そっくりなロゴたちの仁義なき戦い8選

動物・ストーリー 2019/06/24

 

デザインにおけるオリジナリティの探求は、険しいイバラの道です。

故意であるかどうかはさておき、あなたが考えついたロゴが、他の人が作ったロゴとカブってしまうことは珍しくないことです。特に、単純な図形を用いる場合ほど、その確率は高くなります。

それでは、驚くほどよく似ているロゴのペアをいくつかご紹介しましょう。それらの中には、血で血を洗う裁判沙汰になったものも…。

1. 「Airbnb」vs「ドライブインあずま」

2014年にAirbnbがロゴを発表した際、「団結」や「所属」を表すそのデザインが、股間や割れた顎のように見えると世間がざわつきました。

ところがその後さらに、このロゴが1975年に制作された日本の「ドライブインあずま」のロゴと酷似していることが判明。Airbnbのロゴ製作を請け負った業者がまさかの盗作…!? いえいえ、それは考えにくいでしょう。

一本の線から成るこの形、どう見ても単純すぎて、過去に作られたことがないと思う方がどうかしているのです。たぶん。

2.「カナダ国立映画制作庁」vs「国際警察当局ネットワーク」

視覚的イメージを用いる場合も要注意。「良いデザインをひらめいた!」と思っても、そこには常に「他の人も同じことを考えるかもしれない」というリスクが存在します。もちろん、作る人によってその意図は異なるかもしれませんが…。

大きな瞳から肢体が突き出し、瞳孔が頭のように見える「カナダ国立映画制作庁」のかつてのロゴは、1969年に制作されました。「見る人」として知られるこのデザインは「人間のものを見る力」を象徴し、後にリニューアルされた現在のロゴの一部にも組み込まれています。

一方で、インターネット上の児童の性的搾取を監視する組織「国際警察当局ネットワーク」のロゴに目を向けると、「カナダ国立映画制作庁」のロゴとかなり似ていることが分かります。こちらは、すべてお見通しの目がインターネット上をパトロールしながら子どもたちの安全を見守っていることを表現しています。

業種も、ロゴで表現しようとする意図もまったく異なりますが、たまたますごくカブってしまったという悲劇…。目に脚が生えた様子を描く方法には、それほどたくさんの選択肢が無いということでしょう。

3. 「スターバックス」vs「スタープレヤ」

 

続いては、同業種の熾烈な戦いです。韓国の比較的小さなコーヒーチェーン「エルプレヤ」が、米シアトルに本社を持つ世界的大企業「スターバックス」のロゴと酷似したロゴを使用したことで、訴訟を受けました。その似方は、大胆としか言いようがありません。

エルプレヤが起業した1999年は、奇しくもスターバックスが韓国に1号店を開いた年。どちらのロゴも、ブランド名のフォントが緑色の輪に沿って配置され、中心には女性の顔がモノクロで描かれています。

意外にも、韓国の最高裁判所は韓国企業に軍配を上げました。「スターバックスは人魚、スタープレヤは女神の図柄である」ことなどを理由に、「パクりではない」という判決を正式に下したのです。

裁判所の判断の公平性はさておき、スターバックスは2011年に緑色の輪をロゴから削除。現在使用されている女神のモチーフのみを用いたデザインに変更しました。

4. 「Ubuntu」vs「 Human Rights First」

次は、視覚的イメージがいかに普遍的であるかを教えてくれる良い例です。

「Ubuntu」は、オープンソースのオペレーティングシステムの一つ。一方で、「Human Rights First」はその名のとおり、人権保護活動を行う組織です。両者の共通点は、「共通のゴールに向かって協働するコミュニティー」。どちらのロゴも、人々が輪になって手を繋いだ様子を表す図形が、その理念をストレートに表しています。

まったく無関係な異業種同士であっても、こういうことが起きてしまうものです。

5. 「Gucci」vs「Chanel」

モノグラムは、高級ファッションブランドのロゴによく用いられます。

「Gucci」の「G」と「Chanel」の「C」のフォントは、どちらも幾何学的にデザインされていますが、2つの文字を反転させて重ね合わせたところが、ついやってしまいがちなのかもしれません。

でも、両者にはいくつかの注目すべき相違点があります。「G」が互いに向き合っているのに対し、「C」は背中合わせになっています。また、「G」の文字の線は「C」より細く、ロゴのサイズも小さいこともミソです。

実は、ここ最近Gucciの頭を悩ませ続けていたのは「Chanel」よりもむしろ「Guess」の方。約9年間にわたり、重なり合う「G」を巡って繰り広げられた法定論争の末、両者は昨年ついに非公開の協定を交わし、一応の決着に至ったのでした。

6. 「ビーツ・エレクトロニクス」 vs 「ブリュール」

こちらは、もっともシンプルにカブっちゃった例。会社やブランドを表す一文字を丸で囲むというアイディアは、いかにも考えついてしまうものなのかもしれません。

米国でオーディオ機器の販売を行う「ビーツ・エレクトロニクス」は、小文字の「b」をヘッドフォンの形になぞらえて丸の中に配置しました。これがなぜか、ドイツの小さな町「ブリュール」のロゴにそっくりなのです。

まったく無関係の両者がほぼ同じロゴを思いついたこのケース、ひらめきの神様のイタズラとしか思えません。

7.「サン・マイクロシステムズ」vs「コロンビア・スポーツウェア」

コンピュータの製造・ソフトウェア開発などを行っていた米企業「サン・マイクロシステムズ」のロゴは、鏡像にしたり180度回転したりしても、同じように見える「逆さ文字」をモチーフにしたもので、どの向きからも”sun”と読むことができるところがポイントです。

ところが、目を細めてぼーっとこのロゴを眺めていると、なんとなく隣の「コロンビア・スポーツウェア」のロゴと同じに見えてきませんか?どちらも、角が丸まった図形が連結し、同じ角度で回転しているように見えるだけでなく、ロゴの右側に同じサイズで社名が記されます。

コロンビア・スポーツウェアのロゴは繊維の織り目を象徴していますが、サン・マイクロシステムズのロゴのほどの「カッコいいひねり」には欠けています。その意味では、後者が一枚上手なのかもしれませんね。

8. 「ペイパル」vs「パンドラ」

最後にご紹介する例も、裁判に発展したケースです。こちらも、アルファベット一文字を用いるアイディアがかなりリスキーなことを示しています。

音楽ストリーミングサービスを提供する「パンドラ」が2016年にロゴを発表した時、オンライン決済サービス「ペイパル」の大ひんしゅくを買いました。鮮やかなブルーに塗りつぶされた「P」の文字が、彼らのロゴと丸カブりだったのです。

特に、アプリのアイコンとして見た時に、ロゴがほとんど同じに見えるとして、ペイパルはパンドラを起訴。実際、アプリを起動する時に混乱するという苦情が多くのユーザーから寄せられていました。

和解が成立した3ヶ月後、パンドラのロゴは、もともとのブルーに、赤・紫・オレンジと色とりどりの波模様を加えた、見るも鮮やかな姿に一新。「これで文句はあるまい!」というパンドラの意気込みが感じられます。

自分を変える近道はコレ。10の自己改善へのコツ

reference: creativebloq / translated & text by まりえってぃ

SHARE

TAG