燃え尽き症候群(バーンアウト)のサインとは?症状やチェック方法・対策

仕事 2020/01/31

最近、身体のどこかに原因の分からない痛みを感じたり、どれだけ仕事をしても達成感が得られなかったり…、そんなことが続いていませんか?

仕事量が自分のキャパシティーを超えていると思いながら周りに打ち明けられず、こうした肉体・精神的な状態が慢性化しているなら、それは「バーンアウト(Burnout)」の兆候かもしれません。

日本語で「燃え尽き症候群」と呼ばれる「バーンアウト」。ただ、「燃え尽きる」という表現は、一生懸命に取り組むという文脈で使われることもあり、この症候群の深刻さがなかなか伝わりにくいという意見もあるかもしれません。

バーンアウトの原因や症状に関する説明は一様ではありませんが、主に長引く過剰なストレスが原因となり、それが肉体や精神の疲労として現れ、さらに仕事の価値や適性への不信感が伴うと考えられています。

バーンアウトのサインを今すぐチェック

例えば、次の項目に思い当たる節があるかチェックしてみましょう。

  • 一貫して生産的に仕事をする活力が消耗している
  • 達成したタスクに満足感が感じられない
  • 仕事に対するモチベーションが上がらない
  • 睡眠習慣や食欲がこれまでと異なってきた
  • 原因不明の頭痛や背中の痛みなどに悩まされている

また、感情が枯渇する、無感覚になる、判断が難しくなる、疎外感を抱く、皮肉な見方になることなどもその兆候として挙げられています。

バーンアウトは突然に生じるものではなく、タイヤから空気が少しずつ抜けていくように時間をかけて進行するため、多くの場合は本人に自覚がありません。

ただ放置するのは危険で、うつ病との関連性も指摘されているほか、最新の心臓学の研究では、致死性不整脈を招く可能性もあることが分かっています。

バーンアウトは「職業上の現象」

国境を超えて広がるバーンアウト。事態を深刻に捉えた世界保健機関(WHO)は2019年5月、「 国際疾病分類」の改訂版で「内科疾患」ではないと明言し、「職業上の現象」として分類しました。
「適切に管理されなかった職場での慢性的ストレスが引き起こす症候群」であると説明し、具体的な特徴としては、

  • エネルギーの消耗や疲労
  • 仕事に対する心理的距離の拡大や否定的で皮肉な感情
  • 仕事の生産性低下

以上の3つを挙げています。WHOは「生活の他の分野での経験に関する表現に用いるべきではない」としていますが、先に挙げた心臓学の研究は、家庭でのストレスもバーンアウトの引き金となり得るとし、オフィスワークに限定していません。

バーンアウトと向き合う

ただ、世間ではバーンアウトの深刻さに対する認識はそれほど広がっておらず、風邪のようなものだと捉え、1日休めば治ると考えている人も多いようです。

本人も仕事環境を変えるのは難しいので、周りに助けを求めることを恥ずかしいと感じ、「もっと頑張れば克服できるはず」と思い込んで、苦しさや異変を自分の内に封印してしまいがちです。

こうした中、バーンアウトを抱える患者と長年向き合ってきた米国のあるセラピストは、WHOが発表した新分類が世間の偏見解消につながる可能性があると評価します。

バーンアウトが個人の仕事に起因すると明言されたことで、予防や対策に、個人の仕事を取り巻くワークフローの改善など職場のサポートが欠かせないことが浮き彫りになったというのです。

私たちの時間と体力には限りがあります。当然これらを使ってできることにもリミットがあり、一時的には気力や能力で乗り越えられるかもしれませんが、それが慢性化して肉体と精神に支障を来す例は枚挙にいとまがありません。

時間と体力はまた、充実した生活を送るためにあるのであって、これが仕事にのみ集中すること自体が本来はアンバランスなのです。

もしもあなたにバーンアウトの兆候がいくつか当てはまる場合、既に客観的な判断を下すのが難しくなっているかもしれません。まずは自分の状態を無視しないこと、独りで抱え込まないことが大切です。

仕事量が増えていれば、増員が必要かもしれませんし、業務上の責任の一部を誰かに引き取ってもらうこともソリューションとなり得ます。まずは抵抗なく話せる誰かに打ち明けてみてください。それが状況打開に向けた一歩になるでしょう。

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references:stylist,axappphealthcare,ほか / written by Cocology編集部

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