ピグマリオン効果って?「褒めて伸ばす」で子どもや部下に結果を出してもらう方法

仕事 2020/04/26
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「なかなか相手の行動を変えられない」「子どもや部下が思うような成績を出してくれない」と悩んでいませんか?実は相手がイヤイヤとした気持ちでなく、前向きな気持ちでこちらの期待通りに行動してくれる心理効果があります。それが「ピグマリオン効果」です。今回はピグマリオン効果の内容や日常生活で活かす方法について紹介します。

ピグマリオン効果とは?

ピグマリオン効果とは、「ある人が周囲から期待されることで、その人のパフォーマンスが向上する」という心理的効果のひとつです。周囲に期待されることによりモチベーションが上がり、結果としてパフォーマンスも向上すると考えられています。アメリカの研究者・ローゼンタールが発見したことから「ローゼンタール効果」とも呼ばれることがあります。

ピグマリオン効果は教育心理学の効果のひとつですが、現在では教育関係者のみならず、一般的にも知られるようになっている効果です。

似たような心理効果に、周囲から注目されることでよい結果を出す「ホーソン効果」、本来は効かない薬を飲んだにもかかわらず患者が薬が効いていると思い込み、実際に病状が改善する「プラシーボ効果」があります。

一方、ピグマリオン効果と逆の効果もあり、「ゴーレム効果」と呼ばれています。ゴーレム効果は「周囲から期待されないとその期待どおりにパフォーマンスが下がってしまう」心理効果です。

ピグマリオン効果が活かせる場面

ピグマリオン効果は日常生活においても活かせるものです。ここでは、ピグマリオン効果を活かせる場面についてみていきましょう。

子育てや部下の教育

ピグマリオン効果はもともと教育現場で活用されていた効果のため、子育てに応用しやすいです。なかなか子どもの勉強の成績が伸びないと思ったら、成績が低いことを叱ったり残念がったりするのではなく、子どもの可能性を信じて、子どもに期待していることが伝わるよう接しましょう。

「この子はダメだ」と思って接してしまうとゴーレム効果となってしまい、子どものモチベーションや成績にもよい影響を及ぼしません。ピグマリオン効果を期待するには、常にプラス思考で接し、どうしても叱らなければならないときは落ち着いて感情的にならないようにしましょう。失敗したときも「なぜできなかったのか」と失敗した理由を問うのではなく「次はどうしたらできるだろうか」と前向きに次の行動を一緒に考えることが大切です。

上記の内容は、子どもの教育に限ったことではなく新人教育などの大人の教育にも使えます。最近ではピグマリオン効果がビジネスにおいても注目されており、ビジネス書などでも取り上げられるようになりました。部下の教育で悩む方もぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。

恋愛にも使えるかも?

ピグマリオン効果は、相手に期待して接することで、こちらが望むような相手の行動をうながす効果です。そのため、使い方によっては恋愛にも使える可能性も。

たとえば、恋人に対して直してほしい点がある場合にはそのまま指摘するのではなく、自然に行動が変わるよう、「褒め」を交えてポジティブに行動の変化をうながすのです。この場合はあくまで「あなたを信じているから」「あなたにはこんなにいいところがある、だからここを変えるともっと素敵になる」とアピールするのがポイント。

すると相手も気持ちよく、こちらの意見を聞き入れてくれるようになるかもしれません。

ピグマリオン効果を活用して相手に気持ちよく結果を出してもらおう

ピグマリオン効果は、こちらが積極的に褒めたり期待したりすることで相手のモチベーションを高め、よい行動・結果へとうながす方法です。「なかなか相手が自分の思い通りにならない…」と悩んでいる方は、ピグマリオン効果を使ってみましょう。その際には一時的に褒めるのではなく、日頃から褒めることを意識してみてくださいね。

あなたが恋愛や仕事で「必要とされたい」と感じる理由

reference:ロボットを利用した教育支援システムにおけるピグマリオン効果の検証,ピグマリオン教育とは – NPO法人 JDP(日本深層心理研究会),清水克彦, 和田秀樹『わが子を有名中学に入れる法』PHP研究所 / written by Cocology編集部

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