神経言語プログラミング「NLP」とは?心理学との違いやリフレーミング効果などスキルを解説

仕事の心理学 2020/03/18
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仕事で「自分の言葉に説得力を持たせられれば、もっと成果が出せるのに…」と思ったり、プライベートで「この人の気持ちがわかれば、もっと違うアプローチができるのに…」と思ったりすることはありませんか?

人の行動は心理や感情に基づいています。つまり、人の心の動きを知り、人や自分の心理を動かすテクニックを身につけることができれば、上記で挙げたような目標の達成や「なりたい自分」に近づくことができるのです。

そのために有効な手段の1つが「NLP」です。この記事では、NLPについて、心理学や心理カウンセリングとの違い、NLPの具体的なスキルについて詳しくご紹介します。

NLPとは

NLPは、Neuro Linguistic Programmingの頭文字を取ったもので、日本語では「神経言語プログラミング」、別名「脳の取り扱い説明書」と呼ばれています。

心理学と言語学を元にした人間心理とコミュニケーションに関する学問で、1970年はじめにアメリカで生まれました。

自分が体験した出来事は五感(神経)を通して認識され、言語・非言語によって意味付けを行い、脳に記憶されます。人間は、歳を重ねるごとにこの経験を積み重ねていき、自分の考えや価値観を作っていくのです。

ある程度年齢を重ねると、考え方や価値観・反応のパターンが一定化します。これを「プログラミング」と言います。この仕組みを利用して、成功する方へ自分を導くプログラミングを行うのがNLPという学問です。

元々セラピーやカウンセリングの現場から生まれた学問ですが、実践的なテクニックがメインとなっていることもあり、現在ではビジネスや医療など様々な領域で活用されています。

NLPと心理学/心理カウンセリングの違い

NLPは心理学を元に作られた学問ということも影響し、心理学との明確な違いがわかりにくく混同してしまう人も多くいます。NLPと心理学の違いを一言で言うと「理論と実践」です。

心理学は、仮説をもとに様々な検証を行い、証明を通じて理論を構築してきたもの。そしてNLPは、心理学で確立されてきたものを能動的に実践するものです。

また、心理カウンセリングはマイナスの状態からゼロの状態に戻すサポートがメインですが、NLPはその部分を含みつつゼロからプラスの状態に引き上げるのがメインで、「目標達成のためにどうすればいいのか」というコーチングの要素も含んでいます。

NLPのスキル

NLPを通して学べるスキルには具体的にどういったものがあるのでしょうか。以下では、数あるスキルの中から3つを取り上げ、詳しくご紹介します。

1: リフレーミング効果

「リフレーミング効果」とは、フレーム(枠組み)を変えることで同じ出来事に違う視点を持たせることを指します。別の視点を持つことで、それまでマイナスの面しか見られなかった出来事のプラスの面も見られるようになります。

リフレーミング効果の有名な例えが「コップに入った半分の水」です。「半分しか入っていない」というフレームで見るとマイナスの状態に見えて不満や不足を感じますが、「半分も入っている」というフレームで見ると、満足感や喜びを感じることができます。

このように公私ともに人生の中でぶつかる苦難や逆境もプラスの面で捉えることで、物事を前向きに取り組み、自身の成長に繋げることができるのです。

2: ペーシング

NLPのスキルを習得することで実現できることの1つに、他者とのコミュニケーションの構築があります。「ペーシング」はまさに他者と良好なコミュニケーションを築くために有効なスキルです。

具体的には、相手の話し方(声の大小やスピード)や状態(感情の起伏)、呼吸などのペースに合わせるスキルのこと。相手にペースを合わせていくと聞き手と話し手の間に一体感が生まれ、安心して話ができるようになります。

3: ミントン・モデル

「ミルトン・モデル」とは、催眠療法の第一人者であるミルトン・エリクソンが実際にクライアントに対して使っていた言葉のテクニックを分析し作られたもので、無意識のうちに相手に伝えたいメッセージを届ける技術です。

ミルトン・モデルの1つ「主体の省略」というテクニックは、話の主体を省略することによって、話を受け入れやすくするというもの。

例えば「優秀な人ほど、この話を聞くとやる気になるそうですよ」と聞くと、聞き手は優秀な人になるためにやる気を出すようになる傾向にあります。

また「引用」というテクニックは、第三者の言葉を引用することで、メッセージに権威を持たせることができます。

例えば、セールストークで「この美容液を使ったお客様で『ずっと悩まされていた乾燥肌が治ってハリツヤが出た』というお話を聞きました」とショップスタッフが言ったとします。

聞き手は誰かが言ったことなので否定することができず、そのメッセージを無意識に肯定的に受け取りやすくなるのです。

なりたい自分に近づくために活用できる

今回はNLPについて、心理学や心理カウンセリングとの違い、具体的なスキルについてご紹介しました。

NLPのスキルは自分や他者のコミュニケーションに実践的に活用することができ、「なりたい自分に近づくための1つの手段」になると言えます。

仕事の商談や対人関係、物事の捉え方などで悩んでいる人は、上記をぜひ参考にしてみてください。

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reference: 日本NLP協会(1, 2, 3, 4), 心理カウンセラーの種/ written by Cocology編集部

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