【子育て名言集】育児がつらいときに響く言葉10選

2023.06.04 Sun
シンくん
案内人 シンくん
ライター
執筆 吉岡 真理
子育て名言集のイラスト
【子育て名言集】育児がつらいときに響く言葉10選

毎日育児に奮闘しているみんな、本当にお疲れ様。
「何をしでかすかわからない小さな怪獣」を相手にする毎日は、息抜きを探すのも大変なんじゃないかな。

子どもを大切に思うからこそがんばってしまうけど、子どもの安心感を育てるためには、育てる大人の心身の安定が一番だよね。

今回はそんな大変な毎日を過ごすみんなに、少しでも肩の力を抜いてもらいたいなと思って10個の名言を用意してみたよ。
一息ついて、「まぁいいか」「今日もしあわせかもしれないな」と、明日が少しだけ楽しみになってもらえたら嬉しいな。

ぎゅーっとなった心をほぐしてね
 

①あたりまえってことはなにもない

いや、あたりまえってことは何もないね
(漫画家/ヤマシタトモコ)1

保護者と子どもの関係って単純なようで複雑だよね。
血が繋がっていたり一番近しい存在だったりするけど、大人には大人の、子どもには子どもの意見があって違う存在。そんなことを改めて感じさせてくれる作品からの名言だよ。

「自分って子どもの扱い下手だな」とか「子育てに向いてないのかな」なんて思ったことはあるかな?「親だから親っぽいことができる」ってわけではないよね。
向き不向きもある。そう気づいたときは「親」としてのステレオタイプ(当たり前)ではなく、育児に本当に必要なことはどんなことなのか、立ちかえるきっかけになると思うよ。

他の誰でもない「自分」と真正面から向き合って、「ひとりの違う個人」の安全と好奇心を損なうことなく一緒に暮らしていく。だからこそお互いのことを尊重し合える仲が生まれていく、というのもひとつの子育ての形だと思うんだ。

当たり前に囚われることなく、ただひとつの家族の形を作り上げていくのが育児なのかもしれないね。

当たり前?なんじゃそれは
 

②元気は出すものじゃない

お嬢さん、元気なんて出すものじゃないよ。元気をもらえる場所に行って、元気をくれる人に会いに行って、元気のつく美味しいものを食べなさい
(ファッションモデル、コラムニスト、ラジオパーソナリティ/クリス・ウェブ佳子)2

「元気」という単語は「なる」や「出す」のように自発的な単語が接続するイメージがあるけど、受動的に「もらう」なんていわれると「いいの?」って気分になっちゃいそうだよね。でも、そもそも元気ではないときに意欲的に元気になるのは余計に疲れちゃいそう。だから美味しいものを食べに行って、大好きな人に会って元気をもらおう。

毎日子どもの安全を守ることは大変だよね。増えていく愚痴や疲れを誰かに話すことも億劫になるかもしれない。そんなときはどうしても1人で抱え込んでしまうことが多くなるけど、ストレスや役割をできるだけ周囲やサービスに分散してほしいな。

元気を出す前にイベントに来たら 元気をもらえたよ
 

③乳児期は肌を離すな

乳児はしっかり肌を離すな 幼児は肌を離せ、手を離すな 少年は手を離せ、目を離すな 青年は目を離せ、心を離すな
(アメリカインディアン/出自不明「子育て四訓」より)

この名言を聞いたことがある人も多いんじゃないかな。でもこの名言には説明がついてることが少ないんだ。なので今回はココロジーが心理学的に解釈してみたよ。

①乳児はしっかり肌を離すな
肌と肌を触れ合わせることで安心感を育んでいく(アタッチメントの形成)時期だよ。育てる側との信頼関係を築き、この社会で生きていく準備をするんだね。

②幼児は肌を離せ、手を離すな
肌を離れて、生活の場を少しずつ外の世界へ広げていくよ。あふれる好奇心から危険へ飛び出してしまわないように、しっかりと手を握って保護することが必要な時期だね。

③少年は手を離せ、目を離すな
大人に守られるように引かれていた手を離し、徐々に学校をはじめとした社会生活の中に飛び込んでいく時期だよ。子どもを信頼して外の世界へ送り出しつつ、すばやく危険を察知できるように目だけは離さず、子どもがいつでも帰ってこられる拠り所になろう。

④青年は目を離せ、心を離すな
自身で危険を察知できるようになる青年期では、子どもを「一人の大人」として信頼し、目を離してみよう。自己の課題と向き合いながら、自分の在り方と葛藤するための土台となるのが、家庭への信頼感なんだ。だから心の根っこはいつも家庭と繋がっていられるように、心配りができるといいね。「自分は必要とされている」と感じられる状態が子どもの心の安定になるよ。

肌や手を離しながら成長していく中で、子どもの力を信じて見守ることが大切なんだね。

成長に合わせた適度な距離感を意識したいね
 

④お金はモノではなく時間に使う

フェラーリよりルンバを買え
(インフルエンサー/ボンベイ)3

フェラーリはちょっと大げさだけど、この名言は見栄や自慢のためよりも自分や家族の時間のために買う買い物のほうが賢い、という意味の言葉なんだ。
育児って本当にマルチタスクだよね。自分の癒やし時間のためにも頼れるものはどんどん頼ってみてほしいな。

洗濯は洗濯乾燥機に、洗い物は食洗機に任せて、「家事代行を頼んでカフェで休憩」を必要経費にしちゃうのはどうかな。「時間をかけること」だけが愛情の形ではないはずだよ。

子育ての重圧は航空機のパイロットに例えられたりもするんだ。便利なものはなんでも活用して、1時間でも心が落ち着く時間を作ってね。

時短家具で浮いた時間で福引きをしたらハワイ旅行が当たったわ
 

⑤子どもを比べない方法

「子供を比べない」こと。きょうだいであろうと双子であろうと それぞれ違う「個」を見る
(柔道家/井上 康生)4

きょうだいでも、同じ保育園や小学校の中でも無意識に子どもを比べて「この子はなんで」と憤ってしまったり、不安に思ってしまったりすることもあるよね。「この子にはこの子の良さがある」と頭では分かっていても、ついつい色々口出ししてしまうことってあると思うんだ。

子どもの「個」を見るためにおすすめなのが、比べてしまう部分は一旦脇に置いておいて、わが子ならではの良いところを書きだしてみることだよ。「笑ったときのほっぺがかわいい」「泣いてる子がいたらすぐよしよししに行ってくれる」など。順位のつけられない部分を探すのがよりおすすめ。そして、つい他の子と比べてしまったときは書き出したことを読み返してみよう。子どもに伝えれば子どもの自信にも繋がるし一石二鳥だね。

子どもは生まれながらにして持っている特性も、成長していく過程で育っていく個性もあるからその力を信じて、ゆっくり成長を眺めていきたいね。

どうしよう。良いところが多すぎる
 

⑥子どもが「大人になりたい」と思えるには

つまらないことにこだわっているより自分で自分の知識や世界を広げていくほうがずっと楽しい
(教育評論家/尾木 直樹)5

子どもの将来を思うからこそ、自分の生活や楽しみを後回しにしがちだよね。でも大人が人生にわくわくしている姿を見て、子どもが「大人になるっていいな」なんて思ってくれるかもしれないよ。

周囲の言葉に育児本、メディアの声など普段からたくさんの知識が目に入るけど、それらがいつも「正解」かはわからないよね。なぜなら成長には、育て方以外にもその子が持っている個性や環境、時代が大きく関係しているから。

だからこそ情報に振り回されないで、その時間を自分の学びや、楽しみに使うことがおすすめだよ。「お母さん最近〇〇のやり方覚えたんだ」なんて子どもと学びの共有をするのも楽しそうだね。

「3歳 育児」って検索する時間を新作ミステリーを読む時間に変えたわ
 

⑦子育ては社会で担うものへ

母親がひとりで抱え込むには、子育ては荷が重過ぎます。(中略)母親ひとりの“孤育て”から、皆で支える“子育ち”へ
(心理学者/大日向 雅美)6

子どもが迷惑をかけ、間違った行動をとったとき「子どものしつけは親の責任」「育て方が悪い」なんてことをいう人もいるよね。日本には自己責任という概念が強くあって、まだまだ親にとって育児がしにくい社会だと思うんだ。

でも、子どもの成長には周囲の環境や学校の制度、教育とも密接に関わりがあるし、そもそも生来貧富に大きな差があったりなど「個人の責任」では補えないことも多いんだ。

今後の未来を作るのは子ども達だよね、だから子どもも育てる大人もどちらもかけがえのない存在なんだ。
だからこそ「孤独」に苛まれることなく、社会全体で子どもと親を守り共に「育てる」世界になってほしいよね。

みんなに支えられて、こんなことも出来るようになりました
 

⑧明日できることはやらない

火事になるわけでもないなら、明日できる掃除を今日やることはない
(米国女性ユーモア作家/エルマ・ボンベック)7

子どもの健康を思うがゆえに、部屋をきれいに、完璧に保つことがルールになってしまうことってあるよね。でもいつの間にか、「完璧にできないこと」を誰かに責められるような気がしてないかな?

「布団は週3回干すべき」「毎日洗濯機を回さなきゃいけない」とルールを設定することで、いつの間にかそれが目的になってしまうんだね。

心の中で自分を責める声よりも、子どもを見てあげたいよね。ドライシートで掃除を済ませる日があっていいし、お風呂を1日くらいさぼってもいい、それで自分と子どもの笑顔を守れたらそれでいいんだ。

今日を「何もしない日」に認定してしんぜよう
 

⑨楽観的に今を見る必要性

楽観的でありなさい。過去を悔やむのではなく、未来を不安視するのでもなくいま現在だけを見なさい。
(精神科医/アルフレッド・アドラー)

子どもの未来を考えると「小学校に入っていじめられたりしないかな」「お金って成人するまでにいくらかかるの」なんてやきもきしたり、不安にかられたりすることもあるよね。でも、意外となるようになるものかもしれないよ。

環境の変化に繊細だった子の転園を「大丈夫かな」って何週間も前から悩んだり対策したりしても、お迎え当日、お気に入りの先生を見つけて嬉しそうに抱っこしてもらってる我が子を見たら拍子抜けしちゃうよね。大人がやきもきするより、子どもって外で知らない間に成長するし、思いもよらない問題に出くわしちゃうこともある。

だから、これから起こるどんなことにも対応できるように、今、自分の健康を大切にすることと、問題が降りかかったときに「なんとかなるさ」と言える心の余裕を作っておきたいね。

ヨガで今を見つめる
 

⑩子どもと感性を共有する大切さ

こどもの目に映るすべてのものはワクワクに繋がっているのかな
(保育士/てぃ先生)8

子どもの発想って面白いよね。怒涛のような毎日だけど、たまには子どもの視点に合わせてみるのはどうかな。

大人になって道にしゃがんで何分も蟻を眺めることってなかなかないよね。なのに隣に子どもがいるだけで新たなことに気づけたり、風が吹いてるだけできもちがいいと思えたりするかもしれない。そんなことを感じるだけで、世界ってとんでもなくきれいに見えたりもするよ。

毎日余裕を持つことは難しいけど、子どもの感性を共有して一緒に笑える時間が増えるといいな。

ふんころがしって前足で歩くんだね
 

育児名言集 まとめ

お気に入りの名言はあったかな。名言をきっかけにその著者の本を読んでみるのもいいし、他の人の名言を調べてみると新しい自分を発見できることもあるよ。
でももし「最近うまく笑えなくなってきたな」「なんだかずっとイライラしてる気がする」など異変を感じたらまずは自分で判断せずに専門家に相談してね。

体調不良がただの風邪なのか違うのかはお医者さんにしかわからないよね。心だって同じだよ。調子が崩れていることで自分を責めたり、周りの目を意識しすぎる必要はないんだ。

それに、もしかしたら悩みを話すことが「子どもを否定している」ような気がしてブレーキがかかる気持ちもあるかもしれないね。でも、どんな悩みも、どんな苦しさも、毎日を心をいっぱいにしてがんばっているからこそ感じる大切な気持ちなんだ
どうか罪悪感なく弱音を吐いたり誰かを頼ってね。

この名言たちがどれかひとつでも、みんなの心の安らぎになって明日の朝を晴れやかに迎えられたら嬉しいな。

大人にとっても子どもにとっても明日が健やかな1日でありますように
 

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