「自分の意見がない人」は2タイプいる。タイプ別の訓練と対処

心理学 2020/01/07
イメージ図: 自分は何がしたいんだろう? / Credit: depositphotos

大人になるにつれ、自分の意見を求められる機会が増えます。しかし、中には自分の意見がないように感じたり、周囲から自分の意見がないと見られたりする人も…。

実は自分の意見がないように感じる/見える人には2つのタイプがあるのです。

今回は両タイプの特徴やタイプ毎の自分の意見を言えるようになるための訓練法、周囲に自分の意見がないように見える人がいる場合の対処法をお伝えします。

自分の意見がないと感じる人の2つのタイプ

自分の意見がないと感じる人には2つのタイプがあります。実際に自分の意見がない人と、自分の意見はあるのに周囲に遠慮して言えない人です。

自分の意見がないタイプ

自分の意見がないタイプの人は「授業や会議などで自分の意見を聞かれても、そもそも自分自身が何を考えているのかわからない」という人が多いです。その心理として「周りがそう言うならいいや」と楽観的な部分やその分野に関する知識不足があり、当事者意識が持てていないことが挙げられます。

自分の意見を言えないタイプ

一方、自分の意見は持っているものの言えないタイプの人もいます。他人の様子をうかがいすぎる、間違いへの恐れなどから自分の意見を押し込めてしまうのです。このタイプには優しすぎる人が多く、あとで「やっぱり意見をちゃんと言っておけばよかった」と後悔してしまうこともあります。

自分の意見を言えるようにするための訓練

自分の意見がない人の場合

✔ まずは1〜2行から自分の意見を書く習慣をつける

自分の意見がない人の中には、一言一句自分で言葉を考えて意見を話さなければいけないと考える人がいます。しかしそれは誤った先入観です。齋藤孝・著『5日間で「自分の考え」をつくる本』によると自分の意見は話全体の2割程度でよいと言われます。8割は話題となるテーマの事実や情報などで固めれば問題ありません。

自分の意見を作る訓練として、まずは数行の映画や本のレビューを書くことをおすすめします。もちろん、それ以外でも自分の好きな分野があればそれについてでも構いません。

✔ 本を読んだり人の話を聞いたりして、知識のインプットを増やす

意見は100%オリジナルである必要はありません。さまざまなジャンルの本や人の話に触れて、意見の「型」をたくさん持っておくことが有効です。意見を言う際の前提となる知識量が多ければ、とっさに話題を振られても答えられます。

まずは自分の好きな分野や携わっている仕事に関する本を読み、周囲の人の意見をしっかりと聞いてみることが自分の意見を持つための訓練になります。

自分の意見を言えない人の場合

✔ 自分の意見を伝えるほうがメリットがあると考える

自分の意見を言えない人の心理背景には「否定されるのでは」との恐れがあります。けれど、自分が人の意見を聞く立場になったことを考えてみてください。遠慮して何も言わない人よりも、どう考えているのかしっかりと伝えてくれる人のほうが安心してその後のコミュニケーションや仕事をしやすくなりませんか?

「相手のことを思うなら自分の意見を伝えたほうがいいんだ」と自分に言い聞かせてみましょう。

✔ 他人になりきって自分の意見を言う練習をする

先に述べた通り、自分の意見を言えない人は、自分の意見はあるのに周りの態度を気にして発言に躊躇してしまうタイプです。このタイプの人は、演劇のようにまずは他人になりきって自分の意見を言う練習から始めてみるとよいでしょう。自分としてでなく他人としてでなら、案外意見を言えるようになるものです。

この練習法(ディスカッション劇)は中学校の授業でも取り上げられたことのある方法で、それぞれ「役」を持ちその役になりきってディベートをするものです。まずは親しい友人や家族に相手になってもらい練習してみましょう。

ディスカッション劇については平田オリザ、蓮行・著『コミュニケーション力を引き出す:演劇ワークショップのすすめ』に詳しく書かれています。気になる方はあわせて読んでみるとよいでしょう。

自分の意見がない人への対処法

周囲に自分の意見がないように見える人がいる場合は、意見を言いやすい環境を作ることを心がけましょう。決してイライラした態度を見せたり、答えを急かしたりしてはいけません。

質問を「はい」「いいえ」で答えられる簡単なものにする、「一言でも大丈夫だよ」「あなたの意見を聞けると嬉しいな」と答えやすいような声掛けをするなどを意識しましょう。

意見を言えるようになるためにはお互いに信頼関係を築けていることが大切です。日々の何気ないコミュニケーションで相手を萎縮させてしまっていないか、否定をしていないかなど振り返り、改善点があれば変えていきましょう。

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references: 齋藤孝『5日間で「自分の考え」をつくる本』,PHP研究所
平田オリザ、蓮行『コミュニケーション力を引き出す:演劇ワークショップのすすめ
written by Cocology編集部

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