共感しやすい、敏感な方へ。コロナで疲れた心を休める「デジタルデトックス」のすすめ

心理学 2020/05/10
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コロナによる自粛生活が始まって1ヶ月が経ちました。テレビやネットのニュースやSNSを見ていると「なんだかしんどいな…」感じてきませんか?

実は私もその一人。

今回はコロナ疲れ、自粛疲れで気分がふさぎがちになってしまった「共感しやすい」「敏感な」方に向け、私が実践している「デジタルデトックス」についてお話ししようと思います。

コロナでみんなが怒ったり悲しんだりしているのを見ると、つらくなる

もともとインドアなので、家にいることは比較的得意です…が、家にいるとできることも限られてくるし、必然的にテレビやネットを見ている時間が長くなります。するとしんどくなっちゃうんですよね。それはなぜか。

たぶん、「社会の混乱やそれにともなう人々の負の感情が丸裸になる」からだと思うんです。

実際、コロナ禍によって休校になり、学びの機会を奪われた人、仕事を失った人がたくさんいます。今まで当たり前だと思っていた日常が一転、当たり前じゃなくなってしまった。好きなアーティストのライブやGWの旅行の予定がなくなって、楽しみがなくなった人も多くいるでしょう。私たちの楽しみや生活を支えてくれた多くの人たちが今、苦しい状況にいます。

そんな社会の混乱の中で政府や行政への怒り、仕事や家族を失った悲しみなどがあふれて、SNSを中心に負の感情を目にすることが増えました。もちろん悲しいときに悲しみ、声をあげるべきときに声をあげることはよいことです。それを止める権利は誰にもありません。

けれど、そうした負の感情に敏感に反応してしまって、つらい思いをしている人もいるのではないでしょうか? 私も東京などに緊急事態宣言が出された1ヶ月前、やっぱり不安でつらくて仕方がありませんでした。仕事がなくなるかもしれない不安、自分や大切な人がコロナによって命の危険が及ぶかもしれない不安、今後の社会や経済、生活のこと…。

「私はまだ大きな影響を受けていないほうだし、できるだけ家にいていつもどおりに過ごそう」と最初は気丈に振る舞っていました。しかし、通常の生活を送っているとつい触れてしまうメディアの情報が、テレビやスマホの画面越しの人々の声が、日に日に怖くなってしまったのです。

もしかしたらこのつらさは「共感疲労」かも?

災害や事件の報道などを見て、実際に現場にいないにもかかわらず具合が悪くなってしまう人がいます。その状態は「共感疲労」と呼ばれ、最近のコロナ報道によって共感疲労を感じている人がいるそうです。

この共感疲労、私も東日本大震災のときに感じていました。私は当時、被災していないにもかかわらず、連日の報道で非常に鬱屈としていたことを覚えています。「自分は被災者じゃないのに。自分より大変な人がたくさんいるのに」と思いつめて動けずにいました。今回のコロナでも同じでした。

日々状況が変わる今、ついニュースやSNSで情報を見てしまう気持ちはわかります。でも、それで疲れを感じて暗い気持ちになるのなら、必ずしもすべてを知る必要はない気がします。誰かの感情をすべて、無理やり自分が抱える必要なんてありません。

最低限、自分や周囲の命を守るための行動をしていれば、ゆっくりと家の中で好きなことをしていてもいい。心が疲れているのなら、今は誰かと比べたり無理に前向きになったりしなくてもいいと思います。

SNS・テレビ疲れの人に…デジタルデトックスのすすめ

コロナ禍で具合が悪くなった私が最近やっていることがあります。それは「デジタルデトックス」。デジタルデトックスとは、スマホやパソコンなどのデジタル環境から一定期間距離を置いてストレスを減らし、生活を見直す取り組みです。LINEの通知やついつい開いてしまうSNSから離れることで心も体もすっきりします。

私はここ数週間、仕事以外では極力、スマホやパソコンを見ないようにしています。と言っても通知がくると見てしまうので、非通知モードにしてスマホは寝室に置きっぱなしです。また、ニュースも見ていて不安になってしまうことから、テレビを消して好きな音楽やラジオを流して過ごしています。

クックパッドではなく、昔、母からゆずってもらった料理本を開いて新しい料理に挑戦したり、窓を開けて瞑想をしてみたり。お気に入りのワンピースを着て、ネイルをして、春からの新生活のために買って結局使わずじまいだった春コスメでメイクをして。夜は友人や家族とテレビ電話をして、寝る前には本を読んで…。

すると、だんだんとしおれかけた心が元気になっていくのを感じました。「ああ、やっぱり私はコロナで疲れていたんだな」と。

私は今でもデジタルデトックスを続けています。おかげでリラックスする時間と集中する時間のメリハリがついたような気がしますし、よく眠れるようになりました。今ではまたニュースを見るようになりましたが、夕食後の30分だけと決めています。

それでもやっぱりつらいときは

デジタルデトックスで社会から一定の距離を置いても、それでもつらくなることがあると思います。最近では、厚生労働省が、コロナ対策における心のケアについての特集ページを設けていて、自粛中の過ごし方などについて専門家からのアドバイスを見ることができます。SNSや電話による心の相談窓口もあるようです。

新型コロナウイルス感染症対策(こころのケア)- 厚生労働省 こころの耳

もし、不安な気持ちが強いときはこうした相談窓口で相談するのもよいかもしれません。くれぐれも無理せず、お互い穏やかに過ごしましょう。

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written by せの

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