辛いトラウマにはどう対処する?トラウマの例や克服のためにできること

心理学 2020/01/28

トラウマは誰でも抱える可能性があるものです。中には過去のトラウマに長い間苦しむ人もいます。

では、トラウマを抱えている場合にはどうすればよいのでしょうか? トラウマとなる出来事やトラウマを克服する方法について紹介します。

トラウマの意味とは?

トラウマとは「心の傷(心的外傷)」を指します。日常生活の中で一時的に傷つくことは多くありますが、傷ついた経験を乗り越えられずに心身に不調をきたす場合に「トラウマ」と呼ばれます。

トラウマとなる出来事を経験した後に現れる強い恐怖感や不安、不眠などの症状が1カ月以上続くときは「心的外傷後ストレス障害(PTSD)」と呼ばれ、場合によっては治療が必要です。

トラウマとなる出来事の例

トラウマの原因となる出来事には、次のようなものがあります。

・自然災害・人為災害
・子どもの虐待
・暴力や犯罪被害
・交通事故:自動車・鉄道・飛行機事故など
・レイプなどの性被害・年齢不相応な性的体験
・重い病気・やけどなど苦痛を伴う治療
・家族や友人など大切な人の死 など
(出典:こころとからだのケア〜こころがきずついたときのために〜

トラウマは、上記の出来事を実際に経験するだけでなく、災害のテレビ映像を見てつらい気持ちになるといった間接的な経験でも生じることがあります。

トラウマが生じたときに起こる心身の変化

トラウマが生じたときに起こる心と体の変化として、次のようなものが挙げられます。

心の変化

  • 強い不安
  • 興味や関心の低下
  • 否定的な認知(自分はダメだと思い込むなど)
  • 周囲からの疎外感・孤立感
  • イライラ
  • 集中力の低下

体の変化

  • トラウマとなる出来事を思い出した際の動悸・息切れ
  • トラウマとなる出来事を思い出す場所や状況の回避
  • 悪夢
  • 不眠
  • フラッシュバック
  • 自己破壊的な行動(過度な飲酒、薬物依存、セックス依存など)

これらの症状が1カ月以上続き、大きな苦痛を覚えたり日常生活に支障をきたしたりする場合は心的外傷後ストレス障害(PTSD)と診断されます。

もし、上記の症状で悩んでいる場合は、一度精神科・心療内科を受診してみてましょう。

トラウマを克服するには

トラウマを克服するにはどうすればよいのでしょうか。以下ではトラウマ克服のための4つの方法を紹介します。

病院を受診する

トラウマによって強い心身の苦痛を感じている場合は、精神科・心療内科を受診しましょう。

心的外傷後ストレス障害(PTSD)や他の病気が隠れていることがあります。また、専門家のもとで薬による治療やカウンセリングなど適切な治療を受けることにより、トラウマと上手に付き合い、克服することも可能です。

体をリラックスさせる

トラウマを抱えていると、心も体も常に緊張状態にあることが多いです。心身のリラックスさせるよう心がけてみましょう。軽いストレッチや入浴、安心できる人と一緒に過ごすなど、自分なりのリラックス方法を見つけてみてください。

話を聞いてもらう

トラウマとなる出来事で自分が感じたことについて、信頼できる人に話すこともトラウマの克服に有効です。話の相手となる人は、自分のことを責めたり否定したりしない人がよいでしょう。

文章や絵などを使って気持ちを整理する

気が向いたら、文章を書いたり絵を描いたりして気持ちを吐き出してみましょう。自由に気持ちを表現する機会を持つことで、心の中が整理されます。

トラウマは一人で抱えず、周囲に相談して

トラウマを一人で抱えるのはつらいもの。トラウマによって生活に影響が出ている場合には医師に相談したり、周囲の協力を得たりして一人で抱え込まないようにしましょう。

また、周囲にトラウマを抱えて悩んでいる人がいたら、病院を紹介したり話を聞いてあげたりするなど、できる範囲で協力してあげてください。

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