恩着せがましい人は「自信がない」?恩着せがましい人の特徴と対策

社会 2020/10/14
恩着せがましい人の特徴と対策
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恩着せがましい人、周囲にいませんか?

「あんたを私立に行かせるの大変だったのよ」「今までどれだけのお金とエネルギーを君に費やしたと思ってるんだ?」

こんな風に言われたら、思わず「頼んでません!」と言いたくなりますね。恩着せがましい人とは、このように「相手に対して感謝を促す態度」を取る人のことを指します。

彼らはいったいなぜ、そのような行動を取るのでしょうか? 恩着せがましい行動をする裏には、実はその人の子どもの頃の環境が大きく影響しているんです。単にいじわるな性格というわけではなく、それ以外の方法を知らなかったり、不器用だったりする場合もあるようですよ。

恩着せがましい人の特徴

まず最初に、恩着せがましい人の特徴をいくつか解説します。

1. 見返りを期待する

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恩着せがましい人は、自分がしただけ相手にも見返りを求める傾向にあります。「自分はこれだけのことをしたのだから、相手も自分に何かを返すべきだ」という考えを持っているのです。

例えば、自分の意思で恋人に贈ったはずのプレゼントやデートの際の食事代も、何かのタイミングで返してもらわないと気が済まず、仮に別れ話になった際に「今まであげた分を返して」と言うケースもあります。

2. 恩を過剰に売る

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恩着せがましい人は、頼まれていないのに率先して過剰に恩を売ってくる傾向にあります。これは、自分に自信がなく、人から嫌われることを恐れていて、恩を売って感謝されることで自分の存在意義を確認しようとするためです。

「相手に喜んでもらいたい」「相手に良く思われたい」「感謝してもらいたい」という気持ちが強すぎて、頼んでもいないのにお菓子やプレゼントをたくさん贈ってきたり、過度に世話を焼いてきたりするのです。

3. 周りにアピールする

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周りに自分のしたことをアピールするという特徴もあります。恩着せがましい人には損得勘定があるため、職場の上司や自分に利益をもたらす人が見ている場所では、率先して「私がやっておきます!」「これやっておきました!」というように、自分の行動をアピールします。

一方で、誰も見ていないところでは、自分の行動は周囲の評価につながらず、意味がないので、消極的な姿勢を見せるでしょう。

4. お願いが下手

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4つ目の特徴は、お願いするのが下手ということです。恩着せがましい人は、自分に自信がなく、自己肯定感が低い傾向にあります。

「自分がしてあげた善行を主張しないと、自分の言い分なんて聞いてもらえない」「自分は何かをしないと、親切にしてもらえる存在ではない」と思っており、そのため、人に素直にものが頼めない、かわいく甘えられない、頭を下げてお願いができない、といった傾向があるのです。

心理カウンセラーの大塚統子氏によると、恩着せがましい人がコミュニケーションの見本とした人たち(両親や祖父母)も、同じように恩着せがましい態度があった可能性があるとしています。

ひとは愛されたように自分も愛します。コミュニケーションも同様で、自分が経験したやり方でコミュニケーションを取ろうとするのです。

恩着せがましくするのはなぜか

恩着せがましい行動の原因は何なのでしょうか? そこには、大きく2つの理由が隠されています。

1. 相手をコントロールしたい支配欲がある

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恩着せがましい人は、「相手を自分の思うように動かしたい」というふうに、コントロールしようとする心理があります。

特徴の4つ目で挙げたように、恩着せがましい人はお願いするのが下手です。恩を売って感謝される、自分がしたことを必要以上に主張しないと、自分のお願いは聞いてもらえないと考えています。

例えば、恩着せがましい親は、子に恩を着せておかないと「老後の面倒を見てもらえないかもしれない」と不安を抱いていたり、恩着せがましい会社の上司は、部下に恩を売っておかないと「上司として敬ってもらえないかもしれない」と考えている場合があるのです。

2. 承認欲求を満たしたい

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恩着せがましくする2つ目の理由は、承認欲求を満たしたいからです。承認欲求とは「認められたい」「褒められたい」「感謝してほしい」という欲求のことで、誰しもが持っているものです。

恩着せがましい人の中には、自分が子どもの頃、何をやっても親に認めてもらえなかった経験があります。その結果、自己肯定感が育たず、成人しても自分で自分の承認を満たすことができません。

その頃の「私がやったことを認めてほしい」という感情が残っているため、自分以外の人に承認を求めようとします。

冒頭にもあったように、恩着せがましい親は、自分の子どもにその気持ちが向かっていることがあります。心理学では、これを「感情転移」といいます。本来そこに向かうはずではない感情が向けられていしまっていることを指します。

承認欲求を繰り返し求めていると、相手から邪険に扱われてしまうことがあります。だから、恩着せがましい人は、絶対に承認を得られる出来事を「〜してやった」と威圧的に伝えるのです。

恩着せがましい人への対策

恩を着させられている立場からすると、交換条件になっていない見返りを求められたり、頼んでもいないのに恩を押し付けられたりするため、たまったものではありません。

「こんなに大変だった」「こんなに尽くしてあげたのに」と言われると罪悪感を刺激されるので、「そんなこと頼んでない!」「何回も同じことを言わないで」と不快な気持ちになるでしょう。

恩着せがましくする心理には、承認欲求といった問題が深くにあります。そう簡単にその人を変えることはできません。つまり、ストレスを軽減するために、自分を変えるしかないのです。

恩を着せられる側ができる具体的な対策としては、理解の仕方を変えることが有効です。相手の言葉をどう理解するのか、どう受け止めるのかで、感じ方は変わってきます。言い換えれば、どう感じるかは自分次第で決めることができるのです。

一見恩着せがましく聞こえる言葉も、「この人はお願い下手で不器用なんだな」と受け取ってみたり、「自分のことを認めてもらいたくて必死なんだな」と考えることができたら、イライラも軽減される可能性があります。

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