パワハラを受けて仕事を辞めてから、何もかもできなくなりました

「パワハラを受けて仕事を辞めてから、何もかもできなくなりました」への回答

• 回答したカウンセラー

  

  精神保健福祉士

  中浦ダイ

  精神保健福祉士。ニュージーランド在住。Waikato大学大学院カウンセリング学修士課程。Free to Runアンバサダーランナー。精神科医療機関でのソーシャルワーク、オルタナティブ教育団体でのプログラム運営、心理カウンセリング、女性の権利擁護などの活動を行う。知識が経験になり自分の物語になるようなコンテンツを作りたいと思っています。

  【得意な相談】
  ◯自己肯定感・自尊心に関する相談（自信がない、何をしたいか分からない、自分がどんな人間か分からない等）
  ◯コミュニケーションに関する相談（家族・夫婦・親子・職場・友人との人間関係等）
  ◯適応に関する相談（職場・異文化・出産などライフステージに伴う変化等）

  キティママ さん、ご相談を寄せていただきありがとうございます。精神保健福祉士の中浦です。

  『トイレ禁止』や『ものを投げられる』などひどいパワハラをされ、今は外に出ることもできずに過ごされているのですね。しかも相談内容からは、そんなパワハラ（暴力・虐待といった方が正確そうですが）をしてくる相手と2人きりだったようなので、 キティママ さんの毎日がどれだけ恐怖だったかを考えると、こちらも胸が痛んでしまいます。

  最初に、 キティママ さんの相談内容を拝見した直後の私の感想を伝えさせてください。それは「なんて正直な人なんだろう」ということです。もちろん良い意味ですし、私の中ではこれ以上ないほどの好感を表していると理解していただけたら嬉しいです。

  キティママ さんの文面からは、助けてほしいこと、自分の失敗、これからの希望と不安が、とてもわかりやすく、それでいて心のこもったものとして響いてきました。助けを求めることが「誰かにどうにかしてほしい」ではなく、「自分でしっかり立てるようになりたい」という思いとして伝わってきたんです。

  その理由は、おそらく キティママ さんが今の状況を何かのせいにするのではなく、ちゃんと自分ができたであろうことまで考えを巡らすことができているからです。

  相談内容には、前の職場で「本当はできたらよかったのに」と思われていることがたくさん書かれていましたね。

  『気が小さいので反抗が出来なかった』
  『もう少し面接の時良く相手を見てから決めればよかった』
  『焦らず続けられそうなところを選べばよかった』
  『もっと早く仕事を辞めればよかった』
  『色んな人と相談すればよかった』

  キティママ さんの当時の状況など詳細はわからないのであまり自信を持って言えませんが、きっとどれもその通りだったのだと思います。上司に意思表示できていれば状況が変わる可能性はありますし、誰かに相談していれば助けてくれる人もいたかもしれません。

  そもそも、職場選びのときに焦りがあったことなど、様々な角度から原因を分析されているところからも、 キティママ さんの過去から改善点を見つける力はとても優れていると思います。

  先ほどもお伝えしましたが、 キティママ さんには助けてほしい気持ちを言葉にして求める力があります。過去を振り返り「どうすればよかったのか」を省みる力もあります。

  では、これからどうすれば良いのか。私は、 キティママ さんの考え方に1つだけ間違いがあることを見つけました。