孤独はポジティブな面もある。孤独がもたらす2つのメリット
私たちは、友情や愛情など社会的な結びつきを必要としています。
それらが手に入らないと、孤独を感じてしまうときもあるでしょう。
しかし、孤独が必ずしも悪いという訳ではなく、ポジティブな面もあります。
今回は孤独がもたらす良い点について考えていきます。
孤独のもたらす良い点
孤独の良い面とはどういったものがあるのでしょうか? まず、孤独がもつ2つの良い点について紹介します。
内省ができる
自宅に自分しかいないという状況を想像してみてください。そういった場面では、あなたはどういう行動を取りますか?
一般的に、孤独な場面では内省する機会が増えると言われます。
孤独な場面では、私たちは自分自身に焦点が向き、自分の心で感じていることや過去の自分の行為を考える傾向があります。
その結果、自分の過去や間違いについて内省する時間が与えられ、自分自身の成長を促すことができるのです。
一方、いつも周りに人がいて、自分自身の内部を掘り下げたり振り返ったりしない人は、自分の間違いにも気づきにくいかもしれません。
一人で過ごすことは、自分自身を振り返る機会があるということです。
自立した感覚を持てる
孤独は、あなた自身の感覚に対して良い影響を与えるかもしれません。
フランスの哲学者ミシェルドゥモンテーニュは、数年間社会から隔離され、図書館に閉じ込められた経験を持つ人物です。
その経験を振り返り、「閉じ込められた間、自分と自分との間の会話しか存在しなかった。そのため、自分は自分自身を責め、時に守ろうとした。攻撃も防御も、受け取ることも与えることも、私は自分自身で出来たのだ」と彼は述べています。
さらに、CNNのインタビューの中で、イタリア沿岸の小さな島で30年以上独り暮らしをしてきたマウロモランディは、「環境や状況のおかげで、素晴らしい旅ができるのではない。自分の心の持ちようで、満足のいく旅ができる」と語っています。
多くの場合、孤独を経験した人は、このように自立性が向上したと述べています。
おそらく孤独によって、社会的交わりの中で忘れ去られた、自分の自立した感覚を取り戻すことができるのかもしれません。
長期的な孤独は害だけれど…
孤独はプラスの効果を持つとはいえ、長期的に孤独を感じると悪影響の方が多くなります。
しかし、他者との結びつきがどれだけ必要かは人それぞれ異なります。
孤独のもつポジティブな効果から、大勢で戯れるよりも一人でいることを好む人もいます。
社交性を重視する社会的風潮はありますが、孤独のプラスの効果についても考えなければならないかもしれませんね。
references: psychologytoday /written by cocology編集部