DVの定義と種類、特徴とは?夫婦・恋人のチェックリスト

2022.08.16 Tue
シンくん
案内人 シンくん
ライター
執筆 咲良ゆうこ 臨床心理士/公認心理師
DVの定義と特徴
DVの定義と種類、特徴とは?夫婦・恋人のチェックリスト

ここ数年、テレビやネットで「DV離婚」「DV裁判」などのワードを見かけることが多くなってきたよね。

そもそもDVってなんなんだろう。

ここではDVの定義や、自分がDVを受けていないかのチェックリスト、対処法など、DVについて広く網羅しているよ。

もし今DV被害を受けてつらい状況にある人や、周りにDV被害者がいる人は、参考にしてみてね。

知識は盾であり矛でもあるんだ
 

DVとは?定義と歴史

DVとはドメスティックバイオレンス「家庭内(domestic)暴力(violence)」の略で、「配偶者や恋人など親密な関係にある、または、あったものから振るわれる暴力」という意味で使用されているよ。

1960年代後半からアメリカの女性運動の中で「日常生活で起こる暴力」が語られ始め、その中で女性に共通する暴力の体験を「ドメスティックバイオレンス」と呼ぶようになったといわれているんだ。もちろんDVには女性が男性に対して振るう暴力も含まれるよ。

親密な関係だからこそ、被害を訴えにくい人も多いと思う。でも、DVは「配偶者暴力防止法」によって罪に問われるよ。「配偶者」には婚姻届けを出した相手に限らず、内縁(事実婚)・同棲中の恋人も含まれるんだ。

「じゃあ、一緒に住んでいない恋人同士には適用されないの?」と思うよね。そんなことないよ。

そのまま適用できる法律は無いんだけど、受けた暴力によっては、暴行罪・脅迫罪・傷害罪・強制性交等罪・侮辱罪などの罪に問える可能性があるよ。どんな関係であろうと、暴力を振るったら罪に問われる可能性があるんだね。

どこからどこまでがDV?

暴力の程度や受け取り方には個人差が大きく、生活の事情や背景も複雑に絡み合ってるから、はっきりとした基準を作ることは難しいんだ。

ただ、「暴力をやめてほしい」と言える関係かどうかはひとつの鍵になるよ。「暴力を止めてほしいなんて口が裂けても言えない」ような関係は、DV加害・被害の関係と言えるんじゃないかな。

(「本当はこんなコスプレしたくない」って言えない…)
 

DV加害者の特徴

DVをする人の行動には共通パターンがあるよ。アメリカのDV研究先駆者レノア・ウォーカーは、暴力が止められなくなるときの「暴力のサイクル理論」を発見したんだ。ここでは、その「暴力のサイクル理論」を紹介するね。

1. 緊張の蓄積期

加害者が些細なことでもイライラし、舌打ちをしたり、物にあたったりする時期。どんなきっかけが暴力に繋がるかわからず、被害者はびくびくして、息をひそめて過ごす時期なんだ。

2. 暴力の爆発期

加害者が暴力や暴言を振るう時期。加害者としては、突然キレているわけではなく、我慢の限界という認識をしている人も多いみたい。

3. ハネムーン期

被害者に対して謝罪をしたり、優しく労わったりし、親密になる時期だよ。

加害者は常に暴力を振るっているわけではなく、「暴力の後、甘い新婚生活のときのように優しくしてくれる」という点がDVサイクルを止められない要因なんだ。

波が激しいぜ
 

DVの種類

「DV」、「暴力」と聞くと、殴ったり蹴ったり、血が出たり、というイメージが浮かぶんじゃないかな。だけど、身体に血が流れていなくても痣がなくても、心や性を傷つけることも「暴力の一種」になるんだ。詳しく見ていこう。

身体的暴力

平手打ち、殴る、蹴る、首を絞める、物を投げつけるのはもちろん身体的暴力になるよ。ただし、実際に相手の身体に触れなくても、殴るふりをして脅す、刃物を突きつけることも、身体の安全を脅かすという点で暴力に入るんだ。

暴力について、「お前が〇〇したから」「言葉だけじゃわからないから」「記憶がない」と主張しても、ほとんど正当性は認められないんだ。

精神的暴力

大切にしているものを壊す・捨てる、「自殺する」「離婚する」など脅す、何を言っても無視をする、なども精神的暴力に入るよ。

「家事もできないやつなんか必要ない」「そんなこと言うやつは生きている価値がない」など、存在を否定するような言葉をぶつけることも精神的暴力なんだ。心は外から見てもわからない分、精神的暴力は日常生活のささいな行動や態度の中で繰り返されやすいよ。

何度も自分を否定されると次第に反抗する力もなくなって学習性無気力に陥ってしまったり、「自分が悪いからしょうがない」と思い込んでしまうこともあるんだ。

雨が降ったのはおいらのせいかも…
 

性的暴力

望まない場所や時間帯、望まない方法で性行為を強要する・避妊をしない・許可なく性的な画像や動画を撮る・性的な画像や動画を一方的に見せることは性的暴力に入るよ。

妊娠をするのは必ず女性であるという観点から、「避妊は男性に協力してもらう」ものではなく、「避妊は男性が自らすべきである」という考え方も広まっているよ。また、性行為の拒否に対して非難することも性的暴力+精神的暴力になるんだ。カップル間はもちろん、たとえ夫婦関係であっても、妊娠や性的交渉を性交渉の有無を選択する権利があるんだ。

その他(経済的暴力、社会的隔離、子どもを使った暴力)

その他にも、生活費を渡さない・収入を得ることを妨害する「経済的暴力」や、友人や親戚関係を制限する「社会的隔離」があるよ。

夫婦関係にある中で「養ってあげているから」と、自由に使えるお金を渡さないことは収入源のない相手を支配していることになるよね。大切な人に自由に会う権利、関わる権利も健康に生きていくためには欠かせないものなんだ。また、子どもの親権を脅しに使ったり、子どもを使って傷つくような言葉を言わせることもDVのひとつになるよ。

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DVから逃げられない理由

DVを受けていると、そもそも被害を認識できなかったり、認識していても被害を訴えづらい精神状態になってしまうことが多いよ。DV被害者が陥りやすい10個の心理的理由について解説していくね。

共依存

DV被害を受けていると、相手との共依存に陥ってしまうことがあるよ。

身体の痛みや精神的なショックによって思考が上手く働かなくなったり、暴力の後のハネムーン期で優しくされたりすると、よけい混乱してしまうよね。被害者には、「暴力を振るう相手は本当の姿じゃない」「反省しているし、DVとは違う」という考えや、「こんな相手を支えられるのは自分だけ」と思い込みが生まれてしまうんだ。

一方、DVをしてしまう心理には、「ついカッとなって手を挙げてしまう→相手が自分の言うことを聞く・要求を飲んでくれる→自分の主張は正しかったことが証明されたと思う→自分は正しい存在と思い、承認欲求が満たされる」という感情の流れがあるよ。

この「暴力の成功体験」により、暴力を振るっても許してくれる相手に対する依存がどんどん深まっていくんだ。DVが起こっていても離れられない関係性の背景には、お互いの依存が潜んでいるんだね。

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周囲からの「~べき」がある

「子どもには両親が必要」、「離婚はするべきでない」という周囲の価値観が、DVからの脱出を塞いでいることがあるよ。

DVの被害者は「(加害者は)自分が選んだ相手だから」と責任を感じているため、暴力被害について周囲に伝えることは難しいんだ。そして、相手の周囲に対しては、「あの人がそんなことするはずない」と受け入れてもらえないことが多いよ。

問題の一部をできる限り伝えても、「子どものために強くいるべき」「離婚は戸籍や家柄に傷をつける」と言われてしまうこともあるみたい。DVから自分を守るためには、「安全が第一」、「自分自身の幸せを願っていい」という考えを大切にしていく必要があるんだ。

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「自分のせい」と思い込んでいる

自分に自信がないと、暴力のサイクルから逃げ出せなかったり、理不尽な態度を受け入れてしまいやすいんだ。

また、相手からの「どうせお前なんか」という暴言によって、よけいに自己肯定感を失ってしまうことも。落ち込んで無気力になることも重なって、次第に「手を挙げられても仕方ない」「きつく言われても当然の存在だから」と暴力を受け入れてしまうんだね。

適切な愛情がわからない(加害側)

「外の危険から守るために相手のコミュニティを制限している」
「愛があるから性交渉をするのは当然」

DVを止められない側には、本人なりの正義や愛情があるんだ。「一緒にいるのだから相手は自分の所有物という考え」+「自分にとって必要のないものは捨てるのが当然という考え」があると、相手の大切にしている物や関係性をコントロールしようとするんだね。

加害者という認識がない(加害側)

「手は出してないからDVじゃない。謝ったし、仲直りした」
「これからしないと決めたんだからもう大丈夫」
と思う人は意外に多いよ。

また、「自分なら平気」と、苦痛を自分と比較して問題無いと考えやすいんだ。たしかに相手の痛みを理解するのってなかなか難しいよね。

手をあげることはもちろん、相手の尊厳や人権を傷つけることも、経済的に苦しめることも、望まない性交渉も、全てがDVに当てはまるんだ。自分と相手は立場も感覚も違うという認識を持つことから、更生が始まるよ。

自分なら気にしないからDVじゃないもん
 

夫婦・恋人のDVチェックリスト

夫婦や恋人同士で起こりやすいDVについて確認していこう。

携帯を勝手に見る

「やましいことがないなら見てもいいはず」「浮気しているかもしれないから確認しないと」
と携帯を盗み見る行為には要注意。

相手の許可なく携帯を見ることは、憲法13条の「プライバシー権」の侵害にもなるんだ。「プライバシー権」とは、「他の人に知られたくないと思うのが当然と思われるようなプライバシーについて、本人の同意なく、他の人が勝手に情報を収集・取得し、利用されない」という権利のことだよ。

さてあの人はいまどこにいるのかな…
 

異性の友達の連絡先を消すよう強要する

「浮気防止のため」「悪い虫がつかないように」

こんなふうに、異性の友人や仕事関係者の連絡先を無理やり消させることもデートDVになるよ。

それに、刑法223条の強要罪に問われることがあるんだ。強要罪とは、「生命、身体、自由、名誉もしくは財産に対し、害を加える旨を告知して強迫し、または暴行を用いて、人に義務のないことを行わせ、権利の行使を妨害する」罪だよ。

「消さなければ殴るぞ」と脅迫したり、平手打ちをして消させることは犯罪なんだね。異性であっても友人で居続ける権利、男女問わず仕事で関わり続ける権利は、誰しもが持つものなんだ。

服装に文句を言い、気に入らないと機嫌が悪くなったり着替えさせる

人には好きな服を着て、好きな靴を履いて、好きなところに行く権利があるんだ。恋人や夫婦になったからと言って、相手の好みに合わせて自分の趣味を制限する必要はないよ。

服装や趣味、行動範囲を制限すると、お互いが窮屈になってしまうよね。積み重ねていくと、より悪質なDVに繋がるんだ。

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性的な画像を撮影したり、送信することを強要する

親密な関係になっても、自分の性領域を侵害されることはあってはならないんだ。無断もしくは無理矢理性的な画像を撮影したり、チャットやビデオ通話で送信を要求することはDVに値するよ。

相手が特定される形で、SNSやネットに公開したら、「リベンジポルノ防止法(私事性的画像記録の提供等による被害の防止に関する法律)」に抵触して、罪にも問われるんだ。

恋人になったとしても、自分の身体は誰のものにもならないよ。

好意を利用してお金を出させる

「これを買ってくれたら一緒にいてあげる」「愛情を形で示せ」「今まで払っていた分のデート代を返せ」
こんなふうに、物を無理矢理買わせたり、食費を出させることはDVに繋がるよ。相手のお金を搾取している、好意を利用して支配しているといえるよね。

また、別れる際に、「これまでのデート代を返せ、返さないと訴える」と言われたとき、返す必要があるかどうか悩むよね。恋人の場合、「別れる可能性」は暗黙の了解で付き合っているものとされるから、「付き合っていたときに奢ったお金を返してくれない」という理由で相手を訴えても、訴えは成立しないよ。だから、別れたからといって、デート代を返す義務はないんだ。「これまで支払ってあげたお金を返さないと訴える」は、効果のない脅しといえるんだ。

カード払いで
 

機嫌が悪くなると物を投げる

「ぶつけていない」「物に八つ当たりしていただけ」
という言い訳をしても、物を投げることは精神的DVになるよ。

実際に怪我をしていなくても、怒りながら物を投げられたら怖くてたまらないよね。怒って大きな音でドアを閉めたり、脅すように本を床に叩きつけることも、DVの一貫になりうるんだ。身体に傷をつけなくても、力を使って相手に精神的ダメージを負わせていることになるんだね。

人格を否定するようなことを言う

  • 「こいつはのろまで何もできない」と人前でばかにする
  • 「価値がない」など根本的に否定する
  • 長時間延々と説教する

これらも精神的DVになるよ。

最近、「モラルハラスメント(モラハラ)」とよく耳にするようになったよね。モラルハラスメントとは、精神的嫌がらせのこと。モラハラが悪化すると、精神的DVとして認められることがあるよ。また、ささいな嫌がらせや相手の意見を否定する言動を繰り返し、相手を洗脳する行為「ガスライティング」も精神的DVの一種。「君は間違っている」と繰り返し強く言われたり、嘲笑されるのは「ガスライティングをされている」といえるよ。

精神を追い込む「ガスライティング」から身を守る方法

子どもに悪口を吹き込む

「あんな風にならないでね」「あんなやつが親でお前はかわいそうだな」

…など、子どもに悪口を吹き込むことは、相手にとっての精神的DVにもなり、子どもにとっての心理的虐待にもなり得るよ。

夫婦間では憎むことがあっても、子どもからすれば自分を生んだ両親であることに変わりないよね。自分の一部を形成している親の悪口を聞かされることは子どもにとってネガティブな影響が大きいんだ。それに、子どもに悪口を吹き込まれたら、直接言われる以上に傷つくことも多いよね。

避妊をしない・妊娠を強要する

夫婦であっても、子作りを強制する権利は誰にもないんだ。

妊娠するタイミングを選ぶ権利を侵害することや、望まない妊娠を無理矢理させることは性的DVや精神的DVに値するよ。とくに女性は、妊娠や出産によって身体に負担がかかるよね。夫婦になったからといって、相手の負担を顧みず、一方的な気持ちや性的欲求を押し付けないように気をつけたいよね。

生活費を渡さない

食料や下着などの必需品が十分に買えない金銭しか渡さないことや、配偶者の就労を妨げて収入を許さないことは、経済的DVになるんだ。

夫婦には一緒に暮らし、互いに助け合って生活することが義務付けられているよ。夫婦の婚姻が破綻するとわかっていながら、配偶者との生活を見捨てる行為は「悪意の遺棄」と言われて、夫婦の義務違反に問われることがあるんだ。

裁判でDVと認められるかどうかのポイントは、「配偶者が経済的に追いつめられていたかどうか」。夫婦の一方が家を勝手に出て行ったり、収入がありながら家計に生活費を入れず浪費することは「悪意の遺棄」に相当するよ。

DVを受けているときの対処法

次は、「もしかしたらDVを受けているかも…」と感じたときのための対処法を初回するね。

更生を促す

加害者側に「暴力の治療をしてほしい」と伝えても、「最近は手を挙げていない」「喧嘩であって暴力ではない」と言い返されてしまうかもしれないよね。

暴力について直接話し合うのが難しい場合は、暴力の背景にある問題を指摘して、更生に繋げるのもひとつの手だよ。「お酒を飲んで強く言われるときに傷つく。あなたの身体も心配だから治療してほしい」など、自分の気持ちと相手への労いを、アイメッセージで伝える方法も有効だよ。

アイメッセージの詳細はアサーションの記事を読んでみてね。

証拠を集めておく

DVを理由に離婚や慰謝料を要求する場合は、DVの存在を証拠で示す必要があるよ。DVの種類ごとに、集めておくべき証拠と注意点を挙げていくね。

1. 身体的DVの場合

医師からの診断書

暴力を受けた傷痕の写真

警察などへの相談記録

日記

暴力を受けた後はできるだけ早く病院に行って、客観的証拠となる診断書をもらうことが重要。その際、言いにくいかもしれないけど、誰からどのような状況で暴力を受けたのかをしっかりと伝える必要があるんだ。また、怪我をした写真を残す際は、写真の身元が明らかになるよう顔を映しておくことが大切だよ。

2. 精神的DVの場合

録音

メール・LINEの履歴

精神科や心療内科の診断書

カウンセラーの意見書

日記

精神的DVは目に見えないからこそ具体的な証拠を集めておく必要があるよ。相手からの暴言や説教の証拠や、精神的苦痛に対する治療を行った記録は重要になってくるんだ。

日記は、いつ・どのような暴力を受けたのかを具体的に記載してね。日記単体は、主観的資料とみなされても、他の証拠と合わせて提示することで効力を発揮するよ。

3. 性的DVの場合

性行為を拒否した旨のメールやLINE履歴

会話の録音

日記

性行為を拒否した事実を客観的に証明するのは難しいのが現状だけど、「性行為を拒否したにも関わらず強要された証拠」を残すことは重要だよ。嫌がっているのに繰り返されたと記載された日記や、性的DVが原因で精神的・身体的不調を訴えた医療的記録(カルテや診断書)は有効になりうるんだ。

4. 経済的DVの場合

預金通帳

取引履歴

家計簿や日記

経済的DVは、「お金の流れがわかるもの」が証拠になりうるよ。必要な生活費が渡されていない場合、結婚前の自分の預金から補填したり、身内から借金をするなどの対処をすることが多いよね。その場合は自分の預金通帳や借用書が証拠になるよ。

また、相手が生活費を自分の口座に置いている場合は、相手名義の預金通帳が証拠になるんだ。相手からいくら生活費をもらい、いくら自分で補填しているのか、どのように生活をしているのかという家計簿なども、貴重な補足資料になるよ。

逃げるための準備をする

「相手の同意を得られていないから別れられない‥」「逃げていいのかわからない‥」
と考える人も多いんじゃないかな。

逃げられないと感じる背景には様々な事情があると思うけど、自分や大切な人の命を守ることが最優先だよね。もちろん、とっさの判断で逃げなければいけないときもあるけど、逃げるための準備をしておくことも大切なんだ。
チェック事項を挙げていくよ。

1. どこに逃げるか、常日頃から考えておく

相手に特定されない場所、衣食住を整えられる場所を事前に想定しておく必要があるよ。

・関わっている相談機関や協力してくれる知り合いの電話番号を控えておく
携帯の登録だけでなく、メモをお守りに持っておくことも大切。

2. 常にいくらかの現金を身に着けておく

相手が操作できる口座であれば、クレジットカードが使えなくなる恐れもあるよね。急な判断を迫られたときに対応できるよう、数日間生活できる分の現金を身に着けておこう。

3. 家から持ち出すものは一か所にまとめておく

DVで家を逃げ出した人には、タイミングを見計らって、「今だ!」というとっさの判断によって家から出た人も多いんだ。数日分の下着や現金、通帳とはんこ、必要な証拠書類、貴金属をまとめておく必要があるよ。安全な場所に預けておくのも有効だよ。

DVをやめるための方法

「感情のコントロールがきかない」
「お酒を飲むと気性が荒くなってしまう、記憶をなくしている」

自分の感情が手におえなかったり、記憶が飛んでいる間に相手を傷つけてしまうのは辛いことだよね。自分を変えることは骨が折れることだけど、やめたいと思って行動を変えようとすることそのものが既に頑張っている証だよ。相手との関係を今よりずっとよくするために、DVをやめるための方法を紹介するね。

相手と距離を取る

近くに相手がいると、どうしてもイライラしたときにぶつかりやすくなってしまうよ。

この先長く一緒にいるためにも、あえて一度距離をおいて、「どういうときに、どんなことに対してイライラしてしまうのか」「自分の気持ちを上手く伝えられたとき、伝えられなかったとき」と振り返るのが有効なんだ。整理するために「状況ー自分の感情ー自分の行動ー結果」を分けて考えるのがコツだよ。

また、思ったことを頭で整理する前に口に出してしまうことも多いよね。そんなときはあえてLINEやメールを使って、気持ちを整理しながら伝える方法もひとつ。口に出して言った言葉は目に見えないけど、文章にすれば、自分の主張を客観的に見ることもできるよ。

自他境界の作り方って?境界が“あいまい”だと感じたときの改善法

拝啓 マイハニーっと…
 

専門家(心療内科・精神科クリニック)を頼る

「つい、言葉より先に手が出てしまう」「お酒を飲むと自分がわからなくなる、だけどお酒をやめられない」
DVは生まれつきの性格のせいではなく、背景に、心身の不調や長く抱えてきた心の傷が潜んでいることが多いんだ。

「病気じゃないから病院には行かない」という人もいるかもしれないけど、「何かあるかもしれないから話を聞きに行く」くらいのスタンスで行ってみるのもひとつだよ。今は「一生のうち5人に1人が心身の不調で通院する時代」と言われていて、クリニックや心療内科に行く人は全く珍しくない時代なんだ。体の痛みを医者が治してくれることと一緒で、心の専門家はメンタルヘルスの支えになってくれるよ。

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加害者更生プログラムに参加する・カウンセリングを受ける

加害者更生プログラムといって、これまでの言動や自分の性格を見つめなおしたい、家族や相手となんとかやり直したいという人を支える教育プログラムがあるよ。

プログラム内容は様々で、行動変容を促すものや、再発防止のワークなども含まれるんだ。専門に行っている施設もあれば、個別のカウンセリングとして対応してくれる場所もあるよ。

まずは近くの心理相談施設に更生プログラムに沿った支援をしてくれるか問い合わせてみてね。

「DVに関する考え方や行動を見直したい」「カッとなったときの対処法を考えたい」旨を伝えると、その相談施設で引き受けてくれるか、もしくは適切な場所を紹介してくれるよ。

DV被害・加害の相談先

内閣府の最新調査では、DV被害者の約半数が「相談するほどのことではないと思ったから」、そして4人に1人が「相談しても無駄だと思ったから」と回答しているんだ。

だけど、実際に相談した人の9割以上は「相談して良かった」と思っているみたい。

現状を変えることには勇気がいるし、諦めるしかないという気持ちもあるかもしれないけど、自分や大切な人を守るために、専門機関に相談することが重要だよ。DV被害の支えとなる相談先を挙げていくよ。

DV相談ナビ・DV相談プラス

配偶者からの暴力について、どこに相談すればいいのかわからないときは、内閣府が提供している「DV相談プラス」にアクセスしてみてね。

【0120-279-889(繋ぐ、早く)】は24時間DVに関する相談を受け付けているよ。メールやチャット(12:00~22:00)も利用できるから確認してみてね。 「DV相談ナビ」【#8008】に電話をすると最寄りの配偶者暴力相談支援センターに繋げてくれるよ。

加害者更生プログラムや自助会の相談にも乗ってくれるから、やめたくてもやめられない気持ちを抱え込む辛さもきっと理解してくれると思う。自分がアクセスしやすい方法で相談してみてね。

配偶者暴力相談支援センター

都道府県が設置する配偶者暴力相談支援センターでは、匿名・無料でDVの相談を引き受けてくれるよ。
また、「相手を傷つけたくないのに傷つけてしまう」、「自分の感情をコントロールする方法が知りたい」という人に対しても、対処法の相談に乗ってくれたり、適切な相談先を紹介してくれるんだ。

下記が配偶者暴力相談支援センターで行ってくれる支援だよ。

・カウンセリング
・緊急時における安全の確保についての相談
・自立して生活することを促進するための情報提供や援助
・被害者を居住させ保護する施設の利用についての情報提供や援助
・保護命令制度の利用についての情報提供や援助

まずは近くの配偶者暴力センターを調べてみてね。

警察署

最寄りの警察署も、DVの相談に乗ってくれるよ。ストーカーやDV被害など、身の安全を確保するために緊急に引っ越す必要がある場合に条件を満たしたら転居費用を警察で支払ってくれることや、一時的に宿泊できる施設を手配してくれることもあるんだ。女性の警察官に相談したい、家族や恋人に内緒にしてほしいという相談にも乗ってくれるよ。
どこの警察署に連絡していいかわからないときは、「警視庁総合相談センター」【#9110または03‐3501‐0110】に連絡してみてね。適切な場所に繋いでくれるよ。もちろん緊急性が高いときは、110番に通報してね。

「DVの特徴と定義」記事のまとめ

出口の見えない暴力を受け続けると、無気力になって、諦めた方が早い・諦めるしかない気持ちになってくるよね。相手を傷つけたくないのに傷つけてしまうジレンマに苦しんでいる人もいるんじゃないかな。

だけど、自分や相手の健康以上に大切なものはこの世にないんだ。DVを終わらせるための方法はあるし、支えてくれる専門家に必ず出会えるよ。

DVに悩んでいる人や「DVを受けているのかな?」と感じた人は、できる限りの方法で安全な場所に逃げてね。

近くに悩んでいる人がいたら、これを一緒に読んで相談先を見つけてくれたら嬉しいな。

知識は武器でもあり、優しさでもあるよ。まずは知ることから始めてみてね。
 

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