「突然叫びたくなる」
「叫び出したい気持ちを抑えるのが辛い」
「これって病気なのかな」
こんなふうに感じてしまうことはあるかな。
叫びたくなる衝動って突然やってくるから、不安になってしまうよね。
でも大丈夫だよ。急に叫びたくなる衝動は、過酷な状況におかれたときに起きる自然な反応なんだ。
今から、叫びたくなってしまう理由や、そんなときどう対処すればいいのかについて一緒に見ていこう。
目次
突然叫びたくなるのはどんなとき?
どんな人でも、イライラやストレスが募ったときには、突然叫びたくなってしまうことがあるんだ。
叫びたくなる状況の例
・どうにもならないと感じたとき
・いろんな状況が重なったとき
・限界を感じたとき
・ストレスを感じたとき
・やらなければいけないことがたくさんあるとき
上のような状況の中に、思い当たるものはあったかな。
確かに、イライラが募ったときや、やらなければならないことがたくさんあるときは、大きな声で叫んでしまいたくなってしまうよね。
それから、急に叫びたくなってしまうのは、他人に気を使い過ぎてしまったり繊細だったりといった気質を持った人にもみられるよ。
こんな人は、優しい反面、心が疲れやすいのかもしれないね。
なぜ叫びたくなるの? 脳のメカニズム
脳のストレス処理のため
叫ぶという行為は、ストレスを処理するための脳の働きによるものといわれているよ。
人がストレスを感じたときは、脳がストレスを処理してくれているんだ。
でも、脳の中でストレスがうまく処理されないと、脳がストレスを抱えたままになってしまうんだね。
そうすると、脳がストレスを処理する方法として「叫ぶ」という行為を選択することがあるんだ。
鎮静作用のため
それから、叫ぶという行為は、ストレスに対抗する「アドレナリン」というホルモンを活性化する作用があるよ。
叫ぶことで一時的にアドレナリンを増加させて、それが落ち着いていく過程で冷静になることができるんだって。
叫ぶことは、脳が自分自身をストレスから守るための防衛機能として選択しているんだね。
叫びたくなることは誰にでも起きることで、自然な反応だから安心してね。
突然叫びたくなってしまう人の心理
突然叫びたくなってしまうときに、どんな心理がはたらいているのかも気になるよね。
ここでは、叫びたくなってしまう人の心理がどんなものなのか紹介するよ。
他人に気を使いすぎている
突然叫びたくなってしまうことがあるという人は、他人に気を使い過ぎていることがあるみたいだよ。
こんな人は、悩み事があっても人に相談することを控えてしまうことが多いんだ。
悩みやストレスがあっても、我慢してしまう傾向があるんだね。
心配症な人
不安になりやすい人や心配性な人も、叫びたくなることがあるよ。
こんな人は、まだ起きていないことを先回りして心配してしまうんだ。
人は、心配や不安を感じると防衛機能がはたらいて、神経が敏感になるようにできているんだ。
心配や不安を感じることが多いと、神経が疲れちゃうんだね。
「やるべきこと」が溜まりすぎている
突然叫びたくなるほどストレスを抱える理由の一つして「やるべきこと」が溜まりすぎていることが考えられるよ。
石橋を叩いて渡るような真面目で慎重な性格だったり、仕事や日常生活の中ですべきタスクが多すぎるときにこの状態になってしまうんだ。
やるべきことや言うべきことが積み重なった状態だと、物事の優先順位がうまくつけられなくなるよ。
そのストレスで判断が鈍くなり、さらにタスクが積み重なる悪循環に陥ってしまうこともあるんだ。
叫びたくなったときの対処法
ここでは、家の外や人がいる場所など、叫んではいけないような場所で叫びたくなってしまったときの応急処置を紹介するよ。
まずは下の対処法を手がかりにしながら、叫びたくなる気持ちとの付き合い方をゆっくり探していこう。
前かがみになる
もし突然叫びたくなってしまったら、可能な限りその場で前かがみの姿勢をとってみよう。
叫びたくなってしまうときには、呼吸が浅くなってさらに不安が強くなってしまうことがあるんだ。
そんなときに前かがみの姿勢を取ることで、自然と呼吸が深くなって息苦しさや動悸などが落ち着いてくるよ。
屋内であれば、うつ伏せになるのも効果が期待できるね。
冷たい水を飲む
急に叫びたくなってしまったときには、冷たい水を飲むと落ち着くことがあるよ。
狭いところにいるときや人混みの中にいるときに叫びたくなるという人もいるかもしれないね。
これには体温の上昇が関係しているともいわれているんだ。
こんな時に冷たい水を飲むと気分が落ち着くことがあるから、いざという時には試してみてね。
親しい人に電話する
もし周りに誰もいない状況で叫びたくなってしまったときには、家族や仲のいい友人に電話してみよう。
叫びたくなってしまう衝動は数分から十数分で落ち着いてくることがほとんどだから、そのことを説明し、「大丈夫」と声をかけてもらおう。
じきに落ち着いて冷静さを取り戻せるようになるかもしれないよ。
叫びたくなる衝動を抑える生活習慣
ここでは、叫びたくなる衝動を抑えやすくなる生活習慣を紹介するよ。
叫びたくなるほどのストレスに対処する方法のひとつとして、ストレスに強い身体と心を作るための生活習慣改善が有効なんだ。
下にいくつか例を紹介するね。
・お酒、タバコ、カフェインを控える
・疲れをためない
・有酸素運動をする
・食事にお酢を取り入れる
・規則正しい生活を心がける
お酒やタバコ、カフェインには気をつけよう
お酒やタバコは、不安な気持ちを引き起こしやすいといわれているよ。
お酒を飲んだりタバコを吸ったりすると、一時的にスッキリとする感覚があるよね。
でも、それはあくまで一時的なもので、時間が経つと不安な気持ちが出てきてしまうことがあるんだって。
だから、ストレスが溜まっていても、お酒やタバコはなるべく控えられるといいね。
それから、コーヒーを飲んで動悸がするという人は、カフェインに過敏な体質なのかも。
カフェインに過敏な体質の人は、コーヒーを飲んで不安が強くなることもあるんだ。
こんな人は、コーヒーもなるべく控えられるといいね。
規則正しい生活が効果的
ほかにも、「乳酸」と呼ばれる物質が体にたまると、叫びたくなる衝動が生じやすくなることがあるんだ。
乳酸は疲れがたまると分泌されて体に蓄積されてしまうから、なるべく疲れをため過ぎないよう気を付けようね。
乳酸の蓄積を防ぐためには、ウォーキングやストレッチなどの有酸素運動をすることもおすすめだよ。
あと、お酢にも乳酸の蓄積予防に効果が期待できるといわれているんだ。お酢のドリンクを飲んだり、食事にお酢を取り入れてみたりするのもいいね。
ほかにも、睡眠不足を控え、早寝早起きを心がけることも重要だよ。
ストレスが強いときに生活習慣を意識するのは大変だけど、自分のペースで大丈夫。
人によってベストな生活習慣は違うから、自分にあった環境を探してみるのも大事だよ。
まとめ
突然叫びたくなってしまうことは、誰にでも起きることで自然な反応だから安心してね。
叫びたくなるほどのストレスを感じている人は、自分にできることからストレスを解消する方法を実践してみよう。
ストレスが溜まっているときには、タバコやお酒を摂り過ぎてしまったり寝不足になってしまうこともあるよね。その気持ちもよくわかるよ。だけどなるべくタバコやお酒を控えたり、規則正しい生活をしたりするよう心掛けてみよう。
もちろん、「生活習慣まで気にしていられないよ」というくらい、つらいときもあるよね。
もし日常生活に支障が出るくらい症状が悪化したときは、無理をしないでカウンセリングや精神科、心療内科を利用してみよう。きっと、あなたの役に立つはずだよ。