記憶力もアップ?愛情ホルモン「オキシトシン」の効果とそれを高める4つの方法

心理学 2020/04/15
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子犬を抱きしめたり、友達と抱き合ったり、パートナーにキスしたりすると、温かくぼんやりした気持ちが生じるのではないでしょうか。

これは「愛のホルモン」と呼ばれるオキシトシンによるものです。

今回、オキシトシンの効果とそれを高める4つの方法について見ていきましょう。

オキシトシンの効果

オキシトシンは、愛情ホルモンとして注目を集めているものです。まず、オキシトシンの効果について詳しく見ていきましょう。

絆の形成

オキシトシンは、絆の形成や信頼関係など社会的に好ましい行為と関連しているといわれています。

ある研究では、男子大学生が点鼻薬からオキシトシンを服用したとき、プラセボスプレーを飲んだ参加者よりも、痛みを伴う記憶についての感情を、見知らぬ人と分かち合うことをいとわないことがわかりました。

別の研究では、オキシトシンの投与により、他者を信頼しお金を渡すようになったとのこと。

つまり、オキシトシンによって、自分で苦労して稼いだお金を、困っている見知らぬ人に直接渡すようになったのです。

オキシトシンによって人との絆を形成できたとは驚きですね。

記憶への影響

しかし、オキシトシンの効果がすべてポジティブであるとは限りません。

オキシトシンによって、記憶を損なう可能性があるというのです。

ある研究では、オキシトシンスプレーを人に投与すると、記憶テストのパフォーマンスが低下することがわかりました。

しかしオキシトシンは常に記憶の低下につながるわけではなく、愛着のスタイルによって異なるといわれています。

例えば、最近の研究では、他の人への依存を好まないような愛着スタイルを持つ人の場合、オキシトシンは単語のリストの学習能力を向上させることがわかりました。

しかし、他の人に依存したいと思っていた人々の記憶には、オキシトシンは有害な影響を及ぼしました 。

このように、オキシトシンは愛着スタイルによって、記憶に異なる影響を与えると言われています。

痛みの緩和

オキシトシンは身体的な痛みの軽減にもいいかもしれません。

線維筋痛症のような慢性的な痛みのある人は、血中を循環するオキシトシンのレベルが自然と低くなっていることがあります

さらに、オキシトシンレベルが低いほど、ストレスを抱えたり、うつ病になりやすかったりします

そこで、科学者たちは、オキシトシンを与えることが、痛みのレベルや痛みの感受性を減少させるかどうかを確かめる研究を行いました。

その結果、オキシトシンが、痛みに関する脳の処理領域に直接作用するだけでなく、痛みに関連するうつ症状や不安を和らげることによって、間接的に苦しみを軽減していたのです。

つまり、オキシトシンは中枢神経系に様々な影響を及ぼし、生理学的・心理的な経路を通して作用し、痛みによる不安な気分や悪循環を緩和できる可能性があるのです。

オキシトシンを高める4つの方法

それでは、どのようにオキシトシンを高めることができるのでしょうか? 4つの方法について紹介します。

抱擁

親と子の間では、物理的な接触によってオキシトシンを刺激できます。

カップル間、人間と犬の間においても、抱擁しあったりキスしたりすることで、オキシトシンを高めることができます。

恋人や自分を愛する

パートナーや配偶者がいる人であれば、その人と一緒に過ごす時間も長いでしょう。

恋人同士で愛したり愛されたりすることで、オキシトシンは急上昇するといわれています。

映画鑑賞

もしオキシトシンを手軽に増やしたいなら、感動的な映画を見てみてください。

映画を見ているときに、相手の立場に立って共感したり、その人への思いやりを感じるときがあるはずです。

研究によると、実際に感情的なビデオを見て共感を持つと、オキシトシンレベルが上昇し、寛大になるといわれています。

出産と母乳

誰でもできることではないですが、出産し母乳を与えるようになると、オキシトシンが上昇します。

たくさんオキシトシンが放出されることによって、赤ちゃんの出産のための子宮収縮から、育児の準備までが可能となるのです

また、オキシトシンは赤ちゃんとの絆を深め、新しいお母さんに心の安らぎや輝きを与えてくれます。

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references: psychologytoday /written by cocology編集部

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