SNSに依存しないために知っておきたい「FOMO」と「JOMO」って?

人間関係の心理学 2020/04/14
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多くの現代人の生活の一部となっているTwitter、InstagramなどのSNS。日本国内におけるSNSの利用者数は2018年時点で7,523万人で、2020年末には7,937万人にまで拡大すると予想されています。

ITC総研の調査によると、SNSの主な利用目的は「知人の近況を知りたい」が最も多く39%、そして「人と繋がっていたい」という目的が次いで36%でした。

しかし、SNSにのめり込みすぎて、人との繋がりをSNS上だけで測ったり、自分と他人を比べ自己嫌悪・自己否定するツールとして使うようになると、メンタルを健康に保つことが難しくなってしまいます。

そんなSNSによるメンタル症状として挙げられるのが「FOMO(the Fear of Missing Out)」です。

今回は、「FOMO」の概要と自己チェックリスト、そして進化系である「JOMO(the Joy of Missing Out)」についても詳しくご紹介します。

「FOMO」とは「取り残される不安」のこと

「FOMO」とは「the Fear of Missing Out」の略語で、取り残される不安や恐怖のことを指します。SNSの発達によって、友人など親しい人が何をしているのかを簡単に知ることができたり、話題の店や流行のファッションなど最新情報に触れるようになりました。

そんな中で、自分が参加しない友人たちの集まりの投稿を見たときに、「自分だけが知らない大きな出来事が起きていたらどうしよう」と不安を感じたり、「最新情報に常に触れていないと取り残されてしまう」と恐怖を感じる現象が起こり始めたのです。これが「FOMO」です。

最近の研究では、FOMOが気分や人生の満足度にネガティブな影響を与えることがわかりました。

自分に自信がない若者は「FOMO」を引き起こしやすい

FOMOに関する研究によると、インターネットやSNSの利用頻度が高い若者がFOMOになりやすいことがわかっています。「人生で得ることができる全てのことを探求し、体験したい」という若者ならではの願望も関係している可能性があるとのこと。

また、イギリスの大学の調査によると、「自立心が低い」「自分に自信がない」「孤独感が強い」といった特徴がある人はSNSに依存する傾向にあり、FOMOになりやすいことがわかりました。

FOMO度をチェックする方法

自分がどれくらいFOMOを抱えているのかは「オリジナルFOMO尺度」でチェックすることができます。

以下の10個の設問に対し、1の「全く当てはまらない」〜5の「とても当てはまる」の5段階で答えていきます。高い数字が多いほど、FOMOを抱えていることになります。

  • 1. 自分よりも他人の方が、利益を得る経験をしていると恐怖を感じる。
  • 2. 自分よりも友人の方が、利益を得る経験をしていると恐怖を感じる。
  • 3. 友人が自分抜きで楽しい思いをしたことを知ったとき、不安になる。
  • 4. 友人が最近どうしているかわからないと不安になる。
  • 5. 友人の「内輪ネタ」を理解していることは重要である。
  • 6. ときどき、自分は世の中の動きに追いつこうとして時間を割きすぎているのではないかと思う。
  • 7. 友人と会う機会を逃したとき、くよくよと悩んでしまう。
  • 8. 昇進など自分に嬉しいことがあったとき、オンラインで詳細をシェアするのは大事なことである。
  • 9. 予定された仲の良い友人たちの集まりに行けなかったとき、すごく思い悩む。
  • 10. 休暇を取っているときでも、友人たちが何をしているかが気になって追いかける。

「FOMO」の進化系「JOMO」とは

最近では、「FOMO」から進化して「JOMO」という言葉が生まれています。「JOMO」とは「the Joy of Missing Out」の略語で、直訳で「取り残される喜び」という意味です。

自分が受信する情報をコントロールすることで、「友人や知人が何をしているのか把握しないと落ち着けない」「誰かと繋がっていないと不安になる」「最新情報を追いかけてないと取り残されるのではないかと怖くなる」といったFOMOから解放され、自分の生活や人生に充実感を取り戻そうという動きです。

デンマークの心理学教授Svend Brinkman氏によると、「JOMO」を自分のものにするためには、常に降り注がれる全ての可能性を積極的に見逃す練習する必要があるとのこと。

大量に溢れる情報に一喜一憂して精神を疲弊させないために、インターネットやSNSと適度に距離を取ることが大切になります。

無意識にでも感情が動けば疲れが溜まるもの

今回は「FOMO」の概要と自己診断チェックリスト、そしてFOMOの進化系「JOMO」について解説しました。

SNSの発達により、四六時中他人の動向がわかるようになりました。また、雑誌やテレビに比べて、最新情報も早く手に入るようになりました。自分の興味関心のある分野の投稿を目にしたら、無意識にでも感情が動いてしまうでしょう。

そういった心の動きがポジティブにしろ、ネガティブにしろ、積み重なれば心身の健康を害する原因となります。FOMOはもちろん、SNS疲れを感じている人は特に意識してスマートフォンと離れる時間を設けみてください。

SNSを使ってメンタル回復力を鍛える3つの方法

reference: Psychology Today, BBC, GQJapan, IDEAS FOR GOOD, ITC総研/ written by Cocology編集部

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