共感能力の高い人、低い人の特徴は? 仕事に活かす方法や共感能力の高め方

共感能力とは、相手の感じていることや考えていることを正確に感じ取ったり、自分も相手と同じように感じたりする能力のことです。
「自分のことをわかってもらえた!」と嬉しくなったり、「この人の考え、よくわかるなあ」と感じたりした経験がある人も多いでしょう。一方「全然相手に共感できない…」と悩む人もいるかもしれません。共感能力が高い場合、低い場合にどのような特徴やメリットがあるのでしょうか。今回は共感能力が高い人、低い人の特徴や共感能力を高める方法についてお伝えします。
共感能力が高い人の特徴
相手に「この人は自分のことをわかってくれる」と思ってもらえる、共感能力が高い人には主に次の特徴があります。
- 相手の気持ちなどに敏感で繊細である
- よく相手の話を聞く
- 相手の感情が移る など
共感能力の高い人はエンパスとも呼ばれます。また、あまりに共感能力が高いとその繊細さゆえに傷つきやすい場面が多いことも。しかし、共感能力が高いことによるメリットもあるのです。
共感能力の高さ仕事や生活に活かすには?
共感能力の高さは、上手に付き合えば仕事や生活におけるコミュニケーションに役立ちます。共感能力の高い人とは、言い換えれば「相手の気持ちに寄り添える」人のこと。
相手の感情を敏感に読み取れるので、相手が疲れているように感じたらお茶やお菓子を差し入れたり、同僚やクライアントの意見がぶつかりそうな場面でも双方の意見を聞いて折衷案を見つけたりしてみましょう。ただ共感するだけでなく、行動にうつすことで共感能力の高さを活かすことができます。
共感能力の低い人の特徴
一方、共感能力の低い人には主に次の特徴があります。
- 思いやりに乏しい
- 他人に興味がない
- 負けず嫌いである など
共感能力の低さの原因として、もともとの性格によるものや、精神疾患によるもの、自閉症スペクトラムなどの発達障害によるものなどが挙げられます。共感能力が低いと他者とのコミュニケーションがうまくいかず、その結果として人間関係に問題が生じて仕事や生活に影響が出ることもあり、場合によっては治療やカウンセリングが必要なケースもあります。
共感能力の低さはメリットになることも
しかし、共感能力の低さはメリットになることもあります。共感能力の低い人は情に流されず合理的な判断ができる場合が多いので、経営者に向いているとも言われます。
実際に、カナダの心理学者とアメリカの企業コンサルタントによる調査では、お金などの資源を競争によって獲得する「高度競争社会」の上層にいる人たちは、共感能力の低い人が多いことがわかっています。
今日からできる、共感能力を高める方法
そうとはいえ、共感能力を高めたいと考える人もいるでしょう。共感能力を高めるには、相手の真似をすることが大切です。
相手の言葉に対してそのまま返す「オウム返し」をしてみたり、相手が笑ったらこちらも笑ってみたりなど、相手を真似してみましょう。
最初はそれだけでは共感できないことがほとんどです。しかし、相手の真似をするということは相手を注意深く観察することにつながります。その観察が少しずつ「相手はどう思っているんだろう」と考えるトレーニングになり、共感能力を高めていくのです。
共感能力が高くても低くても上手に付き合えば個性になる
共感能力が高いこと、低いこと、それぞれにメリット・デメリットがあります。共感能力が高ければよい、低いからダメだということはありません。どちらもそれぞれの特徴を把握してうまく仕事や生活に活かせば、それはあなたの個性になります。
もし共感能力が高すぎることや低すぎることに悩んだら、周囲に相談する、本を読んでみる、カウンセリングを受けるなどの解決策も検討してみてください。
https://cocology.info/archives/24385
/ written by Cocology編集部