恋愛したくないのに「他人から告白されたい」と思ってしまう

2023.04.13 Thu
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目次

回答したカウンセラー

小野寺 リヒト

臨床心理士/公認心理師

小野寺 リヒト

臨床心理士・公認心理師。FP2級所持。
医療機関や一般企業の産業保健事業部等での勤務経験があります。心の悩みが気兼ねなく相談できたり、セルフケアの重要性が浸透した世の中になってくれたらいいなと思っています。読書と料理が好きです。
【得意な相談】
〇気分の落ち込みや不安に関する相談(上手な気持ちの切り替え方、最初の一歩になる行動の踏み出し方等)
〇人間関係に関する悩み(パートナー・親子・職場関係・友人等)
〇お金の相談(ついお金を使ってしまう心理、貯蓄・節約のこと等)

「恋愛したくないのに「他人から告白されたい」と思ってしまう」の相談内容詳細

相談者
相談者 寿司
いまストレスを感じている「出来事」を事実ベースで抜き出してみてね。
「いつ・どこで・誰が・何を」を意識するのがコツだよ。
「一方的に誰かから恋愛感情を抱かれたい、告白されたい選ばれたい、誰かの一番になりたい」という願望があり、そんなことを思うほどに自分勝手で満たされていない自分に落ち込む
「1」についての「感情」を%で表現してみてね。合計で100%にならなくても大丈夫。直感で書いてみよう。
悲しみ40 寂しさ20 満たされなさ50
「1」について浮かんでいる「考え」を教えてね。
人生で一度も告白されたことがなく、恋人がいたこともない。
10代の頃はそれがコンプレックスだったが、大人になり自分のセクシャリティが、アロマンティック・アセクシャル(誰かに恋愛感情も性欲も抱かない)なのでは?と自認してから、「恋人や好きな人がいなくていいんだ」と安心することができていた。

しかし、同じAセク/Aロマの方の「学生時代告白されて付き合ってみたけどダメだった」という体験談を見ていくうちに、その人が「告白された」ことに嫉妬している自分に気がついた。

恋人というものは、お互い「好き」の種類が一緒&お互いに好意や益を与え合うことで健全に成り立つ関係性だと思う(多分)
自分は誰かに対して恋愛的な好意を抱くこともなければ何かをしてあげたい尽くしたい、共に将来を歩みたい…という気持ちも無いくせに、「他人から恋愛感情や性欲抱かれたい!告白されたい!けど実際恋人やセフレは面倒だからいらない1人が楽」だなんて、チグハグな考えだと思う。
なのにどうしてこんなこと思うんだろう?と考え、
・好意を抱かれたり選んでもらえることで、自分に価値があるんだと自信を持ちたいから。
・優越感に浸りたいから。

などの仮説に至るたびに、
どんだけ自分は自尊心が低いんだ…そして受け身なんだ…と悲しくなってくる。

「今」求められたい(欲望)より、「学生時代」に求められたかった」(後悔)(無念)が強い気がする
いろんな視点から捉えるために、上記の回答の「別の可能性」を考えてみよう。
・今やっている仕事がうまくいってそっちで満たされればマシになるかもしれない
・何らかの要因で自分のことを好きになれれば誰かに与えられたいなんて思わなくなるかもしれない
・風俗で一度性や疑似恋愛を体験してみれば何か変わるかもしれない。
いま専門家に聞いてみたいことは?
学生時代に感じた満たされなさを大人になった今もずーっと引きずり反芻することで精神が不健全になってる気がします。
「こんなダメなことを思ってしまう自分はダメだ」と思ってしまいます。
改善したいです。

どうすれば他人に頼ろうとせず、自分だけで自分の精神を満たしてあげることができるのでしょうか。
どうすれば自分の過去と精神に引き摺らない程度に距離を取れるでしょうか。
年齢、性別、職業
25歳 女性 自営業
既往歴
なし
悩みの内容の自由記述
昔から家族や親戚の仲もよく、友人もおり、職場環境にも恵まれていて(みなさんいい人ばかりです)、周囲から既にたくさんの愛や好意や安心をもらっているはずなのに、
恋愛や性で求められない(なかった)ことをこんなに悲観してしまうのか謎です。

長文乱文申し訳ありませんでした。
よろしければ回答よろしくお願いします。
相談者 寿司 さんの自分史
  • 30歳まで

    • 25

      自分のやりたいことができている 少ないながら評価もしてもらえた

      人と関わることが少ない、一人でコツコツやるのが好き 向いてる

    • 23

      大学生。気が合う友人がたくさんできた。4年間誰とも仲違いしなかった。過ごすのがたのしかった。何のストレスもなかった

    • 22

      大学の友人とたくさん遊んだ年だった

      家に遊びにきてもらったり鍋を食べて一緒に年を越したり雪道を一緒に歩いたりした。楽しかった気持ちをずっと覚えていたい

  • 20歳まで

    • 20

      ネットで仲良くなった人の言動の過激さが苦手になる 拗れる前に距離を置く

      自分にはないものを持っている、自分と全く似ていない人(言動が面白い、物事をはっきり言う、オシャレetc)に憧れていて、その人と仲良くできるように嫌われないように振る舞っていた。10代の頃の上手くいかなかった人間関係の原因もこれかもしれないと気がついた

    • 18

      大学受験。県外の志望校に受かる。

      県外での初めての一人暮らしへの期待

    • 18

      クラスの雰囲気に馴染めなかった 担任と一部のクラスメイトに自分のリアクションを面白がられイジられていた

      「普通にやってることを笑わないで欲しい」「クラス中の注目がもらえて嬉しい」「いじめられては無いしいいのかな」

    • 17

      部活のメンバー内での不和
      ほどほどにやりたい人達に本気でやりたい人がイライラしていた

      本気でやりたいなら勝手に1人でやればいいのに

      嫌だなって感情が態度に出やすいことに気がついた 改善しないといけないと思った

    • 17

      心を許していた友人に影ですごく嫌われていたことを知る

      不誠実なこともした記憶がある。心無い言葉を浴びせてしまったとかもしれない。だけれどどうして嫌われたのか今も分からない そういうところなのかもしれない

      他人との関係を構築するのが苦手なんだ、向いていないだなと思う。
      なんでこんなに昔から友人関係がうまくいかないのだろう。
      自分のことばかりで相手が求めるものを与えられない 相手と対等になれないからか?

    • 16

      同じ部活の友人と学校の帰りにコンビニで中華まんを食べた プリクラを撮った 放課後に遊んだ

      友達と買い食いなんて初めてだった それだからか妙に記憶に残っている

    • 15

      高校受験に受かる 自宅から遠い高校

      小、中の嫌いな同級生がいないところに行けることが嬉しい 早く中学校を卒業したい

    • 15

      仲良くしていた友人グループからいつの間にかハブられていた 話しかけられなくなった

      集団行動を避けるようになる 向いてないんだって気づきはじめる

    • 12

      友達だった人に嫌がらせと粘着を受ける
      先生とその子の前で泣きながら本音を言って謝罪の言葉をもらうも、改善されない

      友達だと思っていたのは自分だけで、最初から嫌がらせをするために近づかれたのでは?弱そうだなと目をつけられただけなのでは?

      本音言っても意味ない 言っても分からない人には何をしてもどうしようもない
      私って舐められやすいんだなって気づく

    • 12

      修学旅行。初めて都会に行った。
      グループの仲が良かった 楽しかった

  • 10歳まで

    • 10

      合唱コンクールのピアノ伴奏担当を決めるための試験があった。担任の先生と他の候補の前で弾いた。全然うまく弾けず泣いた。ピアノ伴奏の担当にはなれなかった

      昔から感情が高まるとすぐに涙が出る。泣くたびに周りから笑われたり嫌な顔をされた。
      他人の前で泣くことは恥ずかしいことだと感じ感情を昂らせることを避けるようになる

    • 8

      教室でいつも話してた子に相手にされなくなる

    • 5

      通っていた幼稚園で年上の人に嫌がらせを受け続ける

    • 2

      父親が亡くなる

      覚えていない。物心ついた時には父親がいない。母との家族仲は良い。

      家族親戚とも縁がある人は女性が多い。男性のことをよく知らない

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「恋愛したくないのに「他人から告白されたい」と思ってしまう」への回答

  • 寿司 さん、ご相談をよせてくださりありがとうございます。臨床心理士・公認心理師の小野寺です。

    恋愛したくないのに「他人から告白されたい」と思ってしまう。とても切実なお悩みだと思います。「告白された=選ばれた」という事実を獲得することで「自分に価値があるんだ」との証明を得たいと思っているのがその悩みの中核だろうと、英明な分析までされておられますね。

    確かに誰かに好意を抱かれることは基本的には嬉しいものです。自分には価値があるし、人に選ばれるだけの存在であると自信が持てるからです。ですから、 寿司 さんの分析は非常に的を得ていると思います。

    分析がとても妥当なものですので、「どうすれば他人に頼ろうとせず、自分だけで自分の精神を満たしてあげることができるのか」を考えていこうとの方向性もとても正しいと思います。

    これから一緒にどうしたら自分だけで自信を持てるようになるのかを考えていきましょう。

    自信には二種類ある

    まずは「自信」とは何なのか、少し解像度を上げて理解したいと思います。

    自信には大きく二つのものがあると言われています。それをここでは「達成の自信」と「過程の自信」と呼びたいと思います。この二つは両方とも大事ですが、メリット・デメリットがあるのでバランスよく獲得していくことが重要です。

    「達成の自信」とは、何かを成し遂げたり、獲得したことに付随して得られる自信です。「テストで100点取れた」とか「かわいいと言われた」とかそんなときに得られる自信だと思ってください。

    「達成の自信」のメリットは、とても強烈な感情を喚起してくれることです。

    頑張った結果、テストで100点が取れればめちゃくちゃ嬉しい。
    かわいいと言われれば鼻高々。

    その日一日ずっと幸せを感じられるくらい、強い自信を得ることができます。

    しかし「達成の自信」のデメリットは、失われやすいことです。達成の自信の消費期限はとても短いんですね。人間に欲があることと、往々にして他者に依存した自信であることがその理由です。

    人間には欲があるため同じ結果にはすぐに慣れてしまい、「もっともっと」を求めるようになります。例えばいつもいつも100点が取れる環境にいたとします。今日も100点でした。こんな状況で明日も100点だったとしたら? 「またか」と思うくらいでもうそんなに嬉しくはないはずです。

    他者に依存している側面もあるので、昨日「かわいい」と言ってくれた人が今日は突然「何そのダサい恰好?」と言ってくるリスクにも対応できません。

    寿司 さんが「他人から告白されたい」と願うことを「どんだけ自分は自尊心が低いんだ…そして受け身なんだ…と悲しくなってくる」理由は、「達成の自信を得たところで満足するのは一時だけ」ということを本質的なところでご理解なさっているからかもしれませんね。

    そこでもう一つの自信である「過程の自信」の出番です。

    「過程の自信」とは、

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