簡単!ストレス対処法「緊張は味方にできる」
私たちは日々、様々なストレスにさらされています。ストレスへの対処法が日々のQOL( quality of life)を左右するといっても過言ではありません。
しかし「ストレスをゼロに…」なんて、実際には不可能ですよね。では、どうやって苦しみに対処すればいいのでしょうか?
無くせないものは、上手く「受け流す」ほかありません。ここでは、ストレスと上手く付き合うための簡単な対処法を4つ紹介します。
ストレスを予期する
同じケガでも、転ぶとわかっているなら受け身も取れるし、痛みも少しはマシになるものです。
ストレスも同じことで、「毎日これだけのストレスを受けるはず」と身構えていれば、少しは心の衝撃が和らぎます。
米国デューク大学のアンドリュー・カートン氏の実験では、被験者の作業中、監督者がいきなり邪魔をすると被験者は大変なストレスを感じましたが、事前に「監督者から邪麿されることもある」と伝えておくと、あまり作業に影響が出なかったといいます。
ただし、人は「ストレスが起きるだろう」なんて暗い予測はしたくないものです。なので、どうしても本番ぶっつけでストレスを受け止めてしまいます。
しかしストレス耐性の弱い人ほど、「ストレスは必ず発生するもの」と身構え、日々のストレスを上手く受け流すことが大切。ストレスを感じた時に、決まった動作をしてみるのも効果的ですよ。
体を動かした気になる
ランニング、ジム通い、ヨガ…。このご時世、「運動が体に良い」なんて耳にタコができるほど聞かされているはず。しかし現代人は、仕事に趣味にと忙しく、なかなか運動に時間を取れません。
そこで出された研究結果が、「毎日の通勤やちょっとした階段昇降、夜のストレスッチなどの短時間の運動でも効果がある」というもの。
また、「運動した」と思い込むだけで、実際の運動に近い効果が得られるという研究もあります。
まずはエレベーターの代わりに階段を使ってみる…なんてだけでも、実践してみてくださいね。
わざと笑顔をつくってみる

米国のフェアレイ・デッキンソン大学の研究では、1分間ムリに笑っただけで、気持ちよさを感じ、ストレスが軽減したということが報告されています。
不安やストレスにかられてどうしようも無い時は、ムリにでも笑顔をつくり、声を出して笑ってみてください。
ただし、職場や電車の中でやるのは周りの目が気にならない人だけにしましょう。
不安や緊張を味方につける
わざわざ怖い思いをしてまで、 お化け屋敷やジェットコースターに行く人がいるのはなぜでしょうか? 恐怖や不安を感じに行っているのでしょうか?
彼らは「興奮を感じたい」のです。
不安や緊張を大きく感じるほど、その状態が開放された時の興奮が大きくなるということが分かっています。これを「逆転理論(リバーサル理論)」といいます。
ランス大学のファビエン・レグランド氏の研究によると、事前の不安が高いほど、乗り終えてからの心地よい興奮度が高まるそうです。
つまり、まったく不安や緊張を感じないアトラクションでは、興奮も無くなってしまうのです。
プレゼンや人前で話す時に緊張してしまう人は、あえて緊張を楽しんでみるのもアリでしょう。それが終わった時、あなたには何ともいえない爽快感が訪れることが決定しているのですから。
以上、簡単な4つのストレス対処法でした。ストレス社会を生き抜くには、根性と精神論だけでは立ち向かえません。知識とちょっとのコツで、生きづらさを克服していきましょう。
written by Cocology編集部