子供心が満たされず大人になってしまった人」だね。

医学的診断名ではなく精神的な傾向のことで、うつ病や統合失調症のような精神疾患に分類されるものじゃないんだ。だから、お医者さんの診断はつかないよ。でも、内容がわかりやすいから「自分もそうかも」と共感できる人は多いよね。

アダルトチルドレンという言葉は、「家族問題の神聖化」を打破する力があるとして、近年では心理学でも注目されているんだ。確かに、1980年代以前の日本では「親は敬わなければいけない」という重圧が強かったもんね。アダルトチルドレンという言葉は、客観的に自分の親子関係と過去を省みる大切さを教えてくれるんだ。

アダルトチルドレンの由来

もともとアダルトチルドレンは「Adult Children of Alcoholic=アルコール依存症の親の家庭など機能不全家庭で育った人」という意味で、1970年代のアメリカで使われ始めた言葉だよ。

その後、日本では1995年頃から注目されるようになり、「機能不全家族で育った人」という意味が拡大され、アルコール依存症の親だけでなく、不適切な教育をする親にまで対象は広がっていったんだ。

ちなみに、子供にとって悪影響になる親である「毒親」という言葉が広まったのも、1999年に日本で出版された『毒になる親(スーザン・フォワード著)』がきっかけだよ。日本では90年代頃から、「親子関係」を省みる時代が来ていたんだね。

みんなが親子関係を客観視するきっかけになったよ

アダルトチルドレンの特徴

アダルトチルドレンの特徴・あるあるな出来事を解説するね。

アダルトチルドレンあるある9選

  1. ひたすら自己犠牲的な努力で頑張りがち
  2. 0か100かで考える白黒思考
  3. その場しのぎの嘘をつく
  4. 支配的な人と付き合いがち
  5. 逆に自分が支配することもある
  6. 受け身であることが多い
  7. 「〜すべき思考」が強い
  8. 同じ失敗を繰り返しがち
  9. 自分の心や身体に鈍感→限界まで我慢
え?元気元気!めっちゃ元気!

アダルトチルドレンの5つのタイプ

アダルトチルドレンと一言でいっても、個々によって性格や考え方・感じ方が違うんだ。アダルトチルドレンのタイプ分けには色々な考え方があるけど、ここでは代表的なものを解説するね。

①ヒーロー(英雄)

ヒーロータイプは、勉強やスポーツなどで良い成績をおさめ、良い評価をもらうことを第一に頑張るタイプ。しっかり者・頑張り屋さんと見られることもあるけど、この努力は自分のためではなく、親の期待に応えるためなんだ。

②スケープゴート(生贄)

スケープゴートはヒーローとは正反対で、問題行動を起こしたり過剰に低い成績を取ったりして、家族の中での悪者の立場を引き受けるよ。

家族の怒りや不満などの鬱憤を1人で引き受けることで、家族のバランスを取ろうとするんだ。

③ロスト・ワン(いない子)

ロスト・ワンは、家族の中での存在を消そうとする子供だよ。「生まれてこなかった子供」として家族との関係を断ち、気配を殺して生きていこうとする特徴があるんだ。

④ケアテイカー(世話役)

ケアテイカーは献身的に家族の世話をしたり、愚痴を聞いたりして過剰なまでに支えようとするよ。

具体的には、家事をしない親に代わってこなしたり、養育をしない親にかわって妹や弟の面倒を見たりするんだ。家族を維持することに注力し、自己献身的に努力し続けるよ。

⑤ピエロ(道化師)

ピエロは、おどけてみせたり、おちゃらけたりすることが多い子供。自分の気持ちを犠牲にしても家族を笑わせて、明るい雰囲気を作ろうとするよ。

一見、明るい性格に見えるけど、過度に場の空気を読んだり、人の顔色を伺ったりして険悪なムードにならないようにビクビクしている傾向があるんだ。

家族は私が守る!

アダルトチルドレンの原因

アダルトチルドレンになる原因の1つに、以下のような「不適切な養育(マルトリートメント)」があるよ。

順番に説明していくね。

不安定な愛着

愛着とは「生まれてから1歳半〜2,3歳頃までの子供が特定の人と築く信頼や安心、結びつき」のこと。子供が助けを求めたとき、保育者が安定して応答し安心感を与えることで、子供はその保育者と揺るぎない愛着を形成できるんだ。

そして子供は、その人と培った信頼感を「安全基地」として持ち、社会に出ていくよ。この安全基地がないと、良い人間関係を築くのが難しくなってしまうことがあるんだ。

虐待

ここから下の項目は、2、3歳以降の体験でもありえることだよ。

身体的虐待や性的虐待、ネグレクト(育児放棄)など、不適切な養育が行われると、脳の発達段階に負荷がかかり、脳の一部が萎縮してしまうこともあるんだ。アダルトチルドレンを生みやすいのはもちろん、子供の身体自体にも悪影響が残るんだね。

条件付きの愛情

「成績が良くないとダメ」「1番とったらご褒美あげるよ」など、「◯◯しなければダメ」というメッセージを与え続けると、子供の「ありのままの自分でいい」と思える自己肯定感が低くなることがあるんだ。

心理学では、赤ちゃんは自分と他人の区別ができず、生後6ヶ月〜2歳で自他を分離すると考えられているよ。でも、「良い成績を取れば褒める」「悪い成績なら存在を否定する」など無条件の肯定が無く、安心感が育たないと、自分と他人がうまく分離できないことがあるんだ。
「良い自分か悪い自分しかない」というゼロイチ思考が、「人に依存する」「愛されなければ拒絶する」という他人軸思考に繋がるよ。

拒否と無関心

子供が泣くなど「助け・共感」を必要としたときに無視したり、嫌悪感を抱いてしまうよ。
すると子供は「求めても応えてもらえない」という状況を何度も味わううちに、だんだん求めない反応が身についちゃうんだ。

過保護・過干渉・操作的

子供の自立心を育てるには、「挑戦→失敗」「挑戦→成功」の2つの経験が不可欠。子供がかわいいばかりに失敗を回避させようとしすぎると、子供の主体性が育たなくなってしまうんだね。また、子供を利用して自分の夢を叶えさせようとする「操作的な親」も、子供の主体性が育みにくくなるよ。

米国カウンセラーのバンクロフト氏は「虐待とは境界の問題である」と言ってるよ。人間には自分の境界線を尊重される権利があるとされるけど、マルトリートメントはその境界線を超えちゃうんだね。過保護な親もその例の一つだよ。親から自分のルールや気持ちを無視された子供は、やがて主張を諦め、自分の言動に責任を持てなくなるんだ。

子供に甘える

心理学者ライオンズ=ルースの研究で、「親が子供に面倒を見てもらうことを期待する『役割の逆転』が起きた場合、成長後の子供に”自分が自分である感覚”の減少が起きる」ことがわかってるよ。

親がいつも不安そうだと、子供は「親に元気になって欲しい」と親目線の考え方に支配されるよね。あと、年齢に合わない家事を任されるのも主体性が育ちにくいみたい。

母親が父親の愚痴を言ったり、親が家事を子供に押し付け過ぎたりすると、子供らしい感情が発達しないことがあるよ。精神的に未熟な親が「子供より自分のほうが大切」というメッセージを子供に送りすぎると、子供が自由に自己表現できなくなってしまうんだ。

アダルトチルドレン度をチェック

生きづらさの原因がアダルトチルドレンにある場合、それに気がつくことが回復への第一歩となるよ。論文に掲載された「アダルトチルドレン尺度」を参考にチェックしてみてね。

(「はい」=2点、「どちらともいえない」=1点、「いいえ」=0点)

アダルトチルドレン診断

  • 正しいと思われることに疑いを持つ。
  • 最初から最後まで、ひとつのことをやり抜くことができない。
  • 本音を言えるようなときに嘘をつく。
  • 情け容赦なく自分を批判する。
  • 何でもたのしむことができない。
  • 自分のことを深刻に考えすぎる。
  • 他人と親密な関係が持てない。
  • 自分が変化をコントロールできないと感じると、過剰に反応する。
  • 常に承認や称賛を求めている。
  • 自分と他人は違っていると感じている。
  • 過剰に責任を持ったり過剰に無責任になったりする。
  • 忠誠心に価値がないことに直面しても、過剰に忠誠心をもつ。
  • 衝動的である。行動が選べたり変えられる可能性がある時でも、お決まりの行動をする。
高得点が出ても心配しすぎなくて大丈夫。気になる人は心療内科やカウンセラーに相談してみてね

アダルトチルドレンの改善方法

マインドフルネス瞑想

過去や未来の不安から離れて、今の自分の感情を大切にしてみよう。マインドフルネス瞑想で、

「今自分はどんな気持ちだろう」「怒ってるのかな」「悲しいのかな」

と、心の声を聞いてみてね。どんなネガティブな感情でも、大切な感情なんだ。

マインドフルネス瞑想の詳しいやり方はこちら。

親友として自分と話すセルフトーク

内省すると自分を責めちゃう人も多いよね。

そこで、「親友」のつもりで自分と話す「セルフトーク」を試してみて。親友ならひどいことは言わないようにするし、大切にしたいと思うよね。

「どうしたの? 愚痴なら聞くよ」みたいに、優しく話しかけてみてね。

過去・現在・未来をつなげる

つらい過去も、現在とつなげて語り直すことで、自分にとっての「過去の意味」を再構成できるよ。

似たような出来事でも人によって受け取り方が違うように、つらい過去でも、時間がたてば「こういう意味だったのか」「こんなところでは役立ってるかも」と捉え直せることがあるよね。

自分史をつくったり、過去のイベントを箇条書きにしてみよう。

「過去→現在→未来」を一本の糸でつないで、今の自分と未来の自分をポジティブに見れるようになるよ。

あれ…黒歴史しかないな…

まとめ

もちろん生きづらさの原因は親子関係だけじゃなく、遺伝や友人関係で形成された自分の
思考の癖も関わってくると思う。
でも親子関係はもっとも人の価値観に食い込んでくるから、人が一番見たがらないし、見えづらいモノでもあるんだよね。

でも、もし過去を思い出してつらくなったら、無理に自分を変えようとしなくても大丈夫。

この記事を読んで知識を得ようとしただけで、今あなたは前進したんだ。

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