やりたいことが見つからないのは悪いことなの?
「やりたいことが見つからない」「好きなことがない」といったことは、しばしばネガティブに捉えられます。しかし、やりたいことが見つからないのは悪いことなのでしょうか。この記事ではやりたいことが見つからない理由や、やりたいことを見つけるための方法について紹介します。
やりたいことが見つからない理由
やりたいことが見つからない理由は、いくつか挙げられます。人によっては重複している場合も多いでしょう。
自分に自信がない
やりたいことが見つからない大きな理由として、「自分に自信がない」ことが挙げられます。一度は夢を持ったとしても、現実的に自分にはできそうもないとあきらめてしまっているのです。このタイプの人はお金や実力など、必要な条件が揃えばやりたいことがあります。
たとえば、「もし1000万円あったら」「もし1年間自由に使える時間ができたら」と考えてみましょう。そこで具体的にやりたいことが一つでも思い浮かんだら、どんなにささいなことでも、非現実的なことでも、それは立派なあなたの「やりたいこと」です。
心身にストレスがかかっている
長期的なストレスも、やりたいことが見つからない原因のひとつです。心身にストレスがかかっている状態だと意欲が低下するからです。最近、ストレスを感じているなと思ったらまずは心と体を休めましょう。
現状に満足している
現状に満足しているからやりたいことが見つからない、ということもあります。現状に満足しているのであれば、それは幸せなことでもあります。
やりたいことを無理に見つける必要はない
やりたいこと、夢を持つことは確かに実りある人生を送るための一つの方法です。だからといって「やりたいことを必ず見つけなければならない」ということはありません。
「やりたいことが見つからない」と悩む人の背景には、周囲からの「やりたいことを見つけなければならない」圧力があることが多いです。
しかし、本来、やりたいことは周囲に急き立てられて無理に見つけるものではなく、何かをしていくうちに自然と見つかっていくものです。
仕事をする、日々の生活を送る――それだけで精一杯のときもあります。そんなときに無理にやりたいことを見つけようとすると自分を追い込んでしまうこともありえます。
現状に満足しているためにやりたいことが見つからない場合でも、今がじゅうぶん幸せだと感じるのであれば問題ありません。
「やりたいことが見つからない」「自分が本当にしたいことがわからない」「好きなことがない」。それでもいいのです。もし、やりたいことが見つからなくて焦りを感じているのなら、「今、目の前のことに一生懸命取り組んでいるだけでもじゅうぶん素晴らしいことだ」と自分を認めてあげましょう。
それでもやりたいことを見つけたいときは
それでも、やりたいことを見つけたいと思ったときはどうすればよいのでしょうか。
すでに与えられている仕事や課題に全力で取り組む
やりたいことを見つけるためには、行動することが大切です。具体的には、すでに与えられている仕事や課題について全力で取り組むことです。目の前の仕事や課題に取り組んで少しずつ成功体験を積んでいくことで自信や実力がつき、やりたいことが少しずつ見えてきます。
たとえそれが自分にとってつまらないものであってもやり抜くことで、集中力や忍耐力がついて、それは後に見つかる「やりたいこと」を成し遂げるための力になります。
やりたくないことを書き出す
やりたいことが思い浮かばなくても、やりたくないことは思い浮かぶものです。一度やりたくないことを書き出して、それらをやらずに済むにはどうすればよいか考えてみましょう。
やりたいことから目的・目標を持つことだけが正解ではありません。やりたくないことから目的・目標を持つことでも、満足いく人生に近づくことができます。
まずは自分がどうありたいか考えよう
やりたいことを無理に見つける必要はありません。特に若い頃はやりたいことがわからない人もたくさんいます。それは自分にできることがまだわからなかったり、じゅうぶんな経験を積めていなかったりするためで、当たり前であるとも言えます。
やりたいことが具体的に思い浮かばなくても、自分がどうありたいかを一度考えてみることでやりたいことが見えてくる場合もあります。「ストレスなくのびのびと生きたい」など漠然としたものでかまいません。
やりたいことが見つからないと焦らず、まずはのんびりと「自分がどうありたいか」を考えてみましょう。
溝口あゆか『「やりたいこと」が見つかるスピリチュアルマップ』(PHP研究所
/written by Cocology編集部