「休職中です。復職期限が迫るなか、退職か復職か決断ができません。」の相談内容詳細
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いまストレスを感じている「出来事」を事実ベースで抜き出してみてね。
「いつ・どこで・誰が・何を」を意識するのがコツだよ。
- 小さい子供がいます。適応障害で休職しています。一度焦って転職しようとして再度体調を崩してしまいました。現時点では快方に向かっておりますが、まだ万全ではありません。
規定でもうすぐ、春に復職するか、自然退職か決めなければなりません。
退職しても手当はしばらくでそうです。
休職理由は仕事と家庭の両立で頑張り過ぎたことと、新しいチームに馴染めなかったことです。 - 「1」についての「感情」を%で表現してみてね。合計で100%にならなくても大丈夫。直感で書いてみよう。
- 不安50%
焦り50% - 「1」について浮かんでいる「考え」を教えてね。
- 体調が少しずつよくなっていることもあり、春には体調がもっと良くなっているかもしれないと思うと、やめるべきか復職するべきか判断ができません…。
転職しようとして体調を崩したことも考えると、異動してでも戻る方が安心かもしれない、でも今時点の体調では不安が残る、と心が行ったり来たりしています。 - いろんな視点から捉えるために、上記の回答の「別の可能性」を考えてみよう。
- どちらを選択しても、大差はないかもしれない。
長く休む方がまたちゃんと働ける様になるかもしれない。
復職した方が転職よりも楽な仕事で続けられるかもしれない。 - いま専門家に聞いてみたいことは?
- どちらを選択しても不安感が拭えなそう。
どうしたら不安なく前向きない決断ができますか…? - 年齢、性別、職業
- 32才女性会社員
- 既往歴
- 適応障害
- 悩みの内容の自由記述
- --- 未回答 ---
自分史はまだありません。
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「休職中です。復職期限が迫るなか、退職か復職か決断ができません。」への回答
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tama さん、ご相談をよせてくださりありがとうございます。臨床心理士・公認心理師の小野寺です。
tama さんにとって復職も転職も、どちらもそれぞれ一長一短があるのでなかなか決められない状況なのですね。復職する場合、期限が迫っていることもあるので「決めなければならない」との焦りもあることでしょう。
ご相談くださったのが2023年の1月のことですから、もしかしたらこのご回答をお伝えする頃にはもうその期限が過ぎてしまっているかもしれませんね…。お返事が遅くなり申し訳ありません。
今 tama さんがどちらの選択を取られたのか知るすべもありませんが、原則的に言えば「復職」かと思います。
「適応障害で休職」とのことですから、場合によっては冷静な判断ができないこともあるので、「後で取り返しのつかない選択をしないこと」がセオリーになるからです。それに、新しい環境は人間に相当なストレスを与えるゆえに、転職は適応障害に大きな悪影響をもたらすリスクもあります。
もちろん、休職の原因がハラスメントなど耐えがたいものであれば話は別です。その場合は、一刻も早くその場から逃げることが大事になってくるでしょうので、「転職」を視野に入れても良いかと思います。
…というように、原則とその例外についての一般論をお伝えしましたが、 tama さんはこのお返事を、すでにどちらかの選択をした後にご覧になっているのかもしれませんね。
そこでこのお返事では、どちらの選択をしたにせよ今後の働き方に活きてくるだろうお話をさせていただければと思います。少しでも不安を抱かずに、あるいは不安を抱えながらも決断に自信を持てるようになるためのお話です。
人生のコンパスになる『価値』
私が tama さんにお話したいのは、アクセプタンス&コミットメント・セラピー(ACT)と呼ばれる心理療法で重要視されている概念である『価値』についてです。ACTはうつや不安に対して効果があるとして近年注目を集めています。
『価値』とは