「鬱病の恋人との付き合い方を教えてください。自分にできることはありますか?」の相談内容詳細
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いまストレスを感じている「出来事」を事実ベースで抜き出してみてね。
「いつ・どこで・誰が・何を」を意識するのがコツだよ。
- 付き合ってから鬱病の恋人に5回連続で約束をドタキャンされている。
最近出掛けることも、家に行くことも、連絡することさえも控えるように言われた。
鬱病が酷くなって人と会いたく無くなっているそうだ。 - 「1」についての「感情」を%で表現してみてね。合計で100%にならなくても大丈夫。直感で書いてみよう。
- 寂しさ20%
不安30%
心配50% - 「1」について浮かんでいる「考え」を教えてね。
- 恋人が心配。なかなかご飯は食べないし風呂にも入らない。恋人はそんな自分に嫌気がさしてさらに鬱になると言う負のループをしている気がする。
支えたいがここ1ヶ月ずっと人に会いたくないそうなので何も出来ない。授業資料だけ送っている。
恋人が実家に帰省する間に回復して欲しい。
恋人になったのも相手が酔っていて人寂しかった時、自分が側にいたから一時の感情から告白されただけであり、正気に戻ればフラれるのかもしれない。
偶にデレ期が来て暇なら通話して欲しい、できるなら泊まりに来て欲しい、と言われるので全く好きじゃない訳ではないと思いたい。
付き合ってから恋人らしいことが何もできていない。情緒不安定な相手に振り回されっぱなしで重い荷物背負って準備してもドタキャンされる。大体はまぁ相手鬱病だしなぁ、と思うだけで何とも思わないが偶に偶に悲しくなる。
それを友達に言うと付き合ってから何の旨味も無いのに振り回されるなら早く別れた方が良いと言われて、自分達は恋人という関係である必要性は無いのではないかと思う。
告白される1ヶ月前に元カノにメッセージ送ったら返ってきた、通話してくる。復縁できるかも。と嬉しそうにしていたし、さらに前から継続して元カレと連絡を取り合っているようだった。地元の元恋人達に会えないから都合の良い依存相手として自分と付き合ったのだろうか、と少し考えてしまう。 - いろんな視点から捉えるために、上記の回答の「別の可能性」を考えてみよう。
- 自分は鬱病の恋人を支えるには不十分であり、友達の言う通り別れる方が互いの幸せかもしれない。
恋人が帰省した時に回復してまた会ってくれるようになるかもしれない。
相手と自分は友達以上の関係を望むから恋人であるべき
もう恋人と思わず、ただその人を応援する気持ちでただ支援することに振り切る方がいいかもしれない。
元恋人達にはもう復縁をしたいと思っておらず、今は自分のことが好きで付き合っている。 - いま専門家に聞いてみたいことは?
- 鬱病の恋人とどう付き合って行けば良いかよく分からない。
恋人はすでに病院に通っているが、素人の自分にも何が出来るか教えて欲しい。 - 年齢、性別、職業
- 21歳、男性、大学生
- 既往歴
- --- 未回答 ---
- 悩みの内容の自由記述
- お互いバイで同性同士のお付き合いをしているので、同性ならではのことを身近に相談できる人がいない。
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21
恋人ができた
友達の中でも特に仲が良かった人から告白されて嬉しかった。今まで自分を一番にしてくれる人なんていなかったから余計に嬉しかった。
自分は誰のいちばんにもなれない、と言う考えを捨てることができた。
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20
妹が高校受験で父親と揉めた
妹が高校の学費で父親と口論になった。父親を怖がり、見るだけで動悸がする自分は何も出来ず、家出した妹を探して一緒に外で夕食をとった。金にモノを言わせて好き放題する父親と愛してもいないが金蔓なのでそれを放置して離婚もしない母親と何もできない状況にイライラする。
早く大学を出て給料の良い、遠いところに行って支配から逃れたい。妹も大学に行きたいなら多少力になってやりたいと思う。
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20
ついに父親と揉めて自分の気持ちを言うが、言うことを聞かないと大学を辞めさせると言われる。
今まで衣食住のためにご機嫌伺いをしてきたがあんまりな言い方につい本音を言ってしまった。その結果、今までとこれからの学費全額、を卒業したら返せ、定期代も教科書代も自分で今から出せとまで言われた。元々行きたいところもあり、父親から大学には行けと言われて大学に行ったのにハシゴを外すなんて身勝手すぎる、どうしてこんな親なんだ。急に何十万と必要になったからどうしよう。
今も研究室に無理言ってバイトしているが、講義中などに寝てしまって今度は単位が危うい。その度に早く父親が他界すれば保険金で学業に集中できるのにな、と思うようになる。
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17
家を出て行きたいが進学校に行ったがために忙しすぎてあまりバイトができない。
大学に入学する時には一人暮らししたいが全然貯金が貯まらない。バイトを増やせば授業について行けないのでなかなか増やせない。このままじゃ実家にまだ居ないといけなくなる。
足元にも貯金額は及ばず今も実家に住んでいる。現在はこの時に夢を諦めて高卒で就職して早めに地獄から抜け出すべきだったと後悔する。
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11
祖母が亡くなった。
実感できず、目の前で心拍数が0になって医師から死亡確認されているのを見ても何も思えない。
それからも人の死に実感が湧かない、しばらく会っていないようにしか思えない。また、ドラマや映画で感動して泣くことはあるのに、現実で皆んなが泣いて悲しんでいる時でも、自分は悲しめない。
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10
テストで満点をとったのに満点を取り損なった兄の方が褒められていた。
なんで満点をとった自分よりも褒められているのか分からなかった。兄は滅多に高得点を持ってこないから、という理由にも納得出来なかった。
どんなに頑張ってもお気に入りの兄や妹よりも可愛がられることはないように、頑張って結果を出しても正当な扱いを受けれない。今までの不当はそう感じる、ぐらいだったがテストの点数という明らかな結果の差で確信に変わった。頑張っても無駄だと思うようになる。
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5
妹が生まれる
今まで末っ子だったが、自分が兄になれる嬉しさや誇らしさがあった。親から言われるのもあったが妹の世話を積極的にしていた。
人の世話を焼いてしまいがちな所
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4
兄から意地悪されて自分が泣いても母親は兄を庇って父親はうるさいから出て行けと自分を家から追い出した。
4つ上の兄から仕掛けてきて、自分が反抗したら思い切り殴られて、痛かったし理不尽だったのに誰も自分の味方をしてくれない。自分は要らないのかもしれない
モラハラで何で怒るか分からない父親のせいか、顔色を見ること、足音、悪口に敏感になった。明るく陽気な兄は母と似ているから可愛がられる、自分は父親に似たので可愛がられないと思うようになった。
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「鬱病の恋人との付き合い方を教えてください。自分にできることはありますか?」への回答
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ケンゴ さん、ご相談をよせてくださりありがとうございます。臨床心理士・公認心理師の小野寺です。
うつ病で苦しんでいる恋人の症状が少しでも癒えるように、何かできることはないかとのご質問ですね。
自分史も拝見しましたが、 ケンゴ さんにとって現在の恋人は「自分は誰のいちばんにもなれない、と言う考えを捨てることができた」きっかけの方のようですし、なおのこと大切にしたい思いがお強いのでしょう。
そんな思いを恋人に伝えるために、 ケンゴ さんにどんなことができるのか、どういう付き合いができるのかを考えてみたいと思います。
なお、 ケンゴ さん達は「同性同士のお付き合い」とのことですが、うつ病で苦しむ恋人に対してできることに「同性か異性か」の違いはそこまで大きな影響はもたらさないと考えます。ですので以後の私の考えは、恋人が ケンゴ さんと同性であることに特段焦点を当てておりません。ご了承ください。
「うつ病は病気である」という視点
ケンゴ さんには恋人に対してどんなことができるのか、どういう付き合いができるのかを考える上で、今回考慮に入れなければならないことは当然のことながら「恋人がうつ病にかかっている」という点です。
恋人がうつ病にかかっておられる以上、必然的に検討しなければならないことは2つに大別できます。
一つが「うつ病に対してできることはあるか?」というテーマと、もう一つが「うつ病を抱える恋人に対してできることはあるか?」というテーマです。この違いは一見すると微妙な違いで、ともすると「現状、恋人はうつ病を患っているのだから同じことじゃん」と思うかもしれません。
しかし、明確に違います。
なぜかわかりませんが、多くの方は精神的な病に関して「自分でも何かできることがあるのではないか?」と考える傾向にあるようです。
実際、私は精神科での勤務経験がありますが、患者さんのご家族から「カウンセリングとまではいかなくても、私たちに先生のような役割はつとまるのでしょうか?」といった質問をされることはよくあります。
大切な人が苦しんでいるのを身近で見ておられるのですから、そう思う気持ちは理解できます。しかし、ここでよくよく考えていただきたいのは、もし、これが「うつ病」ではなく、「ガン」などの身体疾患だったら?ということです。
「恋人がガンなのだけど、素人の自分にも何か出来ることはあるだろうか」と考えるでしょうか。
きっとそうは考えないと思います。考えたとしても多くの方は「何もできないかもしれないけど、せめて祈ることくらいは」など、それが間接的な効果しかないかもしれないことが自覚できる行為に留めるのではないでしょうか。
注意していただきたいのは、お祈りが「意味がない」と言っているのではありません。相手を心配し、気遣っていることが伝わる、とても素敵な行為です。病気を抱える人の生活を支えたいと思って取る周囲の人たちの行動は、何物にも代えがたいでしょう。
あくまでもここで言いたかったのは、ガンであればきちんと病院に行って治療を受けてもらい、医師に委ねるしかないと考え、「相手の病気に対して、『直接』自分が何かできることがあるのではないか?」との発想が出てくることはまれである、という事実です。そんなことを考えていて、対処が遅れてしまうと大変なことになりかねません。
一方、これが精神的な病の場合「自分が支えになればうつ病が癒えるかもしれない」とつい思ってしまうのです。 ケンゴ さんの恋人に関しては「すでに病院に通っている」とのことなので、対応が遅れてしまうというリスクはなさそうですが、中には「自分が何とかしよう」と考える人もおられます。
しかし、うつ病もガンも、両方「病気」です。治療という意味で素人ができることは何もありません。それくらいうつ病を治すのは高い専門性が求められるということです。「良かれ」と思ってやったことが、うつ病を悪化させることだってあります。
卑近な例は「元気出しなよ」との声掛けです。
落ち込んでいる程度の人に対してなら「元気出しなよ」は励ましになるでしょう。ところが、うつ病は病気ですので元気を出したくても出せない状態です。このときに「元気出しなよ」と言われてしまうと、「元気になれない自分はダメだ」「迷惑をかけている」などと感じやすく、余計にうつ病が悪化することがあるのです。
このような過ちを犯さないために、あえて「うつ病に対してできることはあるか?」と、「うつ病を抱える恋人に対してできることはあるか?」と二つのテーマがあることを明確にし、前者に対しては「素人である自分には何もない」と胸に刻むことが大切になるのではないか。私はそう考えます。
残念ながら、病気に対して「素人」はあまりにも無力です。専門家の力を借りるべきです。
しかし、後者の「うつ病を抱える恋人に対してできることはあるか?」に関しては、「恋人だからこそできることがある」と言えます。
恋人がたまたまうつ病を抱えていただけであり、恋人に対して振舞う態度を相変わらずとればいいのです。そしてこれは、専門家には決してできないことです。
具体的に「うつ病を抱える恋人に対してできることはあるか?」を考えていきましょう。
恋人なら気持ちを本気で伝えられる
「うつ病を抱える恋人に対してできること」と言っても、実は特別なことではありません。