「家にいるのが辛い、家族と関わりたくない」の相談内容詳細
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いまストレスを感じている「出来事」を事実ベースで抜き出してみてね。
「いつ・どこで・誰が・何を」を意識するのがコツだよ。
- 家族の機嫌を伺いながら生活するのが辛い。妹は軽度の障害があり(自閉や学習障害など)こだわりが強いため家の中は妹のルールで回っています。テレビは何を観るか、何時になにをするかおおまかな流れが決まっています。
わたしはそれがしょうがないと思いつつも息苦しく感じており、少しは私の思うように動きたいため「今日はこうしたい。このテレビは観たくない」等本人に伝えると途端に癇癪を起こされます。
親からも「あんたの関わり方が悪い、もう少し優しく寄り添ってあげて、それが障害なのだからしょうがない」と言われます。私自身も福祉関係の仕事をしているため障害がある人への関わり方は研修などにも参加し少しは理解しています。しかし自分も軽度ですが聴覚過敏があるため妹の興奮した時の声や大きな話し声がとても苦痛で息苦しくなるので家ではイヤホンをしていることが多いです。相手は患者さんや利用者さんではないのになぜ妹の世話や妹に寄り添った関わりを強制されなければならないのか。物心ついた時からずっと疑問があり、親は妹にかかりきりであまり学校行事などに来てくれたことはなく、可愛がられる妹をみて「なんで妹ばっかり」という気持ちもずっと奥底にあります。家から離れるために1人暮らしをしようと思い貯金をしていますがなかなか貯まらず、あとどれくらいこの家で過ごさなくてはならないのかとその期間を想像すると嫌すぎて涙が出てきます。
周りに相談しても「気にしすぎじゃない?、家族なのだから仲良くした方が良いよ」と言われることがあり、「妹に関わりたくない、嫌いだ」という気持ちを持っている私の方が異常なのではないかという気もします。 - 「1」についての「感情」を%で表現してみてね。合計で100%にならなくても大丈夫。直感で書いてみよう。
- 悲しみ70% イライラ30%
- 「1」について浮かんでいる「考え」を教えてね。
- なんでこんなに妹に対して過剰に嫌悪感があるのか分からないです。以前は全てが苦手ではなく一緒に出かけたりもしていましたが癇癪やパニックを起こす前兆の[机に突っ伏してなにかブツブツ喋ってたり、物を雑に床に投げる]などの行動が始まると一気に動悸がしてその場から逃げたくなります。しかし妹の機嫌がいい時は私にお土産を買ってきてくれたり慕ってくれることもあり拒絶しきれない面もあります。本当は仲良く出来るならしたいという思いもありますが、それと同時に距離をとりたい、逃げたいという思いもあります。
- いろんな視点から捉えるために、上記の回答の「別の可能性」を考えてみよう。
- 妹も作業所に通っていて本人なりに大変でストレスも溜まっているのではないかと思う。
親が構ってくれなかった寂しさや、家という自分のテリトリーで気を使わなくてはならないという不満がより妹に対して攻撃的になっており認知の歪みがあるかも知れない。 - いま専門家に聞いてみたいことは?
- 家を出るまでの期間をどうやってこのイライラや苦しさをやり過ごせばいいのか、どのように考え方や受け止めかたを変えれば自分が楽になるのか教えて欲しいです。
- 年齢、性別、職業
- 24歳 女性、福祉関係
- 既往歴
- 最初の会社で上司の暴言や大声での叱責、人間関係に馴染めず、不眠や動悸があり適応障害の診断をされ退職したが特に薬は処方されなかった。
- 悩みの内容の自由記述
- --- 未回答 ---
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転職してからは人間関係に恵まれ、以前より穏やかな気持ちで働くことが出来ている。
改めて考えてみると、以前の職場では緊張と恐怖で過敏になっており他の人からの指摘や指導を攻撃されているように感じていた。思い返すと心配してくれた人もいたが当時は何か裏があるのではと考えてしまっており、思い込みが強く少し被害妄想的な部分もあったかも知れないと感じた。
家族に対して思い込みがあるのかも知れないが話しをして呆れられたり、見放されたくないという気持ちがあり、自分の気持ちをはっきりとは話せない。
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20
上司に大声で叱責される、机を叩くなど威嚇されることが多く、だんだん明日になるのが苦痛になっていった
仕事が遅い自分が悪いという思いと上司に対する恐怖心があった
大きな音が苦手、怒鳴り声(特に男性)を聞くと自分が言われていないのに恐怖で萎縮してしまう。
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15
容姿を揶揄われ教室に入れてもらえない、悪口を言われたり、髪を切られるいじめを受けていた
自分が不細工だからしょうがないと思っていた。でもなぜこんな扱いを受けないといけないのかという怒りもあったが言えなかった。
自分にあまり自信がない、本当に私のことを好きになってくれる人は居ないと思っている。
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10
本が大好きでずっと友達と遊ぶより図書館で本を読んでいた。
自分の見たことないとような体験したことがない物語に出会えて楽しかった。
集団でワイワイするより少人数で過ごす方が気持ちが楽に感じる
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9
褒めてもらおうと率先して風呂掃除などをしていたが、ある時「浴槽の汚れが落ちていなかったよ」と親に指摘された。
完璧にすることが当たり前で自分はそれが達成出来ていなかったと思いもっと頑張れば少しは褒めてもらえるのではないかと考えた。
ゴミを片付けられただけで「偉いね、本当に助かるわ」と言われている妹をみて比べてもしょうがないと思うが、親としては私はやって当然、出来て当たり前なのだなと感じる。
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5
飼っていた魚の水槽の音や家電のモーター音などが気になりなかなか眠れず耳を塞いで布団に潜って寝ていた。それ以外にも足が急に痛くなり眠れないことがあった。
泣きながら親に伝えに行くと「気のせい。早く寝なさい」と一蹴され自分に関心がないのだと悲しくなった
自分の気持ちはあまり理解も共感もしてはもらえないだろうなと思っている。
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4
買い物に行くと母親は右手で買い物カートを押し、左手は妹と必ず繋いでいた。
私も手を繋いで欲しかったが、言えず母の服の裾を掴んでみたが「歩きにくい!」と言われいつも後ろをついて歩いていた。寂しかった。私も見てほしかった。でもしょうがないという気持ちもあった。
ほとんど歳は離れていないのに妹ばかりかまってもらってズルいと思うことがある。
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「家にいるのが辛い、家族と関わりたくない」への回答
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ユーカ さん、ご相談を寄せていただきありがとうございます。精神保健福祉士の中浦です。
妹さんに障害があることで家でのルールを妹さんに合わせなければいけないことや、お母様が自分を向いてくれないことなど、小さい頃から寂しさや憤りなどを感じられてきたのですね。それでも家族のことを思いやって生きてこられたことが、相談内容や自分史に書かれた言葉から切ないほど伝わってきました。
ユーカ さんは世界で一人だけだし、 ユーカ さんの気持ちや状況は ユーカ さんにとって固有のものです。 ユーカ さんの苦しみの一つ一つに向き合いたいと思っています。
でも、 ユーカ さんは世界で一人でも、 ユーカ さんの今の状況は ユーカ さんだから起きている訳でもなければ、 ユーカ さんがうまく妹さんやお母様と関われていないから苦しんでいる訳でもありません。
つまり、「きょうだい児」と呼ばれる兄弟姉妹に障害を持つ人に共通する苦悩ということです。
きっと ユーカ さんも耳にしたことがあると思いますが、きょうだい児は家族という文脈の中で障害を持つ人への配慮が必要なことに伴い、障害を持っていない兄弟姉妹がさまざまな苦悩や葛藤を抱えてしまう状態を指します。
きょうだい児が抱える苦悩はさまざまです。障害のある兄弟姉妹に親の注目が多く注がれることで生じる寂しさや不満。自分も兄弟姉妹を世話してあげなければいけないことで、小さい頃から自由が制限されてしまうこと。また、自分の苦悩を誰にも伝えることができず孤独を感じてしまうこともあります。
ユーカ さんも似たような感覚を覚えたことが、一度や二度ならずあったのではないでしょうか?
今回の ユーカ さんへのお返事は、あるきょうだい児の苦悩が描かれた動画を元に書いていきます。ヤングケアラー(介護が必要な家族のサポートを子どもの頃から行う人)の情報発信を行う団体が作った物語です。
なぜ物語を元にお返事をするかというと、私からのアドバイスを聞くことで、 ユーカ さんが今の問題を「自分のせい」だと感じてしまうリスクを避けたかったからです。第三者からのアドバイスはこれからの対策に役立つ可能性がある一方、内容によってはこれまでうまくできなかった自分の行動や考え方などに罪の意識を感じてしまうこともあります。
繰り返しになりますが、今の ユーカ さんの苦悩はきょうだい児という環境が引き起こす問題です。決して「 ユーカ さんが悪い」とか「うまく家族と関われていない」ということではありません。
自分ではないけれど似たような状況にいる第三者の物語を元に話を進めることで、