ネガティブなニュースとの向き合い方

心理学 2020/02/20

猛威を振るう新型コロナウイルスに、タイでの銃乱射事件。

私たちの周りにはきょうもネガティブなニュースがあふれています。社会の動きを知るのはもちろん大切ですが、私たち自身の日常もなかなか厳しい中、あまりに衝撃的で悲惨なニュースばかりにさらされると「もうたくさん!」と感じる時もあるのではないでしょうか。

ネットやテレビ、ソーシャルメディアを通じてノンストップで押し寄せるネガティブ・ニュースの波、心を支配させないためにどう向き合ったらいいのでしょう。

ネガティブ・ニュースがもたらす心への影響

ネガティブなニュースを視聴すると、私たちの内に不安や悲しみ、怒り、憂うつ、嫌悪感などのムードが醸成されます。さらにそれは、実際に周りで起きている出来事をどう捉え、それとどう関わるかにまで影響してしまうことがあるのです。

例えばあなたがニュースを見て「悲しい」「不安だ」と感じている場合、ネガティブで脅威を覚えるような出来事に無意識のうちにより同調したり、中立的な出来事をネガティブに捉えるようになったりします。

また、あなた自身のパーソナルな懸念や不安を根拠なく増幅させる傾向が見られるほか、特にうつ病や不安障害、心的外傷後ストレス障害(PTSD)などを悪化させるとも懸念されています。

ニュース接触とストレスの関係を調べたある調査で、ニュースを定期的にチェックすると答えた95%のうち、半数以上はそれがストレスになっていると打ち明けています。

また約7割はメディアの伝え方が過剰だと感じていました。英国のある心理学者は、私たちとニュースとの関係がここ15~20年で様変わりしたと指摘します。

スマホでいつでもどこでもチェックできるほか、文字だけでなく音声や動画も配信され、ニュースがより視聴覚に訴えるショッキングなものになっているというのです。

ネガティブ・ニュースから自分を守る「護心術」

ネガティブ・ニュースから受ける影響の度合いは、もちろん個人によって異なりますが、ここでは、ニュースへの接触で心の平穏が保てない気がする、人間関係にマイナスに働いているかも、と思うあなたに、今から実践できるシンプルな「護心術」をいくつかご紹介します。

自分のニュース「許容量」を設定する

ニュースを視聴したり、ソーシャルメディアにアクセスする回数を制限することは、私たちのストレス反応を調整し、正常に戻すための時間とスペースを生み出します。

自分の「許容量」に合わせ、スマホでニュースを受け取る際のプッシュ通知をオフにしたり、1日のうちニュースをチェックする時間帯をあらかじめ決めてみてください。

自分に適したストレス・マネジメントを実践

運動する、家族や友達と時間を過ごす、あるいはメディテーションやヨガをするなど、あなたが一番リラックスできることをして自律神経の乱れを整えます。

自分を落ち着かせる方法を学び実践することは、ストレスに対する神経系の働きを向上させ、ネガティブな影響を緩和する「筋肉」を鍛えるようなもの。よりタフでレジリエントになれるのです。

心配ごとをリストに書き出す

不安のスパイラルに陥ってコントロール不能になった時には、自分が何を感じているかを、メモとペンを持って書き出します。思考プロセスが整理されるほか、頭の中から心配ごとを取り出し、客観的に見つめることで、これまでとは違う視点が得られるかもしれません。

信頼できる人に話す

信頼している家族や友人に、自分の感情を素直に打ち明けます。感情を言葉にすることで、安心感が生まれ、自律神経の闘争・逃走反応が軽減されます。

とにかくスイッチオフ

特に睡眠前に恐怖心や先の見えない不安感が頭から離れない時は、心が軽くなるような本に文字通り「没頭」する時間を作ります。ベッドタイムの20分以上前にこうした本を読むことは、心穏やかに眠りにつく助けになります。

あらゆる情報があまりにも速く、多く、簡単に手に入ってしまう私たちの時代。

その利便性や有用性は否めないものの、自分に必要かどうかを判断する間もなく、心の準備のないままに「摂取」や「消化」を強いられることはしばしばです。

今回ご紹介した「護心術」を参考に、なるべく心に負担をかけず、あくまでも自分本位で、情報と向き合っていけたらいいですね。

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references: stylist, cnn, psychologytoday, huffingtonpost / written by Cocology編集部

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